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第5層『信号機ブラザーズ』

たくさんのアイディアありがとうございます!

ただ……普通の感想もくれてもいいのよ?

 

「さて……他にもスライム達を召喚するとしますか」


 わらびは確かにかわいいが、スライム1匹だけじゃ迷宮(ダンジョン)と名乗るにはさすがに戦力が足りなさ過ぎる。

 そもそもがスライムは最弱の種族なのだ。『個』の力ではとても脅威に対応できない。だからこそ『数の力』に頼るのだ。


「わらびで1DP使ったからとりあえずキリよくあと9DPを使ってスライム達を召喚していこう」


 迷宮核(ダンジョンコア)が気を利かせてくれたのか一括召喚が出来るようになっていたので、9匹を一気に召喚する。


「いでよスライム達!」

 ぷるるんっ!


 わらびが俺の声に合わせて飛び跳ねる。わらびかわいいよわらび。


 そして出現する9つの魔法陣。それが一斉に光を放ち、治まるとそこには9匹のスライム達が!


 ぷるぷる×9


「ここは天国なのか……!」


 鏡也は両膝を付き天を仰ぎみるようにして涙を流す。

 上を見上げても洞穴の天井しか見えないが、鏡也には他のなにかが見えているのだろう。


 まずは迷宮核(ダンジョンコア)によるステータスチェックをせずにそれぞれの個体を見比べる。


 わらびほど透明感が強い個体はいなかったが、水色の半透明の個体が1番多く6匹。おそらくはこの水色のスライムがスライムとして一般的な個体なのだろう。


 次にほんのりと赤みがかったスライムと水色ではなく青色のスライム、そして最後に黄色っぽいスライムがそれぞれ1匹ずつ。

 この3匹は信号機ブラザーズと呼ぶ事にしよう。


 迷宮核(ダンジョンコア)によるステータスチェックをしたところ、ステータスは全匹の全ステータスが一律でHPとMPは20、それ以外は5だった。

 召喚した全てのスライムがこのステータスだった事から、スライムの初期ステータスはHPとMPは20それ以外は5と見ていいだろう。


 そして水色のスライム達はほぼ全員がスキルを『分裂増殖』しか持っていなかったが、1匹だけ『変形』というスキルを持つ個体がいた。

 どうやらこのスキルは自身の体を自由に変形させられるらしく、事実この個体は他の個体に比べて体が柔らかく、柔軟性に富んでいた。

 この個体は他と比べて少し優秀な様だ。他の5匹のリーダーとして頑張って欲しい。


 そして信号機ブラザーズ長男の赤スライム。

 こいつの種族名はレッドスライムで『熱体(ねったい)』というスキルを所持していた。

 読んで字のごとく、体を熱くするというスキルで、見た目通り火属性なのだろう。スキルを使用していなくても触るとほのかに暖かかった。


 次男の黄スライム。

 こいつの種族名はアシッドスライムで『溶解』というスキルを持っていた。

 読んで字のごとく体内に取り込んだ物を捕食とはまた別の行動……攻撃として飲み込んで溶かしてしまうというスキルで、こいつは危険度で言えば10匹の中で1番危険な個体だろう。

 さすがの俺でもこの個体に触るのは躊躇われる。


 そして三男の青スライム。

 こいつはブルースライムという種族名で、持っていたのは『発水(はっすい)』というスキル。

 読んで字のごとく水を発生させると言うもので、触ると若干湿っていた。もしかしなくても水属性なのだろう。


 ちなみに長男やら順番は縦の信号機をイメージした。信号機の配列なんかうろ覚えだから間違ってるかもしれないが……そこはこだわる所じゃない。


「いやぁ壮観だな。夢にまで見たリアルスライムが今俺の目の前にいるなんて!異世界最高!」


 迷宮主(ダンジョンマスター)になってよかったとスライム達をつんぷるしながら異世界に来てスライムに囲まれるという幸福を噛み締める鏡也。


 最初はスキルもあって触れるのが怖かったアシッドスライムも、迷宮核(ダンジョンコア)の鑑定機能のおかげで『溶解』が発動するのは内側だけで体外の物を溶かせる訳では無いと分かったので、すかさずつんぷるした。

