表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
C.【アウターマウカーの国編】
59/105

59.C【判明】

    【11】


化物島(テミスモイラ)

◎クロト町 (第三の事件・続)

 『銀行強盗事件と謎の敵』


※『では…さらばだ!』


 【アウターマウカー】


    [M32/5月]


悪魔的化物〈アウターマウカー〉が支配・統括する島…化物島(テミスモイラ)のクロトと言う町で現在 とある銀行で銀行強盗事件が発生している。


銀行強盗犯の犯人グループは全員で五人…それぞれが複数の武器を所持し銀行内部にいた複数の従業員や来店客を人質にとり大金を強奪しており さらには無茶苦茶で無理難題な要求に警察も動揺し混乱していた。

しかし そんな中で銀行内部ではそれ以上にとんでもない事態・状況になっている事を外から見ている警察や野次馬・市民らはまだ知らないのである。


あの謎の敵 "黒い人影" が突然…銀行内部に出現してきて強盗犯の犯人グループや人質が驚く中でアルヴァロス・X・ラピッドマンや〈アウターマウカー〉(ステージ3)もそれぞれで銀行内部の侵入に成功していて その "黒い人影" と対峙する事になる。



登場人物

①アルヴァロス・X・ラピッドマン

②〈アウターマウカー〉(ステージ3)タイプA

③〈アウターマウカー〉(ステージ3)タイプB

④〈アウターマウカー〉(ステージ3)タイプC

⑤ディケ・ディネレス



 ある日の夕方


 [銀行内部]

銀行強盗が起きている事件現場では……。


待ち合い場所の中央に立っていた その "黒い人影" が銀行強盗犯の犯人グループがいる所に少しずつゆっくりと向かってきていて その不思議で不気味な動きに警戒しているアルヴァロスや〈アウターマウカー〉は早速(さっそく)身構えて戦闘態勢をとっていた。


 『ウヒヒヒ お前でいいや』


①「…ちっ! やはり…なのか?」

②「…なんだと!?」

 「な なんだ? …何を言っているのだ?」

 「な なんだい? 私でいい……だって?」

⑤「……えっ!? 何っ!?」

人質の女性となっている "ディケ・ディネレス" は一度脱いだ全ての服をまた着ていて ようやく終えていた。


 『ウヒャーーッ!!』


 シュパァーーッ!!


するとなんと その "黒い人影" の左腕が突然…刃のような形状に変化して そのまま強盗犯の犯人グループの女リーダーの心臓の方をめがけて左腕を伸ばして攻撃してきた。

 「ひぃぃぃっ た たすけ―――」

女リーダーはまったく身動きがとれないままの状態で襲われてしまった。


 ガキィィン!


①「……ちぃっ!」

だがしかし 強盗犯の犯人グループの後ろにいたアルヴァロスが聖剣『デュランダル』を取り出して女リーダーを(かば)いその攻撃を防いだ。

 「ひっ あぁあぁ た 助かった…よ…」

女リーダーは少し安心したようだ。


 『…ちっ!』


②「こ このっ!! 喰らえーっ!!」

すると今度はその "黒い人影" の後ろにいた〈アウターマウカー〉が先端に刃が付いた尻尾を上に振り()げて その "黒い人影" の方に向けて そのまま頭部から振り()ろして攻撃してきた。


 ブォーン!


 『…ちっ!』


しかし〈アウターマウカー〉の尻尾の攻撃がその "黒い人影" の頭部にあたる寸前で突然…フッと姿を消してしまった。


…姿が消えてしまった その "黒い人影" に人質や強盗犯の犯人グループが動揺し驚愕している中でアルヴァロスや〈アウターマウカー〉は左側の受付カウンターの上の方を向いて見ており…そこにはあの "黒い人影" が立っていた。

⑤「……あれ? どこ?」

②「…ちっ 素早いな…」

①「…ほう なるほど…」


 『…やっぱり…邪魔してきたか?〈アウターマウカー〉』


②「当然だ! マヌケめ!」

すると今度はその "黒い人影" の後ろからさらに別の〈アウターマウカー〉(ステージ3)の一体が突然…出現してきて左拳でその "黒い人影" の頭部にあてようと攻撃してきた。


 『…何…?』


その "黒い人影" の頭部に左拳の攻撃があたる寸前にまた突然…フッと姿を消してしまい 今度は右側の受付カウンターの上に立って現れた。

⑤「…!?」(…え? また消えたの?)

①「……むっ?」

②「ちっ! またなのか?」

④「来たぞ! 同胞よ!」

③「待たせたな 同胞よ!」

そこに新たな二体の〈アウターマウカー〉(ステージ3)の同型が援軍として既に銀行内部に侵入して来ていた。

②「おお 来たか? 待っていたぞ!」

③「おい アレか? 例の奴は…?」

④「ほう なるほど 確かにタダ者ではないようだな。」

①「ほう 既に仲間を呼んでいたのか? さすがだな」

②「ああ 一応な 相手が相手なだけに念を入れておかないとな。」

⑤「…!!」(うわぁ 本当に皆同じ姿だわ!!)


 『………』


複数の〈アウターマウカー〉やアルヴァロスは再びその "黒い人影" の方を向いて見ていた。

②「ふふふ 見ての通りだ 我々三人に【ゼロ】であるアルヴァロスで四人いる 相当な戦力になっているはずだ。」

③「そうだ! それでもまだ我々と戦うつもりなのか?」

④「まだ戦うならば今度は容赦はしないぞ!」

複数の〈アウターマウカー〉は再び身構えて戦闘態勢をとっていた。

①「…むぅっ!」

アルヴァロスも聖剣『デュランダル』を使って再び身構えて戦闘態勢をとっていた。


 『……!』

(…なるほど スキがない! それにあの四人……相当な実力者だな これは私一人だけでは少しキツいな…!)


