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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
C.【アウターマウカーの国編】
72/105

72.C【誤算】

    【20】


化物島(テミスモイラ)

◎巨大制御塔 (第五の事件・続)

 『滑稽と復讐の男たち:2』


※無差別テロ事件勃発!!


 【アウターマウカー】


   [M32/9月]



地球の地下深く…地球の丁度中心部分にある比較的広い空間…まず人間の身では絶対に入る事のできない場所…さらに言えば人間どころかほとんどの生命体が存在し続ける事ができない場所…古くからそこに居た究極の存在…〈アクナディオス〉である。


 ……魔法という文明が発達した現在でも魔法の存在を知らず…魔法の使用ができず…魔法には頼らずに魔法力エネルギーだけを吸収する究極の存在…〈アクナディオス〉である。


そして…人々はまだ知らない……究極の存在…〈アクナディオス〉の本当の真の恐ろしさを……。



「くふふふ 遂に人間共が動き始めるぞ。」

「だが…少し力不足だな。 あの程度の連中ではすぐに看破されてしまうぞ。」

「くふふふ だが…少しぐらいはダメージを与えられるはずたよ。」


「なるほどな…ではそこを()くのか?」

「いや…それは無理だろうな。 この程度の作戦ではすぐに〈アウターマウカー〉共に見破られてしまい…下手をするとこちらの計画まで危うくなる。」

「………」

「つまり それは―――」

「ああ 残念だが今回は様子見だな。 まぁ 邪魔な人間が何人か消えてくれるのでこちら側としては十分な成果だよ。」


「……『あの二人』も動くのか?」

「さぁね 別にどちらでも構わない。」

「いや…生き残っておれば…今回は失敗してもまた "復讐" とやらをしでかして人間にダメージを与えるかもしれないぞ。」

「くふふふ そいつはいいな 所詮…人間は同じ過ちを何度も繰り返す。」

「くふふふ そうだな それで〈アウターマウカー〉共は一体どう出るのか…見物(みもの)だな。」

「くふふふ その通りだな。 それを見てから今後の行動の方針を決めたいからな。」

「くふふふー」


その後も〈アクナディオス〉はなにやら騒いでいた。


   ―-―-―-―-―


悪魔的化物〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)の中央部分(ラケシスの町の右側に位置する場所)には巨大な制御塔(周囲には巨大な防護壁で囲んである)があり人間の中央政府の政治家やその護衛が沢山いる所である。

そこでこの島の予算や法律などが施行される…まさに中枢と呼べる所であり日本で言うところの国会議事堂にあたる。



今回も沢山の政治家が集まり議論を重ねていくのだが…そこに前回登場していた『あの警察官(テロリスト)共』もSPとして紛れ込んでいて…さらに〈アウターマウカー〉(ステージ3)もここに出入りしていた。



登場人物

①政治家(男性・議長クラス)

②警察官(男性・テロリストのリーダー)

③〈アウターマウカー〉(ステージ3)

④〈アクナディオス〉



沢山の政治家たちが一ヶ所の大会場に集合していて議論していた…日本で言うところの国会にあたる。


 まだ議論が紛糾していた。


SPたちは大会場の外で待機…その中には『あの警察官(テロリスト)共』も混じっていて某所に隠れて密談していた。


②「皆…準備はいいな?」

「ああ だが…本当に()れるのか?」

「ああ ()った途端に〈アウターマウカー〉に殺害されてしまうぞ!」

②「今更になって何を言っている! ()()づいた奴は参加しなくていい! 邪魔はするなよ!」

「ちっ わかったよ! ()ればいいのだろう! ()れば!」

仲間の中にはあまりやる気のない者もいた。


さらに『あの警察官(テロリスト)共』が密談している某所の背後の柱には一人の政治家の男性が隠れていてその様子を見ていた。


①「…」(情報は本当だったようだな…まさか…本当にテロを起こすつもりなのか? バカめ! そんなことをすればすぐに〈アウターマウカー〉に瞬殺されるだろう!)


さらにその奥の柱には〈アウターマウカー〉が隠れていてその様子を見ていた。


③「…」(くっくっくっ バカめ! お前たちの目的や行動は既に筒抜けだ! さぁ ()れるモノなら()ってみるがいいさ!)


