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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
C.【アウターマウカーの国編】
60/105

60.C【総括】

    【12】


化物島(テミスモイラ)

◎クロト町 (第三の事件・続)

『銀行強盗事件と謎の敵の総括』[解決編]


※『……ところで銀行強盗犯の方はどうなんですか?』


 【アウターマウカー】


    [M32/6月]


悪魔的化物〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)のクロトの町のとある場所で謎の敵 "黒い人影" こと〈アクナディオス〉という名前の化物が再び出現してきた。


丁度…同時期にその街の銀行内部に五人組の銀行強盗犯の犯人グループが押し入り複数の武器を所持し さらにはその場にいた人達を人質にとり大金も強奪していたのだが…そこにあの〈アクナディオス〉が姿を現したのである。


そしてアルヴァロス・X・ラピッドマンや複数の〈アウターマウカー〉(ステージ3)も銀行内部に登場して大混戦となっていたのだが…結局は〈アクナディオス〉は撤退してしまい…強盗犯の犯人グループの方もアルヴァロスに動きを封じられ〈アウターマウカー〉に捕獲された後で警察に引き渡されて逮捕された…人質も全員無事であり強奪された大金も取り戻し事件は無事解決したのだが…新たな謎が深まってきていた…。



登場人物

①アルヴァロス・X・ラピッドマン

②エリオット警部(警察官)

③ファニーラ・マグナルドス

④ラーナ・フォルス

⑤ディケ・ディネレス

⑥〈アウターマウカー〉(ステージ3)



 ある日の朝


クロトの町の北側のはずれにあるアルヴァロスの別荘

アルヴァロスをはじめエリオット警部やファニーラ・マグナルドスやラーナ・フォルスやディケ・ディネレスや〈アウターマウカー〉といった主だった者たちが集まりに来ていて全員が別荘内のリビングに居て アルヴァロスを中央奥にそれ以外の者は左右横にそれぞれがソファーに座り〈アウターマウカー〉だけが窓側の方に立っていて話し合っていた。

①「……」

②「…〈アクナディオス〉?」

⑥「…ちっ!」

③「その "黒い人影" は確かにそう言ったのですね?」

⑤「はい 確かにそう言いました。」

④「…〈アクナディオス〉? …聞いたことがないわね。」

③「でも…これは凄い大スクープだよ! ラーナ!」

④「…え? …ええ そうね…」

③「…?」

⑥「これが大スクープだと? バカめ! これが世間に公表されれば世界の人間共は大混乱になるのだぞ!」

③「…ううっ! そ それは…」

①「いや 公表しても問題ないと私は思うがね。」

②③④⑤「…!?」

⑥「おい! 今 私が言ったことを理解していないのか? アルヴァロスよ!」

①「…既に〈アウターマウカー〉と言う化物がいるこの世界で新たな化物の出現はおそらくは想定外の出来事…それにどれだけの人間がこの事実を信じるかは解らない…。」

⑥「…なに…? だからなんだと言うのだ!?」

②③④⑤「…?」

①「この事実を公表して世界や人間の様子を見た方が得策…案外〈アクナディオス〉に対する抑止力になるかもしれないし…それに隠していてもいずれは噂などで知られることだ ならば少しでも正確な情報の提供は人間の為にもなる。」

