91.D【凶夢:14】
前回からの続きです。
◎【14】◎
〔オシリスとアイシス〕
ある日の朝のこと
とある一人の男性Bが、大阪府の某所にいつも勤務している、とある某会社の方に向かって普通に歩いて通勤している。
だがしかし、今日だけはいつも使っていた通勤路とは違う、また別の通勤路を使って歩いて通勤していた。
その原因は勿論、以前数日前に見たあの悪夢が原因であり、自分が何者かに殺される夢でなおかつ回避・防御が不可能である……ならばせめて、あの爆発する予定の例の警察署の付近を近づかず通らないこと、これに限るのだ。
それが功を奏したのか、この日は特に何事もなく、普通に仕事を終わらせ帰り道もまた別の道を使って帰宅、無事に自宅に到着できたのだ。
これでようやく、死の呪縛から解放されたのかぁ!? 思わず男性Bはそう思ったそうだ。
それからしばらくの間、特に何も起こらずに普通に日常を過ごしていた男性Bなのだが―――
それからさらに数日後、自宅から遠い大阪府北部某所の湖の中から、あの男性Bの遺体が左胸・心臓を何か鋭利なモノで貫かれた状態で発見された。
なんと結局死んでしまったけど、一体何が起こったのか? しかも警察も必死の捜査をしたのだが、努力の甲斐もなく虚しく難航している。
何故なら、犯人像が全く掴めないからである。 いかに日本の警察が優秀であろうと、犯人なき殺人ではどうしようもない?
しかももし、仮に犯人が地球の護り神〈アクナディオス〉だった場合、警察の……いや、人間の力でどうにかなるものではないからだ。
だから結局は泣く泣く迷宮入りになってしまうのかな……?
まさに "悪夢・凶夢" なのだ。
◆◇◆
日本の某所
ある日の夕方頃
四国地方のある地域の某所には、陸堂瑛と陸堂翼の秘密のアトリエがあって、そこに陸堂兄弟が一室を使いきって四豊院奏から送られた、とある "試作品" の確認作業をしている。
それから下着のブラジャーとパンティーに、それぞれリボンやヒモなどの装飾品を専用機械や手作業などで取り付ける。
そこからさらに、ブラジャーにはチーム名を、パンティーにはゼッケンを、それぞれ入れられるように工夫・細工をする。
それらの作業をしながら話しかける瑛と翼の二人。
「………」
「相変わらずにさすがですね。 奏さんと燕彦さんは良い仕事をしてますよね?」
「ああ、そうだな」
「こうやって分担してやれば、早く終わる上に複数人のチェックが入って、より良い製品が作れますよね?」
「ああ、そうだな」
「ところで瑛。 麻雀の世界大会の受付エントリーは既に終了してますよね?」
「ああ、そうだな」
「それで予想される先発メンバーは誰にするか検討されましたか?」
「ああ、そうだな……俺だったら……」
先発メンバー(予定)
1.先鋒:陸堂瑛
2.次鋒:七照院燕彦
3.中堅:神柴渉
4.副将:一珂院撩
5.大将:八陀院凌
これこそが瑛が予想した先発メンバーなのである。
「……えっ、瑛が先鋒なのですか? それって、すぐに終わりませんか? 勝負にならないでしょう?」
「ああ、そうだな。 だがな翼よ。 別に相手や大会にペースを合わせる必要はないぜ。」
「………」
「俺たちの最終目標は世界制覇なんだからな。 立ちはだかる敵は全て圧倒的に叩き潰すのみ。」
「相変わらず容赦ないですね。 瑛」
「ふふふ、そうか。 まぁ最も大会に出てくる奴は大抵容赦ないと思うがな。 そりゃ誰だって負けたくないだろうしな。」
「……そうですか……」
「…ふっ…」
「ところで瑛が提案した、この "ランジェリー・スポーツ" というスポーツ競技は下着姿でスポーツ競技をするんですよね?」
「ああ、そうだな。 下着姿がユニフォームになるわけだな。」
「なんでこんな提案をしたのですか? 瑛」
「ふふふ、それは面白そうだからだよ。 翼」
「なるほど、今のところは野球とサッカーだけですか? 将来的には大会を開催するとかスポンサーになるとかするんですか?」
「ああ、そうだな。 まぁ検討しておくよ。」
「………」
「最もその時には、お前にも協力してもらうけどな。 翼よ」
「……そうですか。 はい、判りました。」
その後も瑛と翼は話ながらも作業を続けていて、やがて "試作品" がある程度完成すると―――
さらに続けて六甲院美咲のもとに、この "試作品" が送られ、そこで今度はいよいよ最終確認や試着などの作業をしてもらうことになる。
この後の続きは、また次の機会にお話しするつもりです。
次回に続きます。
【商品開発】
[試作品]
1.発案者:陸堂瑛
2.布・形作成:四豊院奏・七照院燕彦
●『アブソリュート=ゼロ』(掲載)
3.装飾品・プリント:陸堂瑛・陸堂翼
●『アウターマウカー』(掲載)
4.確認・試着:六甲院美咲・六甲院美幸
●『???』
以上、予定進行中




