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李香蘭



彼女のこと覚えている?

 ほら上海の


 僕は李香蘭という人が好きで、彼女のアルバムを買ったし、「支那の夜」なんかを北千住の小さな小屋で、映画も観たことがある。

 満映の映画なんて今時、誰もみないし、時々、反日主義者が話題に出したりするのが精一杯だろうね。自分以外で李香蘭を知っていたのは、老人ホームの入居者とW大学映画研究会の学生ぐらい、少なくとも、知る限りは。

 彼女の歌唱法は失われたし、満映も満州帝国も日本の帝国主義も戦争も、そして当時の人々も消えてしまった。

うっすらと戦争の名残の臭いが夏に近づとするだけ。

全ては失われくべくして消失し、重要な魂の響きも、教科書に諭されなければ、聴こえない。


きっと50年後の人々も今の我々に 同じような、仕打ちめいた仕打ちをするのだろう。我々にとっては当然の仕打ちだ、罪を重ね続ける。

 

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