   ―-―-―-―-―


 しばらくして―――


頃合いを見計らってその警察官(テロリスト)共が武器を仕込んで大会場の中に一斉になだれ込んで急襲していた。


驚いた政治家たちは動揺して狼狽するのだが武器を持ったその警察官(テロリスト)共は容赦なく政治家たちを殺害しようとしていた。


②「さぁー! 政治家共を殺せぇー! この国を支配するのはこの俺たちだぁー!」


だが次の瞬間! その警察官(テロリスト)共の一人の首がポトリと斬り落とされてしまい背後には〈アウターマウカー〉がいたのである。


③「さぁ 警察官(テロリスト)共を全員処刑しろ!!」


大会場の要所要所に隠れていた〈アウターマウカー〉たちが一斉にその警察官(テロリスト)共に攻撃を仕掛けていて次々とその警察官(テロリスト)共を殺害していき…それと同時に大会場にいた政治家たちも速やかに外に出して避難させていた。


③「さぁさぁ 政治家共よ! 死にたくなくばこの大会場を出て避難しろ!!」


そして…最後に生き残ったのはその警察官(テロリスト)共のリーダー格の男一人だけであった。


②「くそっ!! こんなバカなことがっ!? 一体…何故なのだっ!?」


そこに一人の政治家の男性がその警察官(テロリスト)共のリーダー格の男の前に現れていた。


①「くふふふー お疲れ様でした。 これで君たちの役目も無事に終わったよ。」

②「な…なにっ!? 誰だ!? 貴様はっ!!」

③「……」

①「くふふふー まだ解らないとは本当に愚か者だねぇー。」


なんと! その政治家の男性の姿が〈アクナディオス〉へと姿を変えていった!


②「きっ 貴様はっ!?」

③「……」

②「バカなっ!? 我々を裏切ったのかっ!?」

④「くふふふー 私たちは裏切ってなどいない。 君たちがここに来ることは〈アウターマウカー〉も政治家たちもそして…君たちのボスも既に知っていたのだよ。」

②「えぇっ!!?」

③「……」

④「最近の君たちの行動はあまりにも身勝手で目に余る行為だとボスも嘆いていてね。 君たちの処刑を私たちに依頼してきたのだよ。」

②「―――っ!!!」

④「つまり…ボスを裏切ったのは私たちではなく…むしろ君たちの方なのだよ。」

③「……」

②「…そ…そんな…」

④「さぁ そろそろ生け贄の時間だな。」

②「そんなぁーーバカなぁーーーっ!!」


 ドッガァン!


なんと! その警察官(テロリスト)共のリーダー格の男の身体が突然…光出して爆発が起きて粉々になって爆死した!


④「くふふふー これで任務終了だなぁー。」

③「…〈アクナディオス〉…」

④「君たちとの決着はまた今度だなぁー! 〈アウターマウカー〉よ!」

③「……」


そう言うと〈アクナディオス〉は地面の中に潜っていった。


こうして今回起きたテロ事件を未然に防ぐことができたのだ。



   ―-―-―-―-―



    『誤算と最期』

今回は邪悪で最悪な結果になる前に処理できた。

  ―――――――

化物島(テミスモイラ)にある中央部分の巨大な制御塔〈アウターマウカー〉に前回登場していた『あの警察官(テロリスト)共』が忍び込んでいて…その場にいた政治家たちを皆殺しにしようとしたのだが失敗…逆に全員〈アウターマウカー〉によって殺害されてしまい…テロ事件は未然に(ふせ)がれた。

ここで〈アクナディオス〉の本当の目的も明らかとなった。



   『化物の国』

〈アウターマウカー〉所有の化物島(テミスモイラ)にある街の情報(データ)を表示したものである。

 [見方]

街の名前

場所:人口(人数)

施設:様々な建物の多さ

 A(多数).B(普通).C(少数)

交通:交通機関と手段の拡充

 A(便利).B(普通).C(不便)

発展:街の発展度合い

 A(最高).B(普通).C(最低)

人口総数:島内に居る人間の総人数

  ―――――――

 【テミスモイラ】

 [クロト]

◎北西部:1700人

●施設:A 交通:A 発展:A

 [ラケシス]

◎中央部:1700人

●施設:A 交通:A 発展:A

 [アトロポス]

◎南西部:1700人

●施設:A 交通:A 発展:A

 [タレイア]

◎北東部:300人

●施設:C 交通:B 発展:C

 ※人口総数:5400人

〈アウターマウカー〉

 [ヘスティア]

◎南東部:52200人

●施設:B 交通:A 発展:C



    【備考欄】

1.今回のテロ事件で政治家側の方の被害は死亡者はゼロであり負傷者は多数いたものの重傷や重体はいなかった事に大変見事な対処の仕方であり世界中で称賛されてまた〈アウターマウカー〉の株が上がった。

2.化物島(テミスモイラ)の丁度中央部分にある巨大な制御塔(ラケシスの町の右側に位置した場所)は〈アウターマウカー〉が建造した建物でありその名も〈アウターマウカー〉と言うモノで日本で言うところの国会議事堂にあたり人間の中央政府の政治家たちが集合して国会的な議論をしている場所である。

一般人は普段から立ち入り禁止である。

3.今回の最初に登場していた〈アクナディオス〉と途中から登場していた〈アクナディオス〉は仲間ではあるもののまったくの別人である。



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