第十六話 新しい服
〜〜〜〜〜初心の街〜〜〜〜〜
「御主人〜何処向かってるの?」
「ん〜簡単に言うと先ずはギルド、誰か裁縫持ってる職人さん紹介して貰えればな〜、と思ってニャ」
このゲームにも一応ギルドと呼ばれるものはあり代表的なものは冒険ギルドと生産ギルド、俺は別に登録しなくても問題無いけど生産系の人は作る場所が無いと作れないから必要、冒険ギルドでは馬車を借りられたり依頼を受けられたりするけど飛んだ方が早いし人助けはお金は別に気にし無いので問題無い(合宿?の時の素材を売れば何とかなる)。
「お、着いたようだニャ」
そこにはハンマーと試験管が交差したレリーフの付いている建物があった、中に入って行くと正面に窓口があった。
取り敢えず受付の人に聞いてみる。
「すいませんここで、装備の依頼って出来ますかニャ?」
「出来ますよ、素材と報酬を設定して申請して頂ければそこのボードに貼りますので」
「そうですか!ではお願いしますニャ」
「ではどの様にしますか?」
「インナーと上下の服、素材はこの『防壁蚕の天然繭』で報酬は余った素材ですニャ」
シンはそう言ってあの空間をぶっ壊した時にいつの間にかインベントリに入っていた蚕の繭を出した量は大体2メートル四方の立方体に入るくらいだ。
「分かりました、では呼び鈴を渡します出来たら鳴らすので取りに来てください」
「はーい」
〜〜〜〜〜少し時間を進めて街中〜〜〜〜〜
シンとグラスは街の中を歩いていた、店などを見ていると色々面白い者が見れたし屋台で買った食べ物は大体美味しかった。
シンが少し飽きて広場に向かっているところ、女性が男二人に拘束されているという嫌な光景が広がっていた。
「おい、やめろよ!!」
周にいた男性がその男性を止めにかかる。
「うるせぇっ!!」
拘束している男の一人がその男性を吹っ飛ばした。
この頃はよく何かが吹っ飛ぶ気がした。
シンはそんな事を思いながら二人に鑑定を使うと、『闇騎士』と『奴隷商人』と出たその女の人は狐の獣人で美人、これは黒で間違いない。
後、よく獣人襲われるなと思ったがそんな事は置いといてグラスを連れて割りに入る。
「ほら辞めなさいニャ」
「黙っとけ、このガキ」
ちょっとイラッとしたこれでも高校生だそんなガキでもないと思う、こいつどう殺してやろうかな...
「じゃあ決闘で勝負しよう2人がかりでいいから、勝ったらその人を離してニャ」
「分かった、こっちが勝ったらその小娘を貰うぞ」
「御主人〜頑張って〜」
気怠げそうにグラスは声を出した、別に自分の事に興味がない様に。
決闘の申請を送った、1対2の全損マッチだ、因みにペナルティはない。
「よしいいだろ、ぶっ殺してやる」
闇騎士の男がそう吐いた、負ける気はしないんだけど本気で行く為首輪を外した。
カウントが始まり、ゼロになって勝負が始まる、先手はシンだあの先手を譲るというのはどこえ行ったんだろうか。
「さっさと決める『始終星水晶弍針刺......」
そのままシンは2人の男の背後に移動する、2人の腹部には虹色の尖った水晶が刺さっている。
「「なっ...............」」
「..........爆撃二重共鳴、the END ですニャ」
二つの水晶が共鳴する様に何度も爆発し、そのまま削り切って2人の体は爆散した、シンはどうやら派手なのが好きらしい。
決闘はこれで終わって 、2人は復活地点に飛んだ様だ。
「あの、有り難うございます」
「別にこれくらい普通ですニャ、同じ獣人助け合いましょうですニャ」
その時鈴がなった、生産ギルドの職員から受け取った鈴だ、シンは目立つのが嫌だったのでこれを好機だと思い逃げ出した。
「じゃあ、また会いましょうニャ〜〜」
〜〜〜〜〜生産ギルド〜〜〜〜〜
シンは生産ギルドについて受付から装備を受け取った、そして取り敢えず着てみることにし。
「.....why?」
セーラーだった学校の制服とかのじゃなくて海軍仕様の、
なんか動きやすい様に工夫がされていて袖に鳥のマークが付いていた、何処のだよって言いたくなったが性能は良かった。
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軍仕様 セーラー (上下セット)
物理・魔法 攻撃 ダメージ10%カット
海軍のセーラーを模して作られたセーラー服、かなりいい性能に仕上がっている。
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