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神様わたしの星作り_chapter Two【短編・完結済み】  作者: 草壁なつ帆
神人と人間
1/14

22.滅亡させよう!



“やり直しませんか”



それはある日のこと。地上はゾンビたちによる楽園と化し、見守る私が虚無感を覚えた頃です。


作ってしまえば壊したくなる。創造とは作って壊すの連続ではありませんか。私が作りたかった星は、そもそもゾンビの星でしたか?






※このお話は、

「神様わたしの星作り chapter One」の続きの物語です。


 前話を読んでいなくてもお楽しみ頂ける内容ですが、

 もし、よろしければ、そちらの方も読んでみて下さいませ。


 ↓では、続きをどうぞ↓







秘書的な位置にいる言神(コトガミ)さんは頷きました。



“良いんじゃないでしょうか”と。



夜を見守る夜神(ヨルガミ)さん。愛を司る愛神(アイガミ)さん。彼女らもまた許可をくれます。



前者は“好きにすれば”と。


後者は“やっちゃえ~”と。



テンションの違いはあれど無責任さが似通う二人。結構相性は良いはずです。







日の出の地上を見守りながら私は息をつくのです。


灯台やら船やら教会やら遊園地まで。ゾンビさんたちは協力して色々作りましたね。


私は気まぐれに風を吹かせたり、時々嵐を起こして、もてあそんだだけですよ。


それでもゾンビさんたちは大怪我をしながら学ぶ。大きな病院を建てよう! などの前向きな進歩。それを発展に繋げたのです。







転んでもタダでは起き上がらない。


創造神である私は、彼らが怖くなりました。


不死身であることも奇妙でした。


子孫も増えていくばかりでそれも恐ろしい。







“やり直すというのは具体的にどうしましょう?”



言神さんが賢く全体に問いかけます。


私の頭にはもう悲惨な制裁しか思い浮かびません。不死身なゾンビさんを全滅させるには、生半可な手段では効かないと思うからです。



“水に流しちゃえば?”



それは愛神さんの提案でした。地上では、私の次に崇拝される人気のある女神です。『愛』の象徴なんですから。



“……い、良いんですか?”


“やっちゃお、やっちゃお”



愛の女神……さっぱりした性格、嫌いじゃないですよ。初対面では動揺したけど、もう慣れたし。







こうして神様わたしは再始動します。


いざ殲滅。新しい世界を作ろうではありませんか。

(((次話は明日の朝5時に投稿します


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[良い点] おもしろかったです [一言] わたしもさくひんをだしていますのだ、できれば見てくれると嬉しいです。
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