67.C【検証】
【15】
●化物島
◎ラケシス町 (第四の事件?・続)
『異様な夜道の検証開始』
※『本当の検証はこれからだ!』
【アウターマウカー】
[M32/7月]
アルヴァロス・X・ラピッドマンや悪魔的化物〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちは既にラケシスの町にある例の通り道に来ていて夜を待って早速その不可思議な現象の検証を開始していた。
登場人物
①アルヴァロス・X・ラピッドマン
②エリオット警部(クロト.警察官)
③エリドロス警部(ラケシス.警察官)
④エリテッド警部(アトロポス.警察官)
⑤ディケ・ディネレス
⑥〈アウターマウカー〉(ステージ3)
ある日の夜
ラケシスの町にある某所
ある特定の通り道にはアルヴァロスとエリオット警部とエリドロス警部とエリテッド警部とディケ・ディネレスの五人に〈アウターマウカー〉の一体がいて全員がそれぞれ周囲を見渡していた。
今のところはまだ不気味で異様な気配や視線は感じられないが……しばらくするとむこうの方から一人の女性が仕事の帰りにこの道を歩いてきていて……その女性が歩いている途中から急に背後を気になりだしていて後ろを数回は振り向きながら最後の方では何やら慌てて走って逃げてしまった。
その様子をアルヴァロスたちが遠くの方で見ていて……エリオット警部たちが疑問に思っていて話し合っていた。
②「…これは一体何なんだ!? …何が起きているのだ!? あの女性は一体何であんな行動を…!?」
③「どうやら本当に何か起こっている様だが…我々には特に何も見えなかったのだが…!?」
④「ええ こちらから見ても特に異様な気配や視線は感じられないが…やはり女性でないと解らないのかな?」
⑤「いいえ 私も見ていましたがここからだと全然 解りませんでした。」
①「ふむぅ おそらくはあの女性というよりもターゲットにしか認識できないのではないのか?」
②③④⑤「えっ!?」
エリオット警部たちがそれを聞いて驚いていた。
⑥「つまり…そのターゲットにしか解らない…何かがあると言う訳か?」
①「そこまでは解らんがおそらくは……そこでディネレス警部補には実際に体験してもらい検証してみたい。」
⑤「は はい 頑張ります!」
①「ふむぅ ディネレス警部補が実際に体験した出来事を私が検証してあとでレポートにするから宜しく頼むぞ。」
⑤「はい 判りました!」
①「ふむぅ では他の者はあらかじめ決めていた持ち場についてくれ!」
②③④「はい!」
⑥「ああ わかった」
アルヴァロスたちはそれぞれの持ち場についた。
―-―-―-―-―
ディケは先程の女性と同じ様にむこうの方から一人で歩いてきておりエリオット警部たちはそれぞれ電柱や物陰などに隠れて見ていてアルヴァロスと〈アウターマウカー〉は塀の上に立っていてその様子を見ていた。
最初は普通に歩いていたディケだが途中から急に背後を気になり始めていて後ろをキョロキョロと振り向きだしていて先程の女性と同じ行動をしていた。
エリオット警部たちはディケのその不審な行動を見て不思議そうな顔をしているだけだがアルヴァロスや〈アウターマウカー〉は別の何かに気づき始めていた。
それはディケの背中に黒い靄のようなモノが現れていてアルヴァロスや〈アウターマウカー〉にしか見えていない様であった。
〈アウターマウカー〉がアルヴァロスに話しかけてきた。
⑥「おい アルヴァロスよ 見たか? アレ!」
①「ああ 見えた なんだ? アレは…?」
⑥「だが アレが本当に原因ならば犯人が人間ではなさそうだな? アレが魔法だとはとても思えないが…?」
①「ああ 私もそう思う。 とても普通の人間ができる芸当ではない……不気味で危険な匂いがする。 だが しかし……」
