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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【悪魔的化物の王国編】
46/105

46.B【18】

今回が『悪魔的化物の王国編』の最終話です。


 【アウターマウカー】


1月 アジア地域【イズマリィドゥ連合王国】


   ◆◇◆◇◆◇◆


悪魔的化物〈アウターマウカー〉連合部隊(化物軍)は遂に反乱軍の本隊が本拠地としている "イズマリィドゥ連合王国" の東部にある拠点まで到着した。

〈アウターマウカー〉の部隊は東部に着いて早々に自分たちがいる拠点の守りを固めていて反乱軍の本隊がいる本拠地(王宮殿)には一向に攻めてこない様子であり反乱軍の本隊に対して不安感や動揺・混乱などを与える為だと思われるのだが果たして効果はあるのか…?

また〈アウターマウカー〉の部隊は何故すぐに反乱軍の本隊に対して攻撃を開始しないのか疑問である。

反乱軍の本隊にとっては〈アウターマウカー〉の部隊の行動はまったく不可解であった。


 ‥‥‥‥‥‥‥


しかし…しばらく様子を見ていた反乱軍の本隊は〈アウターマウカー〉の部隊が自分達の方に侵攻してこないと見るや自分達の戦闘準備が完了するとすぐに〈アウターマウカー〉の部隊がいる東部の拠点に向けて進軍していった。


   ◆◇◆◇◆◇◆


反乱軍の約二十万の数の本隊が〈アウターマウカー〉の約二万近くの数の部隊がいる東部の拠点に着いた時には既に夜遅い時間であったのだが東部の拠点には外敵からの侵入を阻止する為にしっかりと守りを固められていて堅固な拠点となっていたのである。

それでも反乱軍の本隊はその堅固の拠点に攻撃を開始した。


まずは拠点内に大量の爆弾を投げ込んで拠点内部の破壊と混乱を目論んだのと同時に堅固な拠点に侵入する為に入口を造り出した。

次に反乱軍の本隊の兵士たちが続々と〈アウターマウカー〉の部隊がいる拠点内部に侵攻していき侵入と同時に兵士たちは拳銃・マシンガン・ロケットランチャー・戦車・自走砲などの重火器を使用して次々と建物や自動車や道路などを撃ち込んで攻撃をしていたのである。


しかし拠点内部には誰もいなかった…?

反乱軍の本隊の隊長がその事実に気づいた時には既に遅く拠点の外で待機していた〈アウターマウカー〉の部隊の約一万近くの数の分隊が拠点内部に侵攻してきた反乱軍の本隊に攻撃を開始した。

反乱軍の本隊は不利な状況であるがそれでも攻撃を仕掛けてきた〈アウターマウカー〉の分隊に反撃をしたのである。


 ‥‥‥‥‥‥‥


反乱軍の約二十万の数の本隊と〈アウターマウカー〉の約一万近くの数の分隊が壮絶な戦闘をしており両軍共に甚大(じんだい)な被害が出ているのだがしばらくして今度は拠点の上空から残りの〈アウターマウカー〉の約一万近くの数の分隊が地上にいる拠点内部の反乱軍の本隊に攻撃を開始した。

上空からの攻撃に反乱軍の本隊も想定外の苦戦を()いられてしまう事になり上空と地上からの二段攻撃によりさらに不利な状況となってしまった反乱軍の本隊は〈アウターマウカー〉の部隊に反撃するも及ばず兵士たちがどんどんと殺害されてしまい全滅寸前となっていった。


   ◆◇◆◇◆◇◆


全滅寸前の反乱軍の本隊は〈アウターマウカー〉の部隊の容赦ない激しい攻撃をうけていて死を恐れて逃亡する兵士たちも続出していて統率がまったくとれない状況に形勢不利と見るや大将軍や最高幹部たちは部下の兵士たちを見捨てて東部の本拠地まで逃亡していったのだが〈アウターマウカー〉の部隊はその大将軍や最高幹部たちの逃亡を見逃していたのである。


結局は反乱軍の本隊は甚大(じんだい)な被害を出したまま約二十万の数の兵士は全滅してしまい〈アウターマウカー〉の部隊も多少なりに被害が出ており約一万近くの数の同胞を失う事になった。


   ◆◇◆◇◆◇◆


時間は既に早朝であった。

反乱軍の本隊の約二十万の数の兵士を見捨てた大将軍や最高幹部たちは東部の本拠地(王宮殿)まで戻ってきたのだが国王に忠誠を誓うわずかな国王軍(正規軍)により拘束されてしまう。

国王をはじめ王族や使用人や政府関係要人たちは国王軍により無事解放されていて自由の身となり国王は王権を取り戻した。


そして反乱軍を率いていた大将軍や最高幹部たちは全員処刑されていてこれで今回 "イズマリィドゥ連合王国" で起きた正規軍の反乱行為は約五十万の数の兵士の戦死と大将軍や最高幹部たちの処刑で無事終息したのである。


