プロローグ
「何故、なんだ...」
キャラクターの作成中彼は思わずそう呟いてしまった。キャラクターの名前を決め種族を亜人(猫)にしたそこまでは良かったしかし職業選択画面でそれは起こった。
選択肢が2つしかないのだ1つは『旅人』移動能力に長けた職業だ移動速度は速いがスキルははっきり言うと役立たずしかもステータスも他に比べ全体的に低い、もう1つは『超越者』魔力も無くステータスも種族に依存するがLevel10になると1つだけ特殊なスキルを習得する“が”βテストでは良いものが無かったそうだ、矢の無限生成や自由に薬を作る能力、他にも弱そうなのばかりだったらしい、ただ1つ例外として【天変地異】と言う最強スキルがあったそうだが。
「まあ、ここは1つ賭けにて出てみるかなな...」
僕はそう言うと『超越者』をタップした。そして僕はOnly My Lord online 通称OMLにログインした。
OMLは決められた職業の中で成長していくMMORPG βテストは去年の夏に終わり今年の春から正式サービスを開始した初回生産は合計10万本作られているが手に入るかどうかは運次第当たった人はとても運が良かったのだろう。
《ポーン》
ログインに成功した音が鳴る。始めたてのプレイヤーは広場の噴水前に出る。
「よし、ログインできたしあいつのとこ行かないとな、どこにいるんだろ?」
辺りを見回してみると少し離れたとこにあるベンチに座ってこちらに手を振ってくる奴が居た小学校からの親友神崎匠だ。
「おーおー、やっと来たなこのヤロウそれで?プレイヤーネームと職業は何にした?森羅よ」
自分の名前は空神森羅今年から高校一年だ。
「えーと...名前はシンで職業は、『超越者』です...それより匠は?何にしの」
僕はブスッとしながら答えて問い返す。
「はははは、ネタ職かよ、『超越者』って、ククク」
彼は大笑いしている、少し悲しくなってくる...
「いいじゃんそれより教えてよ」
「わるいわるい、名前はマギト職業はなんと‼︎『勇者』だ!」
彼は胸を張って答える、俺は悲しくなってくる..これが格差社会か。
「しかし、種族は人間か悪魔とか天使とかエルフとかあったろうに。」
俺はなんか別のにすればいいのにと思って言った。すると匠が
「いや人間はステータス安定してるから良いんだよそれよりお前はなんで猫にしたんだよ確かその種族敏捷特化だろ。普通だったら筋力特化の犬とか攻撃 敏捷両立の狼だろ」
「ん?良いんだよ僕は猫が好きだから!」
「いや、そんな胸はって言われても、まあいいかさっさとスキル取るためにLevel10にしろよ、て事で狩りに行こうぜ!」
「分かったよ、じゃあ行こうか」
匠に付いて街の外に出て行く。
NAME シン
Level 1
職業 『超越者』
種族 亜人 (猫)
HP 43
MP0
筋力7
知力4
敏捷11
耐久力3
精神力2
生命力4
NAME マギト
Level 1
職業 『勇者』
種族 人間
HP 52
MP43
筋力8
知力6
敏捷7
耐久力6
精神力5
生命力9
初投稿で拙い文章ですが、批判などどんどんお願いいたします。