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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
C.【アウターマウカーの国編】
69/105

69.C【殲滅】

    【17】


化物島(テミスモイラ)

◎ラケシス町 (第四の事件?・続)

 『真夜中の恐怖の警察署:2』


※果たして…真犯人が明らかになるのか?

 【アウターマウカー】


   [M32/8月]


④「きゃあああーーっ!!」


悪魔的化物〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)のラケシスの町の警察署で真夜中にディケ・ディネレスが署内のシャワー室でシャワーを浴びている最中に……突然ディケの悲鳴が聞こえてきた。



さらに援軍として来ていた三体の〈アウターマウカー〉(ステージ3)は既に所定の場所に配置していて いつでも魔法を発動させられる様に準備して待機していた。



登場人物

①アルヴァロス・X・ラピッドマン

②エリオット警部(クロト.警察官)

③エリドロス警部(ラケシス.警察官)

④ディケ・ディネレス

⑤〈アウターマウカー〉(ステージ3)タイプA

⑥〈アウターマウカー〉(ステージ3)タイプB



 ある日の夜


ラケシスの町にある警察署

 署内にある某所別室

室内にはアルヴァロス・X・ラピッドマンやエリドロス警部や〈アウターマウカー〉(ステージ3)Aがいて話し合っていたが……そこに突然エリオット警部が慌てて部屋の中に入ってきた。


②「た 大変ですっ!!」

①「どうした!? エリオット警部!!」

②「ディネレス警部補の姿が…消えてしまいました!!」

③「何っ!? バカなっ!? ディネレス警部補の姿が…消えただと…!?」

①「それは本当なのかっ!? エリオット警部!!」

②「はい 今…婦警や女性職員たちが懸命にディネレス警部補の所在を捜索しています。」

①「ちっ ヤツめ…もう "動いて" きたのか!?」

③「…まさか…本当に幽霊が出現してきたのか?」

⑤「…そんなバカなコトがまさか…本当に起こるとはっ!?」

②「…まさか…本当に幽霊がディネレス警部補を連れ去ったのですか?」

①「……」

⑤「それで一体どうするつもりなのだ? アルヴァロスよ」

③「アルヴァロス様 まさか…本当に幽霊を倒すつもりなのですか?」

②「…幽霊を倒す…?」

①「ふむ 幽霊を倒せるかどうかは解らんし…犯人が幽霊であるとも限らないがやってみる価値はある。」

⑤「なるほど…それで上手くいけば…また新たな攻撃オプションがひとつ増える訳か?」

①「……」

③「エリオット警部 ディネレス警部補はシャワー室で姿が消えたのだな?」

②「ああ そうだ」

①「では…早速(さっそく)だがそのシャワー室に向かうぞ。」

⑤「ああ わかった」

アルヴァロスたち四人はディケがいたシャワー室の方に向かって行った。


   ―-―-―-―-―


署内のとある女子更衣室・シャワー室ではディケ・ディネレスの同僚の婦警や女性職員たちが慌ててディケの行方を捜索していた。


「ディケー! 何処にいるのーっ!?」

「ディケー! いたら返事してーっ!!」


その女子更衣室の外(廊下)では所定の場所に待機していた〈アウターマウカー〉(ステージ3)Bが目を閉じて腕組みしながら立っていた。


そこにアルヴァロスたち四人が到着していた。

⑥「…来たか 待っていたぞ」

①「……」

⑤「それで…一体どうなっているのか状況を説明しろ!」

⑥「ああ ディケ・ディネレスがシャワー室でシャワーを浴びていて…しばらくすると突然シャワー室から悲鳴が聞こえてきて…婦警たちが慌ててシャワー室に行ったら…ディケ・ディネレスの姿が煙の如くに消えていたのだ。」

②「…そ そんなことが…」

③「やはり誰かがディネレス警部補を誘拐したのでは…?」

①「……」

⑥「それはあり得ない…あれだけの短時間で女子更衣室にいた婦警たちや外(廊下)で待機している我々の目を盗んで彼女だけを誘拐するなど…まさに人間業ではない。」

⑤「確かに…ならば本当に幽霊の仕業なのか…?」

③「むっ では早速(さっそく)だがシャワー室の内部を確認しないと…いけないな。」

①「ふむ エリオット警部よ 女子更衣室やシャワー室で捜索している婦警や女性職員たちを外(廊下)に出してもらえないか? 代わって我々が中に入る…」

②「えっ? あっ はい 判りました。」


そう言うとエリオット警部の呼び掛けで女子更衣室やシャワー室で捜索していた婦警や女性職員たちの全員が外(廊下)に出てきた。


   ―-―-―-―-―


さらに入れ替えに数人の女性職員とアルヴァロスと四体の〈アウターマウカー〉が女子更衣室からシャワー室に入っていき……エリオット警部とエリドロス警部は他の婦警たちと同様に外(廊下)で待機していた。


既にシャワーは止められていて…水滴が(したた)り落ちていた。


アルヴァロスは〈アウターマウカー〉に声をかけていた。

①「……いけるな? 〈アウターマウカー〉よ」

⑥「ああ 既に準備はできている…日本人の少年少女にできて我々にできないコトはない。」

⑤「その通りだ 行くぞ!」


そう言うと四体の〈アウターマウカー〉がシャワー室の四隅に配置して魔法を発動していた。


【防御魔法】

《霊魂封印結界四陣》を使用


シャワー室の中央の空間に向けて魔法を発動していると…最初は赤紫色の(もや)が発生していて…次に漆黒の(もや)が発生していて…最後になって純白の煙の様になっていた。