 ‥‥‥‥‥‥‥


さらに〈アウターマウカー〉の部隊が東部の本拠地(王宮殿)まで進軍してきた時には国王は白旗を揚げて全面降伏を選択していて王宮殿を明け渡そうとしていた。

これ以上東部を国民を戦火に巻き込ませる訳にはいかなかったからである。

だが〈アウターマウカー〉の部隊の上位連中は国王に向かってこう言ったのである。


 『イズマリィドゥ連合王国領の南方に無人島があるな? そこを頂きたい 我々が欲しいのは国ではない 領土なのだ!』


 『それを約束されるならば今後貴国には何もしないと約束しよう 少なくともそちらから何もしてこなければな…』


これに国王は大変驚いていた。

てっきり国を奪われるのかと思っていたからであり敗北した国にしては破格の条件であったからである。

もちろんその程度の事ならば何も問題はないので素直に了承したのである。

国王と〈アウターマウカー〉の部隊の代表者は不可侵条約の書面に署名して協定を結び無事終了した。


 ‥‥‥‥‥‥‥


しかし… "イズマリィドゥ連合王国" の国王はまだ何も気づいていないのかもしれない…?

悪魔的化物〈アウターマウカー〉の化物軍に "領土(くに)" を与えてしまったコトを……

そしてこれでまだ終わりではないのかもしれない…?



  -・――・-・――・-



   『今回の出来事』

     [簡易型]

化物軍である〈アウターマウカー〉の部隊は遂に東部の拠点に到着した。

〈アウターマウカー〉の部隊は拠点の守りを固めて堅固にしていてやはり自分たちからは攻撃を仕掛けてこなかった。

一方の反乱軍の本隊は先手必勝とばかりに〈アウターマウカー〉の部隊がいる東部の拠点に侵攻してきた。

だが残念ながら反乱軍の本隊は化物軍に返り討ちに()い反撃も(むな)しく反乱軍の約二十万の数の本隊は全滅してしまう。

反乱軍の本隊を見捨てて東部の王宮殿に逃げ戻った大将軍や最高幹部たちも国王軍により拘束されて(のち)に全員処刑された。

国王は〈アウターマウカー〉の部隊に国領の南方の無人島を与えて和解した。

これにより "イズマリィドゥ連合王国" での戦争は終幕したのである。



    『今回の現状』

      [簡易型]

 【イズマリィドゥ連合王国】

      (国内)

       東

    ━━━━━━━

    化→★本★←化

    物→★隊★←物

    ―――――――

★……戦闘地帯

化物…〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊

本隊…イズマリィドゥ連合王国の反乱軍(本隊)



   『各軍の戦力』

     [簡易型]

今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。

 [見方(見本)]

国名:軍隊名(どこかの軍)

場所:兵力(当初→現在)

武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)

魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)

経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)

士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)

  ―――――――――

 [各軍.戦力データ]

【イズマリィドゥ連合王国】

■反乱軍(本隊)

 東部:200000人→0人

◎武器:C 経験:B 士気:C

■〈アウターマウカー〉a

 東部:6200人→3300人

◎魔法:A 経験:A 士気:A

■〈アウターマウカー〉b

 東部:6200人→3200人

◎魔法:A 経験:A 士気:A

■〈アウターマウカー〉c

 東部:7400人→3500人

◎魔法:A 経験:A 士気:A



  □■各軍戦績■□

【CCC国編】

1.中央部【奇襲戦】

○政府軍:勝利(1戦1勝0敗)

●テロ軍:敗北(1戦0勝1敗)

2.西部側【正攻法】

○政府軍:勝利(2戦2勝0敗)

●テロ軍:敗北(2戦0勝2敗)

3.西部【戦略戦】

○政府軍:勝利(3戦3勝0敗)

●テロ軍:敗北(3戦0勝3敗)

4.中央部【挟撃戦】

●政府軍:敗北(4戦3勝1敗)

○化物軍:勝利(1戦1勝0敗)

5.東部【国盗戦】

●政府軍:敗北(5戦3勝2敗)

○化物軍:勝利(2戦2勝0敗)

【イズマリィドゥ連合王国編】

6.北西部【強硬戦】

○反乱軍:勝利(1戦1勝0敗)

●未定軍:敗北(1戦0勝1敗)

7.中央部【先行戦】

●反乱軍:敗北(2戦1勝1敗)

○化物軍:勝利(3戦3勝0敗)

8.中央部【総力戦】

▲反乱軍:引分(3戦1勝1敗1分)

▲化物軍:引分(4戦3勝0敗1分)

9.東部【最終戦】

●反乱軍:敗北(4戦1勝2敗1分)

○化物軍:勝利(5戦4勝0敗1分)


※唯一[化物軍]〈アウターマウカー〉連合部隊だけが無敗を誇っている。



※『悪魔的化物の王国編』は終了しました。

次回からは "新編" を開始します。


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