第六話 強化合宿だよ? 2
すいませんでした、ちょっとテストとかで忙しくて...
○二日目○
シンとブラッディはそこら中に生えていた木の葉をライターで焼いて食べた、何故そんな事をしたのかというと、手紙に書いてあった「此処にあるものは大体食べられる」という一文のせいである。そしてそれは本当でシンが食べてみた時生のジャガイモの味がしたので一枚ずつ焼いたすると何故かポテトチップが出来た、しかも塩味の。
「なんか、複雑だな葉っぱ食べるって、しかし出なかったなモンスター夜は活発になると思ってたんだが」
「ブラッディ美味ですよこれ モグモグ モンスターに関しては初日だからサービスとかそんな感じだと思いますが、 モグモグ」
「そ、そうか、まあ良い今日も訓練だ」
ブラッディが葉っぱを食べているのに少し引きながら隣を歩いている。少し歩いていたらモンスターとエンカウントした。
“ドスッ ドスッ ドスッ ウホ?”
「シン、俺に任せろ 喰らえ 谷北流《四獣 白虎》」
それは紛れもなくただの一撃だった。しかしそれはゴリラのような敵の腕を一発で折った、シンと比べるのならまだまだだが、常人の域は既に超えている。
「流石に一撃ではいかないがもう一発 谷北流《四獣 白虎》」
もう一度放った一撃はカードされる事なく心臓を捉えて心臓を潰した。
そして敵の体は霧散して、アイテムが落ちた。そしてブラッディがそれを拾う。
「にしても、声に出さないとスキルとして威力を発揮しないのは辛いな」
「お疲れ様です、いや僕からしたら現実で使える技がスキルになる方が不思議なんですけどね」
「スキルと技は大体同じようなものだから良いんじゃないか?」
「そ、そうですか...それなら別に良いんですが」
それから何事も無く丁度、陽が真上になるところまで上がってきたするといきなり雲も無かった空に1つの影が出来た。
“GAaaaaaaaaaRrrrrrrrrrrrrr”
「「!?」」
その影は赤いドラゴンだった、そのままこっちに向かって来て尻尾を振り回し二人を吹っ飛ばした。
シンは吹っ飛ばされブラッディは腕で受けて耐えた。
「グフッ くそっ次はこっちのターンだ谷北流《四獣 青龍》」
ブラッディはドラゴンに向かって走っていきそのまま地面に手を着いて脚を上げそのまま蹴りを入れた。するとドラゴンがよろめいた。
「今だ、シン!!」
「オッケーです、喰らえ我流《落雷》!!」
木を蹴って空中に上がったシンはドラゴンの上に着くと同時に空中を蹴ってドラゴンの頭に踵落としを入れた。
“GARRRrrr”
「しぶといな、ラスト行くぞシン!谷北流《四獣 白虎》!」
「分かってますよ、我流《眞軸天掌》!」
二発をくらったドラゴンは霧散しアイテムを落とした。
「不意打ちが無ければ楽なんですがね、あ!ドラゴンの肉落ちましたよ、お昼ですしこれ食べましょう」
「いや、お前なら楽々対応できるだろ、まあ良いじゃあドラゴン肉を食おう」
「いや〜、命をかけた戦いでは最初の一発は他人に譲るって親に教わったんですよ、その所為ですね」
「いや、命をかけた戦いで先手を譲るってどんな親だよやばいわ」
「うちの親なら本気出せばイージス艦拳ひとつで粉砕できますよ、多分」
「恐ろしいな...」
少し話した後シンは薪にライターで火を点けて、ドラゴンの肉を焼く、それをインベントリから出した『初心の刀(全壊)』の折れた部分を使って切る。
「はいどうぞ」
「有り難う、しかしお前そんな少なくて良いのか?俺の半分くらいしかねえじゃねえか」
「大丈夫です、人の何倍か燃費が良いので」
「そうか、てか美味いなこれワニの肉の味を上げた感じだな」
「辺りを警戒しておいてください少し武器を作るので」
「分かった」
シンは返事を聞いてインベントリから丸太を取り出しす名前は『力宿木』とそのまんまだ、それを折れた刀で削るすると『力木刀』が出来た説明文には鉄より頑丈で折れ辛い刀と書いてあった。
(凄い木だな、鉄より硬度があってしかも密度が高い、かなり流石ファンタジーだな、と言うか序盤で手に入るような材料じゃないな、『魔宿木』って言うのもあったし、あっちは魔力が宿ってそうだなバランスブレイカーだな)
「おい!シン来たぞ、昨日の白いデュラハンっぽいやつだ!」
「分かった、リベンジさせてくれ」
「お、おお分かった」
(口調変わってるし、殺意抑えられてないな多分昨日の自分に対してだろうけどな)
「有り難う、昨日戦ったから最初じゃない、こちらから行くぞ、我流剣術《竜級空折裂」
シンは木刀を両手で逆に持ち、それを敵の頭上からあり得ない速さで下に移動させた、その瞬間斬られたところの空間が消えたそれは目にすることは出来ないが、確かに“無”を感じる、そこから少し遅れて高い音が響いた。
白いデュラハンはその現象が終わった時には霧散してアイテムになっていた。
見ていたブラッディは色々な事を感じ思った、恐怖、好奇心、疑問、美しさ、残酷さetc、そして出てきた言葉は
「かっこいい...」
ただそれだけだった、ブラッディの頭では考えきれないほどの事で彼はそこに行き着いたのだ。
「あ、有り難うございます」
シンはその言葉に対してそう答えたそれはシンにもわからなかった。
その日はそのまま終わりを迎えた。