①「な…なんだ? これは?」

⑤「…魔法が効いているのか? これは…成功しているのか?」

⑥「これは一体…なんだと言うのだ?」


やがて…その純白の煙が人型へと変化していき…その下から "ドシャッ!" と音をさせながら人間の女性が落ちてきた。


④「…っ!? 何っ!? 何が起こったの!?」

なんと行方不明になっていて全裸で少し濡れているディケが姿を現した。

「ディケさん!!」

「良かったわ! 無事だったのですね!?」

④「…えっ!? 一体何なのっ!? コレ!?」

①「さぁ 彼女を連れてさっさと外(廊下)に出ろ!」

「はい 判りました。」

④「え? …ちょっと…なに…?」

ディケは一体何が起きたのか…まだ理解できていないが―――


女性職員たちが慌てて全裸で少し濡れているディケの身体に素早くバスタオルを巻いて女子更衣室の方に連れていき外(廊下)まで出ていった後でディケは別室で下着や服を着ていた。


   ―-―-―-―-―


その純白の人型の煙「白煙の幽霊」がディケを襲いかかろうとするも四体の〈アウターマウカー〉が発動している【防御魔法】《霊魂封印結界四陣》によって阻まれていた。


⑤「おっと そうはいかんぞ! 幽霊さんよ!」

⑥「まさか…本当に幽霊の仕業だったとはな。」

①「幽霊による誘拐事件…日本で起きた出来事と類似しているのだ。」

⑤「アルヴァロスよ それで…この後は一体どうするつもりなのだ!?」

⑥「このままでは…ただ幽霊の動きを封じているだけだぞ!」

①「…問題ない まだこの続きがあるのだ…」


そう言うとアルヴァロスは魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークネスゴーストエクスターミネート》を使用


すると「白煙の幽霊」が苦しそうにもがき…不気味で強烈な断末魔の声?を上げながら闇の中に消滅していった。


①「ふう どうやら上手くいったようだな。」

⑤「驚いたな いつの間にあんな魔法を!?」

⑥「なるほどな 様々な資料を見ていたのは…そういう魔法を研究して開発していたからなのか?」

①「ふふふ 日本や他の国で使用している魔法を私なりにアレンジしただけだよ。」

⑤⑥「……」


その後…行方不明となっていた女性たちも姿が消えた場所で突然…再び姿を現していて無事だった。


こうしてディケを無事に取り戻し今回起きた一連の通り道での不気味で異様な怪奇現象とその出来事は一応の解決をみていた。



   ―-―-―-―-―



 『幽霊による誘拐事件』

やっぱりエリオット警部が恐れていた通りの幽霊による誘拐事件であった。

  ―――――――

  【正体不明の悪霊】

名称 :「白煙の幽霊」

場所 :化物島(テミスモイラ)のラケシスの町のとある通り道

時間 :真夜中

外見 :白煙の人型の幽霊

対象 :人間の成人女性

現象 :その通り道を通過する最中で突然に不気味で異様な気配・視線を感じて無人の背後を複数回…確認して見た事で姿が消えてしまう。

目的 :不明(女性の誘拐?)

対処 :アルヴァロスによって解決済み

結果 :その後の幽霊の存在は不明だが行方不明になった女性たちは全員無事に戻ってこれた。

恐怖度:★★★☆☆

危険度:★★★☆☆



   『化物の国』

〈アウターマウカー〉所有の化物島(テミスモイラ)にある街の情報(データ)を表示したものである。

 [見方]

街の名前

場所:人口(人数)

施設:様々な建物の多さ

 A(多数).B(普通).C(少数)

交通:交通機関と手段の拡充

 A(便利).B(普通).C(不便)

発展:街の発展度合い

 A(最高).B(普通).C(最低)

人口総数:島内に居る人間の総人数

  ―――――――

 【テミスモイラ】

 [クロト]

◎北西部:1200人

●施設:A 交通:A 発展:B

 [ラケシス]

◎中央部:1200人

●施設:A 交通:A 発展:B

 [アトロポス]

◎南西部:1200人

●施設:A 交通:A 発展:B

 [???]

◎北東部:0人

●施設:C 交通:C 発展:C

 ※人口総数:3600人

〈アウターマウカー〉

 [ヘスティア]

◎南東部:52200人

●施設:B 交通:A 発展:C



   『魔法の紹介』

今回はアルヴァロス・X・ラピッドマンが使用した魔法を紹介する。

【攻撃魔法】

《ダークネスゴーストエクスターミネート》

(元素:闇&波動&吸収&破壊魔法)

[霊力が必要]

どういう原理なのかはまだ不明なのだが闇の中に幽霊を吸収させるようにして消滅させる。

この魔法は連動性があり同型種類の幽霊全部が対象となっている。(まさに殲滅である)

複数の魔法を同時に発動している為に並みの人間では使用できず…またこの魔法自体もまだ未完成である。

(アルヴァロスの通常魔法)



    【備考欄】

1.警察署の署内にある女子更衣室とシャワー室はセットになっていて まず女子更衣室を通ってからシャワー室に入れる。

2.詳細は不明だが今回 出現した「白煙の幽霊」は悪霊の一種である事が確認されていて詳細な資料・データについてはアルヴァロスが収集中である。

またアルヴァロスが解決した事でラケシスの町の例の通り道ではもう心霊現象も怪奇現象も起きなくなった。

3.アルヴァロスが使用した今回の魔法はアルヴァロスのオリジナルの魔法であるが未完成の上に発動方法や条件はアルヴァロス本人にしか解らない。


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