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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
C.【アウターマウカーの国編】
58/105

58.C【再度】

    【10】


化物島(テミスモイラ)

◎クロト町 (第三の事件・続)

   『銀行強盗事件(続編)』


※『そう 用が終われば……すぐにね。』


 【アウターマウカー】


   [M32/5月]


化物島(テミスモイラ)のクロトの町の とある銀行で今度は銀行強盗事件が発生していた。


銀行強盗犯の犯人グループは全員で五人いて拳銃・大型ナイフ・手榴弾の三種類の武器を所持し 銀行内部にいた従業員・来店客の合わせて約二十人を人質にとり 待ち合い場所の一ヶ所に集められており身動きをとれなくしておいて銀行にあった大金を強奪していたのである。


強盗犯の犯人グループが警察に突きつけた要求は今のところはひとつ… 「銀行内部にいる人質と美人婦警との人質交換」である。


強盗犯の犯人グループの意味不明で無茶苦茶な要求に警察は動揺し大変混乱しており要求受け入れにはかなりの時間がかかっているようであり…またもや警察組織の失態を市民に見せてしまっている結果となってしまったのである。


一方のアルヴァロス・X・ラピッドマンと〈アウターマウカー〉(ステージ3)はそれぞれ独自の思考・意思で行動を開始していた。



登場人物

①アルヴァロス・X・ラピッドマン

②〈アウターマウカー〉(ステージ3)

③ディケ・ディネレス



 ある日の夕方


 [銀行内部]

銀行強盗が起きている事件現場では……。


強盗犯の犯人グループの「服を脱げ!」と言う変態的で無茶な要求を受け入れた人質の女性 "ディケ・ディネレス" が最後の一枚であるパンティーを脱ぎ()ろす最中で……なんと突然 謎の敵 "黒い人影" がディケたちの目の前に出現したのである。


③「キャアアアーーーッ!!」


 ドサッ!


ディケは思わずビックリしてそのままの姿で後方に転んでしまい地面に尻餅(しりもち)をついてしまった。


 その時であった。

その "黒い人影" は「ニヤリ」と笑いながら その転んで尻餅(しりもち)をついていたディケの一糸まとわぬ股間を覗き込んでいた。


③「……うっ…ぐぅっ!?」


 ササッ!


その "黒い人影" の薄気味悪く気持ち悪い視線に気がついたディケは赤面しながらもとっさに両手で股間を隠していた。


 「なっ なんだ!? こいつはっ!?」

 「うわぁっ! ひぃっ!! た たすけ……」

 「キャァッ! バッ バケモノ!?」

 「一体なんだい!? コイツはっ!?」

その "黒い人影" の出現に強盗犯の犯人グループの方も人質の方もかなり動揺しており驚愕・混乱をしていたのである。


 …すると 突然…


 『まぁ この私も人のコトはあまり言えないか… なぁ キミもそうは思わないか…?』

その "黒い人影" が誰かに向けて話しかけているようであり天井の方を向いて見ていた。


   ―-―-―-―-―


 すると…なんと!


〈アウターマウカー〉が天井から頭をニュルゥーッと出していて身体を逆さまにした状態で飛び出してクルリと一回転させてスタッと両足から地面に着地してディケや人質たちの前に立ち強盗犯の犯人グループやその "黒い人影" から護るようにして遮断させていたのである。


②「ふん また現れたか? よそ者め! 一体何しにやって来たのだ? いや そもそもどうやってこの島に入れたのだ?」

 『………』

その "黒い人影" は〈アウターマウカー〉の質問には答えずに無言でいて沈黙が続いていた。


②「…ちっ! こちらの質問には(だんま)りか? このよそ者め!」

 『…ふっ 残念ながらキミの質問に回答する必要も義務も……ない!』

②「な 何だとっ!? お おのれーっ! バカにしやがってーっ!!」

 『ウヒヒヒ…』


そこにその "黒い人影" と〈アウターマウカー〉の会話に割り込むような形で強盗犯の犯人グループの一人の男が怒鳴るようにして話しかけてきた。

 「おっ お前たち一体何者なのだ!? 一体どうやってここに入ってこれたのだっ!?」

②「…はぁ?」

 『………』

〈アウターマウカー〉はまっすぐと強盗犯の犯人グループの方を見ていて その "黒い人影" は後ろを振り向いて強盗犯の犯人グループの方を見てみると強盗犯の犯人グループの全員が拳銃をこちらの方に向けて構えていたのである。

それを見ていた〈アウターマウカー〉が……。

②「ふふふ 随分(ずいぶん)とマヌケな台詞(セリフ)を言うのだなぁ? お前たちの後ろをよく見ろよ! マヌケ共め!」

 『……ちっ!』

 「…なに…?」

 「…何だとっ!?」

 「…何だって!?」

強盗犯の犯人グループの全員が〈アウターマウカー〉の言う通りに後ろを振り向いて見てみると なんとそこには…あの…アルヴァロスが姿を現していたのである。


   ―-―-―-―-―


アルヴァロスは後ろから強盗犯の犯人グループの目の前で右拳を身体の前に突き出して "グゥ" の状態の右手から手を開いて "パァ" の状態にしていた。


 ドッガガガガァン!


すると強盗犯の犯人グループの全員が所持し構えていた拳銃が全て破壊されたのである。

 「……っ!?」

 「…ひぃぃっ!!」

 「そんな バカな!?」

さらにアルヴァロスは畳み掛けるようにして強盗犯の犯人グループの全員の全身に黒色と紫色が混ざった霧状の糸のようなモノを(から)みつかせて身動きをとれなくしていたのである。


 スルルルゥーン!


