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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
D.【オシリスとアイシス編】
99/105

99.D【凶夢:22】

一応、前回からの続きではありますけど、小説タイトル『アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~』の 39.B【黒い影:15】からの続きでもあります。


これで全員集合・合流したことになります。

    ◎【22】◎



  〔オシリスとアイシス〕




 ここは日本の某所 (場所の特定は不可能)



  ある日のこと


 そこはとある地域の森の中。


 その森の一番奥の方には、廃墟に近い大きな白い建物があって、もう既になんの建物だったのか、よく解らないほどに雑に崩れていて、一部が破壊された建物がある。

 ()()は真夜中になると、よく女の泣き声が聞こえたり、上半身だけの女が出現したり、下半身だけの女が出現したりしてるらしい。 勿論、こんな所に人などいない筈だが…。


 また肝試しに来る若者がいるようだけど、ここへは森の奥ということもあって、ほとんどの人が近づいてこないようだ。

 また夜になると、特に周囲が暗く怖くなり、よほどの達人的な者でないと、普段から誰も来ない場所である。


 そう、()()は日本屈指の有名な心霊スポットなのである。




 現在は午前10時だぜ!

 この廃墟には、遂に陸堂瑛、陸堂翼の陸堂兄弟に、六甲院美咲、六甲院美幸の六甲院姉妹に、四豊院奏と七照院燕彦に、謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』の計七人も遅れて、ようやくやって来た。


 ちなみに一珂院恭、一珂院撩、一珂院翔の一珂院三兄弟に男性死神の『ミドウリン』や、八陀院凌と八陀院蒼依の二人も、もう既にここに来ていて待っていた。




 ここで遂に日本の魔法学校の最強四天王が揃ったことになる。


◎陸堂瑛  S(黒綱操作(ブラックファントム))

◎一珂院撩 S(千瞳操作セイント.ワールド.オブ.サウザント)

◎八陀院凌 S(心臓操作ハートエンドコントロール)

◎四豊院奏 S(幽霊操作ゴーストマザークリムゾン)


 そこで総勢13人が、この心霊スポット廃墟に集まってきた。




 今回の男性死神の『ミドウリン』の事で呼ばれた全員が、ここにようやく揃ったので、誰からともかく話し始めた。


「遂に来たか。 陸堂瑛よ」

「ふっ、一珂院撩か。 久しぶりだな」


「どうも皆さん、お待たせしました。」

「……どうもッス」

「おお、恭か。 待たせたな」

「いや、特に問題ない。 定刻通りだぞ、燕彦よ」

「やあやあ、みんなもう揃ってるようね。 ボクたちで最後なの?」

「ああ、そうだが定刻通りだぞ。奏よ」


「皆さん、どうもお待たせしましたわ」

「皆さん、どうもです」

「これで全員揃ったということですか? ミドウリン」

「ええ、これで全員です。 翔」

「………」


 ()()えずは、みんなの挨拶が一通り終わると、まず最初に瑛から、今回の事について聞いてきた。


「……それで仕事は一体なんだ?」

「はい、瑛は "悪夢" について知ってますか?」

「ああ、知っている。 俺も()()()を何度か見ている。」

「「「「…っ!!?」」」」


 この瑛の突然の発言に、撩や奏や美咲たちが、非常に驚愕していた。


「へぇ~ そうなんだねぇ~ よく無事だよねぇ~?」

「凄いですね。 何度も "悪夢" を見ておきながら、まだ一度も死の危機に(さら)されていないのですか?」

「ふん、… "悪夢" といっても、所詮は夢だ。 何も恐れることなどない。」

「だがしかし、それは―――」


 この『ミドウリン』が動揺・困惑しながら発言しようとすると、横から翼が彼の発言を(さえぎ)ってきて―――


「お忘れですか、ミドウリン。 瑛が "()()" の持ち主であることを。」

「おお、そうでした! 確かに瑛は()()()()()の持ち主でしたね! では、どんな "悪夢" を見ても、その "()()" で、全ての死の恐怖と危機を跳ね返してしまう訳ですね?」

「ふふふ、跳ね返すか、どうかは知らないけど、その "悪夢" とやらを見ても、あっという間に一日が終わっていて死ぬ(ひま)もなく、まあまあ忙しかったぞ。」


「……で、その "悪夢" が一体なんだと言うんだ? ミドウリンよ」

「はい、今回の話の内容としては、その "悪夢" を見た者は必ず死ぬ→死を(のが)れる為に、地球の護り神〈アクナディオス〉にしか使用できない "異世界転移" で、異世界に(のが)れて死を(まぬが)れる→その "異世界転移" の謎を調査・分析する為に、地球の護り神〈アクナディオス〉を捕獲する→その捕獲方法の一案として、謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』さんを利用する、という感じですかね。」

「でも口で言うのは簡単だけど、実際に行動するには、かなり困難なことだと思いますよ。 ミドウリン」

「いや、かなり不可能に近い案件だと思われるぞ。 ミドウリンよ」

「………」


 早速(さっそく)だが、ここで『ミドウリン』の案件に対して、瑛と翼がダメ出ししてきて、撩が無言で聞き流す。


「確かに難しい案件ですけど、ダメだと言って諦めたら、そこで試合終了ですよ?」

「……??」

「……試合……?」

「何をバカな! 我々は試合をしている訳ではないぞ!」


「………」


 せっかく『ミドウリン』が某有名名言を出して、瑛たちを諭してきたけど、肝心の瑛たちには理解されていなかったようだ。


「だから、()()を実際に行動するにしても、その作戦立案自体が困難を極める事柄のようだな。」

「はい、作戦もなしに無策の状態で、地球の護り神〈アクナディオス〉に接近するなど、自殺に近い状態ですからね。 ()()らにマトモな攻撃が通用しないとなれば、なおさらのことですからね。」


「なるほど、もう既に()()まっている状況なのだな。 ()()は…?」

「では今回の集合とは、死神ミドウリンがこれから(おこな)おうとしている事を、的確に早急に確実に(おこな)う為の作戦立案の為の作戦会議という訳だな。」

「はい、そういうことになります。 作戦が成功するまで、皆さんには、ぜひご協力をお願いします。」


「やれやれ、これは今まで以上に困難な仕事のようだな。 撩よ」

「ああ、そのようだな。 瑛」


 ここで瑛や撩たちが、それぞれ同時にため息をついて、みんながこの今にも崩れ落ちそうな廃墟の天井を見上げた。



 この難問を突きつけられた瑛や撩たちだが、果たして一体どうするつもりなのか…?



◎この作品の今作中の前半の話には、

小説タイトル『アブソリュート=ゼロ ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~』の 39.B【黒い影:15】に戻ります。


●ちなみに、39.B【黒い影:15】→ 99.D【凶夢:22】となります。


()()()()()()なので、宜しくお願いします。

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