第十話 奥の手は割とある
前回のとあわせて前後編って事で投稿してます。
出来れば読んでください。
「駄目...だったか、まだ気配が消えてない何をしたんだ」
砂煙が消えるとそこには体の二倍はある鏡を持った創造者がいた。輝きだけに光らしく鏡によって反射されたようである。
「定石じゃよな、光は鏡で反射すれば良いって言うのはのう、こっちもやるぞ【創造者】時空切る七支刀 それっ」
創造者が太刀を振るうと当たっていないのにシンの身体に切り傷が付く、多分時空切るの部分についている効果だろう。
これは、拙いさっさと対抗策を取らないと、流石に今鎧を創り出す事は出来ない、だろうから何か、!!そうだ日本の歴史にはあれがあったな。
「【始終星水晶】星の記憶我が赦した天に住まう人々の衣、我が身を守れ 天の羽衣」
シンの身体を白銀のローブが包むこのローブからは圧倒的な力を感じる。
あ、羽衣って着物みたいなものだと思ってたんだけど、まんまローブだよな。
「ほれ、行くぞ フッ」
何回も創造者は何回も刀を振ってくるが全て天の羽衣に防がれる。
「やっぱり、祭事用の刀じゃ駄目かの、まあ一気に決めるぞい【創造者】隕石」
「効きませんよ、そんなもの ふんっ」
降ってきた隕石を翼で吹っ飛ばすとそこには大太刀を持った創造者がいた。
「チェックメイトじゃ」
「う、うわぁ......なーんてね “突風”」
発動された“魔法”によってそのまま創造者が何メートルも吹っ飛ばされる。創造者もこれは予想外だったようで少し呆けた顔になっている。
「いやー何故か魔法が使えるんですよねここ、やっぱりこれアレですか、現実再現みたいなスキル有りますよね?」
「そうじゃな、超越者のスキルの副次効果みたいなもんじゃよ、現実で出来ることをスキルにして再現するものじゃ」
「デスヨネ-、やっぱり武術のやつもこれのせいですよね」
「そうじゃ」
「まあ、戦闘再開って事で行きますよさっさと決めますから《殺意狂化》《風の複腕》」
殺気が周囲を満たしている、シンの殺気に当てられて空気が震えている、あり得ないくらい大きなエネルギーがシンに宿っている。
「拙い!?さっさと決めねばいけないようじゃな、【創造者】隙間なく降るは数多の宝剣」
「風葬 風爪 風走 風奏ォォ フウソオォォォ!!」
シンが一回一回腕を振るごとに剣が見えない何かに当たるようにどんどん吹っ飛んでいく、そして殆ど叩き落される。
そして当っているのは勿論魔力を含んだ風である、風に魔力を含ませると実体を持つ、唯風を起こす術式と操る術式、実体を持つ術式を同時に展開しないといけないこうなると風特化の魔法使いでも余りいない。
「さあ、こっちからも行きますよ〜【始終星水晶】虹色の粉幕+神風術 虹色の突風!」
虹色の粉を含んだ風が創造者に当たるすると、みるみる創造者が虹色に染まっていき固まる。
「じゃあラストですぅ、【始終星水晶】星の記憶 神の槍MODEL GUNGNIR+神風術 加速突風 光速で輝く全てを超えた神槍」
発動と同時にその槍は創造者を貫いた。そしてそのまま創造者の体力はゼロになる。
「《殺意狂化》《風の複腕》解除...終わった〜すぐに転送されるだろうから少し待ってよっと」
その数秒後にシンは元いた場所に転移された、そこには2人の姿があった。
「おう、シン遅かったな」
「しょうが無いんですニャ、さっき迄創造者さんと闘っていたんですからニャ」
「全く負けるとは思わんかったぞ、これでも儂ラスボスくらいは強いんじゃが」
「マジですかニャ、あ、力を抑える感じの装備ないですかニャ?主に身体能力の方とかで」
「あるぞ、ちょっと待ってなさい」
そう言って創造者は家に入って行った。
「そう言えばあのおじいちゃんなんで言う名前なんですかニャ?帰ってきたら聞いてみましょうニャ」
「そうだな、そう言えばお前なんかアイテム手に入ったか?俺はドロップ品がかなり入ってたが」
「あ、後で見てみる事にしますニャ」
そしてシンとブラッディーは暫し休憩をしながら創造者を待つことにした。