 「なんだ? これは?」

 「身体が…動けない…?」

 「…こ これは一体…?」

①「おい お前たちには少しの間だけ そこでおとなしくしてもらおうか。」

 「…ううっ!」

 「…くっ そんな…」

強盗犯の犯人グループはアルヴァロスによって完全に捕縛されてしまった。


①「さて それにしても まさか再びこの島にやって来るとはな 私は少し驚いているよ。」

②「ああ その通りだぜ 我ら〈アウターマウカー〉が支配する この化物島(テミスモイラ)に貴様のようなよそ者の侵入を二度も許してしまうとはな。」

 『………』

②「正直……俺もかなりのショックを受けているぜ。」

①「おい お前は前回来た奴と同じ奴なのか?」

 『………』

②「無駄だぜ そいつは何も答えてはくれないさ。」

①「では ここに来た目的はなんだ? 先日 欧州のある国で左腕を失った成人女性の遺体が見つかったそうだが それと今回の事と何か関係があるのか?」

 『………』

②「…ちっ! また(だんま)りか?」

①「なるほど 確かに(だんま)りだな。」

③「…?」(何? 何なの? この状況は?)

 「ねぇ キミ? 今のうちに服を着た方がいいよ? なんだか むこうは込み入っているようだし 強盗犯たちも動けないようだし 今がチャンスだよ。」

地面にお尻をへばりつかせていて全裸に近い状態でいるディケに人質の男性が近寄(ちかよ)り小声で話しかけてきた。

③「あっ そうですね では今のうちに……」

そう言うとディケはまずパンティーをまた穿()き始めていた。


①「では…お前は一体何者なのだ? 名前ぐらいはあるのだろう?」

 『………』

②「おのれーっ! 貴様ーっ! いい加減にし―――」

 『……ウヒヒヒ アーハッハッハーッ!』

①「…何がおかしい…?」

②「その耳障りな笑いはもうやめろっ!」

 『キミたちは何か勘違いしているようだな。』

①「…なに…?」

②「…勘違い…だと?」

③「…?」(え? 何? 何を言っているの?)

ディケは今 丁度ブラジャーをつけ終えていて下着だけの姿に戻っていた。

 『そう 興味がない 我々は別にキミたちと戦うつもりも関わるつもりもない 用が終わればすぐに帰るさ。』

②「…何だとっ!?」

①「…っ!?」(…何? 今 奴は "我々" と言ったのか!?)

 『そう 用が終われば……すぐにね。』

そう言うとその "黒い人影" は強盗犯の犯人グループの女リーダーの方を向いて見ていた。

 「…何? なんだい?」

②「…なんだ?」

①「…まさか?」

そして その "黒い人影" は強盗犯の犯人グループの女リーダーの方に近づいて来ていたのである。

 『ウヒヒヒ…』



   ―-―-―-―-―



    『奴が再び』

※『そう 用が終われば……すぐにね。』

今回起きているクロトの町にある銀行での銀行強盗事件の続きである。

  ―――――――

〈アウターマウカー〉が支配する化物島(テミスモイラ)のクロトの町で銀行強盗事件が発生していた。

銀行強盗犯の犯人グループと人質たちの目の前に謎の敵 "黒い人影" が再び出現したのである。

そして 今度は〈アウターマウカー〉がディケや人質たちを護りながら登場しておりアルヴァロスは強盗犯の犯人グループの身体の動きを止めながら登場していた。

しかし 不敵で不気味なその "黒い人影" はまるで何事もなかったかのようにここに来た本来の目的を果たそうとしていたのである……。



   『化物の国』

〈アウターマウカー〉所有の化物島(テミスモイラ)にある街の情報(データ)を表示したものである。

 [見方]

街の名前

場所:人口(人数)

施設:様々な建物の多さ

 A(多数).B(普通).C(少数)

交通:交通機関と手段の拡充

 A(便利).B(普通).C(不便)

発展:街の発展度合い

 A(最高).B(普通).C(最低)

人口総数:島内に居る人間の総人数

  ―――――――

 【テミスモイラ】

 [クロト]

◎北西部:780人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [ラケシス]

◎中央部:775人

●施設:B 交通:A 発展:C

 [アトロポス]

◎南西部:785人

●施設:B 交通:A 発展:C

 ※人口総数:2340人

〈アウターマウカー〉

 [ヘスティア]

◎東部:50500人

●施設:C 交通:B 発展:C



    【備考欄】

1.今回登場した〈アウターマウカー〉(ステージ3)は前回登場した〈アウターマウカー〉(ステージ3)と同じ存在のモノである。

2.アルヴァロスが今回 銀行強盗犯の犯人グループ相手に使用した拳銃を破壊した行為と身体の動きを止めた行為は基本魔法を応用したモノであり名前はまだなく魔法能力も魔法技術もまったく必要としない単純な魔法である。

まぁ【ゼロ】ぐらいの実力者ならばできて当然の単純作業である。

3.今回の登場人物の立ち位置を紹介する。

 [銀行内部]

●待ち合い場所

◎出入口の自動ドアから見ての立ち位置である。

A.人質(左側)

B.ディケ・ディネレス

C.〈アウターマウカー〉(ステージ3)

D.謎の敵 "黒い人影" (中央)

E.銀行強盗犯の犯人グループ

F.アルヴァロス・X・ラピッドマン(右側)

※上記のA~Fを参考にして小説の本文を確認してみて下さい。


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