表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/20

一話 初戦闘!

門の前まで行ったところで、匠がこっちを向いて話しかけて来た。


「なあ、シンよお前才能はもう取ったのか?俺は短剣と二刀流の才能を取ったぞ、取ってないなら今取っちゃえよ戦闘に有利になるからな」


「そういやまだだったね、今取るからちょっと待っててよ」


「さっさとしろよ、置いてくぞ〜」


「はーい」


そう言って僕はメニューから才能の画面を開いた。才能は武器類が一律5ポイントで料理や釣りなどの趣味技能は1ポイントの物が多い。

その中から回避、カウンター、刀を選んで取得する。それぞれカウンター2 回避3 刀5である。


「よし、終わったよ〜」


「何取ったんだ?」


「刀とカウンターと回避だよ得意だし」


「おい、カウターと回避一緒に取るってアホじゃないのか?」


「いや良いんだよ、返せるやつはカウンターで反撃返せないやつは回避で避ける」


「へー、別に回避だけでも全然良いと思うんだけどなー。」


「別に良いでしょ、人のプレイに口出しするのはご法度でしょ」


「おう、じゃあ行くかLevel上げに!」


〜〜〜〜〜


「ひゃっはー、見ろよ初モンスターだぜ!!」


僕は匠の指している方を見た、そしてそこに居たのは、なんか水たまりみたいな生き物だった。

正式名称は〈水増しされたジェル〉だ。凄いコメントしづらい上にHPが1しかない何でいるのか。わからない生き物だ。

そんなこと知らなかった僕はそこらへんに転がっているアイテム:石ころ をそれに向かって投げた、その瞬間!

”ビシャッ“

と言う音がして弾け飛んだ。


「おい、待てよ嘘だろぉおおお!?」


「ごめん、マギトちょっと投げたくなったんです。後悔はしてません。」


「あ、ぁぁぁ初モンスターが〜」

(ガックリと膝をついている。)


「ごめんって次行こう、ほら立って」


「分かった、でも次は俺が先に攻撃するからな」


「分かったよって、ほら次来たぞ!」


「おっしゃー、くらえっ!」


新しく湧いて出てきた〈ジェルウルフ〉に向かって二対のダガーで11連撃を放つ。このゲームはモーションの付くスキルも有るが基本才能に関しては攻撃の軌道修正と威力アップなので現実から持ってきた技術を自由に使える。

斬りつけられた〈ジェルウルフ〉の体力が全部削れる。それと同時に“ポーン”という音がして、二人ともLevelが上がる。


「あ、Levelが上がったね普通の職業はLevel2でスキル貰えるんでしょうどんなの?」


「えーと【友の一撃】だってよ、効果はフレンド登録してある人数プラス ギルドメンバープラス パーティーメンバーの分だけ威力が上がるみたいだ」


「へー、何かとっても勇者っぽいスキルだね、人望があるだけ強くなるのか」


「そうだなー勇者っぽいスキルだな」


「あ、もう一匹いたちょっと戦ってみる」


「おう、いってらー」


僕はそこに居た〈ジェルウルフ〉の方を向いて刀を構える。

”バウッッ“

っとひと吠えしてから向かってくる。


「よしっここで【カウンター】」

“キャウン”

「からの、我流〔天駄〕ッ」


その攻撃で〈ジェルウルフ〉の体力が三分の一を切る。ちなみに〔天駄〕とは森羅が現実世界で磨いた我流武術の技で脛で頭を上にずらしてから爪先で首を引っ掛ける対四足歩行動物の技である。


「ラスト!はぁっ、ていやぁ、そして【斬撃一式】!」


3発打ち込むと半分まで削れていた〈ジェルウルフ〉の体力が全て削れ、アイテムドロップといて〈ジェルの欠片〉を手に入れた。


「よし終わった、ドロップアイテムも出たしラッキだね」


「お疲れ様、一発目でアイテムドロップとは景気が良いなシンよ」

と言ってマギトは僕の肩をバシバシと叩いて来た。


「そうだなお前アイテムドロップしなかったもんな〜」


「じゃあドロップアイテム集めと並行してLevelを上げられるだけ上げていくか」


「そうだね」


「おっ群れできたな数は五体か二人で何とかするか」


「と言うかジェルなのに群れるのかよ元々生物じゃないだろあいつら」


「ゲームなんだから細かいことは気にすんなよ」


「はーい、じゃあ行くか スタート!!」


合図と同時に二人で群れに向かって駆け出した。


「マギト!そっちのニ体を真ん中のやつにぶつけてくれ纏めて倒す、俺は左側の二体を飛ばす」


「分かった、オラァ!」


「こっちも、フッ!」


僕とマギトは二人とも蹴りで〈ジェルウルフ〉を中心のやつにぶつける。


「ハイッ、【斬撃一式】マギト!やってくれ」


「おう、喰らえ勇者のスキル【友の一撃】!」


スキル二連発によってコンボが発生し纏められていた〈ジェルウルフ〉達は一気に削れて倒れる。ドロップは〈ジェルの欠片〉二つ。


「よしっナイス!」


「良い連携だったね」


ドロップ品を拾ってから二人でハイタッチをする。


「さあもっと狩りするぞさっさとLevel上げてお前のスキル手に入れないとな」


「うん、第一階のボスの適正Levelが15だったからねそれくらいまで上げられたら良いね」


「じゃあ行くか!」


そうして僕達はまた狩りに向かっていった。

この話で出てきたスキルについて。


【カウンター】・・モーション中に相手が間合いに入った場合発動する、当たった場合相手に怯みを与える。


【斬撃一式】・・刀才能で最初に身につけるスキル威力は普通の攻撃の二倍くらい。


【友の一撃】・・勇者の職業スキル、フレンド•ギルド•パーティーの人数だけ威力が上がる普通に使っても威力が高いスキル。


主人公達のリアルについては後々紹介していきます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