 『ウヒヒヒ どうやらここまでのようだね。まぁ 残念だけど仕方ないよね。』


①「……っ!?」

②「なんだと!?」

③「……はぁ?」

④「……何ぃ?」

⑤「…?」(もう! ホント! 訳解んないわよ!)

その "黒い人影" の突然の発言にそれぞれが動揺・驚愕していたが…。

①「…一体何のコトだ?」

②「それは一体どういうコトだっ!!」


 『その言葉の通りだよ 今回は撤退させてもらうよ。』


①②③④⑤「…っ!!?」


 『このまま戦い続けてもいいのだが…あまり良くなさそうだし…時間の無駄だからね それに当初の目的はもう果たせたしね。』


①「…当初の目的…?」

②「ふふふ 逃げるつもりなのか? よそ者め!」

③「…!!」(撤退だと!?)

④「ははは どうした? この腰抜けめっ!!」

⑤「…っ!?」(えっ!? 撤退ぃ!?)


 『私の仲間が言っていたよ 「この島での仕事は不可能だ」とね なるほど 確かに不可能に近いようだね キミたちの実力には驚かされたよ。』


①「…!」(…仲間!? やはり…いたのか?)

②「ふふふ 当然だ!」

③「…!」(仲間だと!?)

④「ははは バカめ! 我々をなめるな!」

⑤「…?」(あのー 展開が早くて読めないわ?)


 『ウヒヒヒ キミたちの凄さに評価して…最後に我らの存在について少しだけ教えておいてやろうかな。』


①「……何ぃっ!?」

②③④「……っ!?」


 『……地球の地下深く中心部にある(コア)に住み……それをエネルギーとする者……地球が誕生する前から存在し……時にはかつて〈地球の護り神〉と称された者……名前を〈アクナディオス〉と呼ぶ。』


①「…〈アクナディオス〉…だと…?」

②③④「…」


 『では…さらばだ!』


 チャポン!


そう言うとその "黒い人影" …〈アクナディオス〉は水泳選手がプールに飛び込むようにして地面の中に消えていった…。


⑤「あっ 逃げた…?」

④「ちっ! またなのか? それにしてもこうも我々の防御魔法の結界が無力となるとはな。」

③「なるほど 奴の言う通りならば地球内部からエネルギーを供給している限り地底では奴らは無敵だな。」

②「ちっ また厄介な よそ者が現れたな。」

①「〈アクナディオス〉か」


新たに出現した謎の敵 "黒い人影" ……その名は〈アクナディオス〉と言う……。



   ―-―-―-―-―



  『〈アクナディオス〉』

※『では…さらばだ!』

クロトの町で起きている銀行強盗事件で新たな事実が判明した。

  ―――――――

〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)のクロトの町のとある銀行内部で銀行強盗事件が発生していて そこに謎の敵 "黒い人影" が再び出現していた。

同じくそこにいたアルヴァロスは冷静沈着なのだが〈アウターマウカー〉の方は好戦的で戦う気満々でさらには援軍も呼んでいたが その "黒い人影" の方は戦う気がなく終始 様子見をしていた。

そして その "黒い人影" が遂に自分の正体の一端を語り始めて再び姿を消してしまった。

その名を〈アクナディオス〉と言ったのである。



   『化物の国』

〈アウターマウカー〉所有の化物島(テミスモイラ)にある街の情報(データ)を表示したものである。

 [見方]

街の名前

場所:人口(人数)

施設:様々な建物の多さ

 A(多数).B(普通).C(少数)

交通:交通機関と手段の拡充

 A(便利).B(普通).C(不便)

発展:街の発展度合い

 A(最高).B(普通).C(最低)

人口総数:島内に居る人間の総人数

  ―――――――

 【テミスモイラ】

 [クロト]

◎北西部:815人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [ラケシス]

◎中央部:813人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [アトロポス]

◎南西部:812人

●施設:B 交通:A 発展:C

 ※人口総数:2440人

〈アウターマウカー〉

 [ヘスティア]

◎東部:50500人

●施設:C 交通:B 発展:C



    【備考欄】

1.前回登場した〈アウターマウカー〉(ステージ3)が引き続き登場して新たに別の〈アウターマウカー〉(ステージ3)も二体登場したのだが その中には以前登場した者もいたかもしれない…。

2.今回クロトで起きた銀行強盗事件は約四時間で解決した。

結局はアルヴァロスによって身動きがとれない強盗犯の犯人グループは〈アウターマウカー〉から警察に身柄を引き渡されて逮捕された。

〈アクナディオス〉が銀行内部に登場してから約一時間で解決した。(※前半の約三時間は膠着状態であった)

3.今回はただの銀行強盗事件だけではなく…それ以上の評価ある新事実と情報を入手する事ができた。

◎謎の敵 "黒い人影" の正体

名前:〈アクナディオス〉

人数:複数人いるらしいが…。

住処:地底・地球中心部の(コア)

種族:宇宙人?(地球が誕生する以前から存在していたらしいが…?)

供給:地球のエネルギー

別称:〈地球の護り神〉

※以上が今現在 確認されている正体の詳細であり その他の詳細はまだ不明である。

    

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