⑥「まさか本当に幽霊の仕業なのか? アルヴァロスよ!」
①「……」
⑥「それとも〈アクナディオス〉の仕業なのか?」
①「……」
⑥「ちっ 本当に解らん! 一体これは…!?」
①「……」
⑥「それで…これから一体どうするつもりなのだ? アルヴァロスよ!」
①「ああ 知りたい情報はまあまあ手に入れた。 今夜はここまでで撤収するぞ。」
⑥「ああ そうか わかった」
ディケがまだ背後を気にしている様であり不審に思って後ろの方をキョロキョロと見ておりエリオット警部たちが〈アウターマウカー〉の指示でディケを回収してから全員がその通り道から立ち去っていった。
―-―-―-―-―
ラケシスの町にある警察署の署内にアルヴァロスたちが戻って来ていた。
アルヴァロスたちは三都市合同捜査本部がある会議室とは違う別の部屋に集まっていて話し合っていた。
①「皆 今回はご苦労だったな。 今回の検証はあとでレポートにしてまとめるから また後日にな。」
②「何か判りましたか?」
①「いや 今はまだ何とも言えないな。 もう少し調査しないと解らないな。」
②「…そうですか…」
⑤「あのー まだ背後が凄く気になるのですが…?」
③「え? 今もか?」
⑤「はい 今でもなんだか誰かに後ろから見られている様な…感じで…?」
①「…っ!?」
アルヴァロスが「何か」を感じていた。
④「え? 彼女を一人にして大丈夫なのか?」
⑥「ふん どうせ警察官は今夜もここで泊まり込みだろ? 誰かが付き添えばいいのではないのか?」
⑤「はい ではそうします」
①「では今夜はもう解散する。 明日もまた宜しく頼むぞ。」
②③④⑤「はい!!」
エリオット警部たちはアルヴァロスに敬礼して部屋を出ていった。
⑥「おい アルヴァロスよ あの事を皆には言わないのか?」
①「ああ 今はまだな 少し気になる事があるからな。」
⑥「……ん? さっきディケちゃんが言った事か…?」
①「ああ もしかしたら…ひとつ…心当たり…がある。」
⑥「ほう そうなのか?」
①「ああ 本当の検証はこれからだ!」
⑥「……?」
今回の出来事で謎がさらに深まる…。
今夜のラケシスの町の警察署の署内では起きて行動している刑事がいれば仮眠をしている刑事もいるのだが署内でのなにやら不穏で異常な雰囲気になっているのにアルヴァロス以外はまだ気づいていない様である。
―-―-―-―-―
『何かが変だ!?』
※『本当の検証はこれからだ!』
アルヴァロスはラケシスの町の例の通り道で検証を行っていた。
―――――――
悪魔的化物〈アウターマウカー〉が支配する化物島のラケシスの町のある通り道での不気味な現象で…夜道を一人で歩いていると…背後から異様な気配や視線を感じると言う。
アルヴァロスは実際にどうなるのか検証していたのだが…まだ何かが引っ掛かる様なので調査中である。
『化物の国』
〈アウターマウカー〉所有の化物島にある街の情報を表示したものである。
[見方]
街の名前
場所:人口(人数)
施設:様々な建物の多さ
A(多数).B(普通).C(少数)
交通:交通機関と手段の拡充
A(便利).B(普通).C(不便)
発展:街の発展度合い
A(最高).B(普通).C(最低)
人口総数:島内に居る人間の総人数
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【テミスモイラ】
[クロト]
◎北西部:1130人
●施設:A 交通:A 発展:B
[ラケシス]
◎中央部:1130人
●施設:A 交通:A 発展:B
[アトロポス]
◎南西部:1130人
●施設:A 交通:A 発展:B
[???]
◎北東部:0人
●施設:C 交通:C 発展:C
※人口総数:3390人
〈アウターマウカー〉
[ヘスティア]
◎南東部:52200人
●施設:B 交通:A 発展:C




