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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
D.【オシリスとアイシス編】
82/105

82.D【凶夢:05】

    ◎【05】◎



  〔オシリスとアイシス〕



 現在の京都府で発生した、少女に暴行して傷害を()わせた少女暴行傷害事件と少女の下着を強奪した窃盗……いや……強盗事件では、京都府に居たデブでブサイクのオタクで四十代の男性が真犯人であり、陸堂兄弟や八陀院家などの協力・活躍により、無事に逮捕された。


 だが一方で、大阪府のある某警察署では、間違って犯人ではない一般市民を「故意?」に逮捕してしまった誤認逮捕や、さらには、ある某警察署の署内の人間が、全員一斉に消えてしまう出来事が起きている。


 これには、各都道府県の警察をはじめ、警視庁や警察庁もかなり動揺しており、凄く困惑している。 この前代未聞で異常事態な不祥事に全く打つ手がなく、後手後手の警察官が、対策・対応に追われる日々だけを送っている。



 それと大阪府の別の某警察署では、なんと恐ろしい出来事が起きていた。 なんと言うことなのか、突如として、全身を黒ずくめにした男達が、拳銃・マシンガン・狙撃銃・大型ナイフ・日本刀・手榴弾・爆弾など、まるで戦争でもするかの様な武装をして、一斉に署内へ怒涛の侵攻をしてきた。 その数…なんと約100人になる!


 ズドドドドォーーーッ!


「おい!! 両手を上げておとなしくしろ!! まだ死にたくないだろう!!」


 黒ずくめの男の一人が、マシンガンの銃口を天井に向けて、撃ち放ち、大声を上げて、署内にいる者たちに命令している。


「おい、署内にいる全員を縛り上げて、一ヶ所にまとめろ!」

「ああ、わかった」

「他の者は計画通りに動け」


 約100人もいる黒ずくめの男達が、それぞれの決められた役割を果たす為に、それぞれ指示された場所で行動している。


 突然の襲撃、軍人・傭兵・戦闘のプロのテロリストなど…約100人が集結して、大阪府の某警察署を完全に制圧・占拠している。



 警察署長をはじめ、警察幹部や上層部から刑事(警部)や平の警察官に、署員の人間や一般市民まで署内にいる者全員が、ひとつの部屋に集められていて、手足を縛られ自由を奪われ、閉じ込められ監視されている。


 それからまもなく、他の警察官やメディア・マスコミや野次馬たちが、事件現場である、この某警察署の周囲を取り囲んでいる。


「やっと来たのか、だが…もう既に遅いな…。 残念ながら、こちらの計画通りに、事は動いているようだな…。」

「ああ、そうだな。 人間が集まれば集まるほど、こちらの計画がうまくいくからな…。」

「ふふふ、もしかしたら、我々が人類史上初の試みをする訳だな…。」

「ああ、うまくいけば…な?」

「だが…これでようやく……」


 窓から外の様子を眺めながら、黒ずくめの武装した男達が、なにやら奇妙な事を話し合っている。


「……ふっ」(ニヤリ)


 ひとつの部屋の室内に閉じ込められている、署内にいた人達の中から警察署長が、見張り役の黒ずくめの武装した男達に話しかけてきた。


「おい、貴様らは一体何者なんやっ!? 何でこんな事するんやっ!?」

「……」

「おい、黙ってないで、答えろやっ!! 何者なんやっ!? 目的は一体何なんやっ!?」

「……」

「くっ!! 一体何なんやっ!? コイツら…!?」

「……」


 だが…黒ずくめの武装した男達は一切答えない……いや……反応しない。


 するとそこで、ある部屋の一番端の角に立っていて、漆黒のフードコートを全身にまとった人型の謎の者が、署内で捕らえた人達の目の前に立ち止まって話しかけてきた。


「いいだろう、この私が説明してやろう。」

「……何っ!?」


 するとすぐに、黒ずくめの武装した男達が、漆黒のフードコートの謎の者に話しかけてきた。


「おい、いいのか? もうバラしても……?」

「ああ、別に構わない。 これは実験なのだからな。」

「……」

「それに何も知らないまま、私の "モノ" になるのも、不便であろう。」

「まぁ…アンタがそれでもいいのなら、我々は別に構わんが……。」

「……」


 そこで遂に、漆黒のフードコートの謎の者が、その漆黒のフードコートを脱ぎ捨てると、中から現れたのが……なんと、あの〈アウターマウカー〉(ステージ3)である。


「……お、お前はっ!?」

「ふふふ、驚いているようだが、本当に驚くのはこれからだぞ。」

「…っ!?」

「お前たち人間どもを生贄にして、私はさらなる進化をして、パワーアップするのだ。」

「……えっ!?」

「お前たち人間どもの「魂」を、可能な限り…多く吸収して、私が最強の〈アウターマウカー〉となるのだ。」

「な、なんやと!!?」


「我々…〈アウターマウカー〉の主食であり、エネルギー源でもある、人間の「魂」を限界まで最大限、この私が吸収する事で〈アウターマウカー〉の新たなる力を手に入れる。」

「な、何を言って―――」


「残念ながら、我々にとっても、お前たち人間にとっても、あまり時間がないのだよ。 もう既にヤツは―――」

「だから、一体何を言ってるんやっ!?」

「…わかる! 私にはわかるぞ! ヤツがここまで、人間に混じって近づいてきている!」

「……?」


「…えっ!? …ヤツがここまで来ているのか…!?」

「おいおい、これは本当に凄い事になるようだぞ。」

「全ては…アンタの予想通りだよな。 だがしかし……」


「……? さっぱり解らん。」


 黒ずくめの武装した男達と〈アウターマウカー〉(ステージ3)が、なにやら全く意味不明な事を話し合っているけど、警察署長や署員たち捕らえられた人達には、さっぱり理解不能である。


「……?」


 だが…その某警察署の外の周囲を取り囲んでいる、他の警察官やメディア・マスコミや野次馬たちが、他のある事に気づき始めている。


「っ!!?」


 さらにその某警察署の署内にいる、黒ずくめの武装した男達や〈アウターマウカー〉(ステージ3)や、警察署長や署員たち捕らえられた人達も窓から外を眺めながら、他のある事に気づき始めている。


「な…なんだ…アレは…!?」

「ひぃっ!? 化物…っ!?」

「ま、まさか…本当に…!?」

「ば、化物が…本当に攻めてきたのか…!?」


「…ちっ、来たのか…」

「やっぱり…来たようだな。」

「……!」


 そうなのである。 その某警察署の外の周囲を取り囲んでいる、他の警察官やメディア・マスコミや野次馬たちの、少し離れた外側の周囲には、漆黒の人型の謎の物体が多数並んで立って浮いていて、そう、彼らこそが、地球の護り神…〈アクナディオス〉なのである。


「っ!!?」


「ふふふ、どうやら…ここにするつもりのようだな。〈アウターマウカー〉よ。」


「…ちっ、もう来たのか…? マズイぞ! このタイミングで来るとは…? こちらの準備がまだ出来ていないのに…?」

「ああ、確かに…な。 だが…敵も必死なのだ。」

「……!」


 するとなんと、地球の護り神…〈アクナディオス〉たちが、どんどんと…あの某警察署の方に、スゥーと近づいてくる。

 一方で…その某警察署の署内にいる、黒ずくめの武装した男達や〈アウターマウカー〉(ステージ3)が、急いで何かの準備をしている。


 果たして、どちらの方が早いのか…!?


 そして、一方でハリー・ダグラスの方は、一体どうなっているのか…!?



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