 他のスライム達をつんぷるしていると、わらびが嫉妬したように飛び込んで来たのが本当に可愛かったです(恍惚)。


「今は魔物の召喚はこれくらいでいいかな。ここでスライムまみれになるのも悪くは無いが……まずは迷宮(ダンジョン)をある程度創って落ち着ける空間を創るのが先決だな」


 迷宮主(ダンジョンマスター)の部屋……マスタールームみたいな場所をとりあえずは用意したい。


 うん。とりあえず1000DPを使って1層を限界まで広くしておこう。

 ダイスの女神様のおかげでDPに少しばかり余裕がある。こういうのは余裕があってなおかつやろうと思ってる内にやっといた方がいいのさ(持論)。


「入口をこの洞穴の入口に設定して……ポチポチっとな」


 よし。これで晴れてこの洞穴の入口を起点とした1km四方が見事に俺の迷宮(ダンジョン)の領域となった訳だ。


 スライムに1000DPは使いたいし、もしもの時のために1000DPは残しておきたい。つまり迷宮(ダンジョン)の整備に使えるポイントは残り2000DP。


 小部屋が1つ50DP、中部屋が1つ100DP、大部屋が1つ200DP。

 通路は1mにつき1DP、扉は装飾などにこだわらなければ1枚で1DP。

 他には餌となる宝物系だが……それはまだいいだろう。


 隅っこの岩陰に小さな隠し扉(100DP)を設置し、掘り進める。

 最初は迷宮核(ダンジョンコア)の能力で通路を作ろうかとも考えたが、なんとゆっくりとだがアシッドスライムが岩肌を取り込み溶解させて行くことで道を掘る事が出来たのだ。

 時間はかかるがDPを消費せずに着実に道は出来上がっていく。

 わらびを筆頭に残りのスライム達と一緒にアシッドスライムを応援したり暖かく見守ったりしながら待つ事半日。

 俺が立って歩ける程の高さの横穴を100m程穿つ事に成功した。


「凄いぞアシッドスライム!それにお前も!」


 とても頑張ってくれたアシッドスライムを労いの意味を込めてなでなでぷるぷるする。これがまた手触りが素晴らしくてやみつきになりそうだ。


 アシッドスライムはなにせ今回で『溶解』のレベルが2つも上がるくらい一心不乱に岩を溶かし続けてくれていたのだ。なでなでにも力が入ろうというものだ。


 さらに今回の穴掘り作業は全てをアシッドスライムが単独やっていたいた訳では無い。見て学習したのか、単に真似しただけか、ノーマルスライムの内の1匹がアシッドスライムと同じように岩を食べて穴掘りの手伝いをしていたのだ。

 そのノーマルスライムには『溶解』のスキルは無いので、あくまで今を食べる事による食事行為の応用だが、自発的に考えて行動してくれるという事はとても喜ばしい事だ。


 そうやって100m程掘り続けた通路の先にDPを使って中部屋をひとつ拵える。その中部屋の中央に迷宮核(ダンジョンコア)を設置し、計300DPを使用して最奥の部屋……マスタールームの設備を整える。


 整えるとは言ってもせいぜい地面と壁をゴツゴツした岩から加工された岩肌に整えた程度だ。

 本当なら畳くらい敷きたかったが、これが何気に高かった。なんと畳1畳で1000DPもするのだ。

 仕方が無いが今は迷宮(ダンジョン)の内装を整えるのを優先すべきだと泣く泣く畳を諦めるしか無かった。畳は後々の目標にしよう。


 この迷宮(ダンジョン)がある位置は、とある国の外れにある森の中という事で、すぐに見つかる心配もない。

 その上隠し扉のさらに奥にこのマスタールームを創ったのだそうそう見つからない……とは思いたいが、早々に迷宮(ダンジョン)を創って最低限の自衛は出来るようにはしないといけない。


 とりあえず今は……


「ふぁ〜ねむ……」


 アシッドスライムが頑張ってくれていたとはいえ半日近く立ちっぱなしだったのだ。疲労も溜まろうというものである。


 とりあえず迷宮(ダンジョン)の制作は明日から始めるとして、今日はもう寝てしおう。肉体的疲労もさる事ながら、精神的疲労がバカにならない。

 頭を1度すっきりさせるためにも、今日は早めに寝るのがいいだろう。

 そう自分に言い聞かせ、鏡也はスライム達に埋もれて眠りに付いた。


 これは後で知った事だが、迷宮主(ダンジョンマスター)に睡眠が必要無いとはいえ睡眠が無意味であるという事では無いらしい。

 寝なくてもどうとでもなるが、疲労の蓄積などはやはり睡眠を取った方が回復は早いのだ。


 つまり、鏡也のこの行動は何も間違っていないのだが……スライムに囲まれて幸せそうに寝ている寝顔を見るに、これがしたかっただけの可能性も高い事もまた事実である。


信号機ブラザーズの現時点での単純な危険度では次男>長男≧三男ですかね


スライムダンジョン!の方でもアイディアを募集します(スライムの種族や迷宮の罠など)


ぱっと思い付いたものでもいいのでなにか思いついたらぜひ!

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