⑥「そうか! なるほど 確かにそうだ! ははは さすがだな アルヴァロスよ!」

①「これでお前の同胞たちも少しは動きやすいはずだ。」

⑥「ああ 確かにその通りだ! アルヴァロスよ!」

②③④⑤「…?」

⑥「まだ解らぬか? 〈アクナディオス〉の存在を知った人間が騒げばそこから奴らの居場所が判明することになる。」

②③④⑤「…あっ…」

⑥「そうだ! 人間の大半は信用しないかもしれないが実際に見た者は混乱し騒ぎとなる より明確な居場所を突き止めることができると言う訳だ!」

④「そうか 人間自体を〈アクナディオス〉の探知機のかわりにするのですね。」

⑤「…あっ 確かに!!」

②「なんと そこまで考えて…本当に凄い…ですね!」

④「相変わらず頭が良いですね アルヴァロス様。」

③「うん これで存分にスクープを公表できるわ!」

①「問題なのは奴らの目的と戦闘能力であると言うことだ。」

⑥「確かにその通りだ 人間を殺害するのが奴らの最終目的ではあるまい。」

①「できれば…もう少し戦ってみたかったのだがな…。」

⑥「ちっ! 案外 頭の良い連中だぜ! 自分たちの手の内をまったく見せないとはな…!」

②「やっぱり…〈アクナディオス〉は人間を殺害することをやめないのですか?」

①「残念だが…奴は右腕を取り損ねた…おそらくはまた…」

⑥「右足・左足・左腕と奪い取り…そして最後の右腕を奪えば四肢は揃う…もっともそれが何を意味するかは解らんが…。」

②「本当に何の為にそんなことをするのですかね?」

③「あっ それも記事にしていいですかね?」

①「……構わん 好きにしなさい……。」

③「はーい」

④「…いいですか? アルヴァロス様?」

①「まぁ いいと思うよ そのぐらいはな…。」

⑥「構わん 構わん むしろ人間にとってはいい薬だよ そのぐらいの危機感をつけないとな それにそれを信用する人間がどれほどいるか…見物だな。」

⑤「なるほど でももう出てこないことを祈りますよ アレはやっぱり危険ですし……それにエロいし!」

②④「…?」

③「えー? そうなるとせっかくの大スクープがデマになるから出てきて欲しいけどなぁ。」

⑥「心配せずともまた出てくるさ 奴らはまだ目的を果たしてはいない 少なくともそれを果たすまでは…な…。」

①「奴らは化物島(ここ)を二回も襲撃した 二度ある事は三度ある……って ところかな。」

⑥「ふむぅ 今度こそ!!」

④「……ところで銀行強盗犯の方はどうなんですか?」

②「ああ 今 取調室で取り調べを受けていますよ 当然ですが皆 容疑を認めていますね おとなしいものですよ 皆 あの〈アクナディオス〉に()られるところだったですしね。」

③「犯人グループは『美人婦警』を要求していたらしいけど……結局 どうなりましたか? …何か言ってましたか?」

②「残念ながら…それについては全員が黙秘してまして…全然 解りません。」

④「ふぅ~ん そうなの?」

⑤「なんで それに関しては黙秘しているのかしら?」

⑥「……」

③「うぅ~ん これに関しては記事にできない……か?」

①「……」

⑥「ふん いずれにしても奴らの捜索はそのまま続行するつもりだがな。」

①「〈アクナディオス〉を打倒するまで続けるつもりか?」

⑥「ふん 当然だ! あのよそ者共に目にもの見せてやるぞ!」

②③④⑤「……」

①「…そうかい…」

その後も話し合いは続けていて今回の銀行強盗事件と〈アクナディオス〉対策の総括をしていた。



   ―-―-―-―-―



  『銀行強盗事件の総括』

※『……ところで銀行強盗犯の方はどうなんですか?』

クロトの町で起きた銀行強盗事件についての総括。

  ―――――――

〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)のクロトの町で起きた銀行強盗事件は無事解決した。

アルヴァロスの別荘にてアルヴァロス・X・ラピッドマンや〈アウターマウカー〉(ステージ3)やエリオット警部やディケ・ディネレスやファニーラ・マクドナルドやラーナ・フォルスが集まり今回起きた銀行強盗事件や〈アクナディオス〉の事についての総括をしていた。



   『化物の国』

〈アウターマウカー〉所有の化物島(テミスモイラ)にある街の情報(データ)を表示したものである。

 [見方]

街の名前

場所:人口(人数)

施設:様々な建物の多さ

 A(多数).B(普通).C(少数)

交通:交通機関と手段の拡充

 A(便利).B(普通).C(不便)

発展:街の発展度合い

 A(最高).B(普通).C(最低)

人口総数:島内に居る人間の総人数

  ―――――――

 【テミスモイラ】

 [クロト]

◎北西部:845人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [ラケシス]

◎中央部:850人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [アトロポス]

◎南西部:835人

●施設:B 交通:A 発展:C

 ※人口総数:2530人

〈アウターマウカー〉

 [ヘスティア]

◎東部:50500人

●施設:C 交通:B 発展:C



    【備考欄】

1.〈アウターマウカー〉(ステージ3)は同胞同士で意思の疎通や情報の共有ができるので今回起きた出来事も他の仲間には既に知られる事になりすぐに認識して理解ができるのだ。

2.ファニーラとラーナにとっては化物島(テミスモイラ)の取材よりもレアな大スクープの入手に成功したようだ。

それが〈アクナディオス〉関連であり必要な取材を終えて記事にする事になるのだが化物島(テミスモイラ)についても当然 記事にするようだ。

3.〈アクナディオス〉の存在と出現は化物島(テミスモイラ)に暮らしている人間たちにとっては知られる衝撃的な事実となり人間政府が市民たちに注意喚起や危険に対する避難・逃亡の手順などを呼び掛けている。

  

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