44.B【16】
【アウターマウカー】
1月 アジア地域【イズマリィドゥ連合王国】
〔M31→M32〕
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現在の "イズマリィドゥ連合王国" で起きた戦闘は遂に年を越してしまったのだが依然として戦闘が続いており中央部の拠点を東西で挟んだ状態で反乱軍の本隊と悪魔的化物〈アウターマウカー〉連合部隊は一触即発の緊張感と睨み合いが続いていた。
反乱軍の本隊は既に戦闘準備をして臨戦態勢を整えており着々と化物撃滅の為の準備を進めていた。
一方の〈アウターマウカー〉の部隊は冷静に静観しており様子を見ていた。
それは余裕に似た状況でありある意味で不気味な雰囲気が出ていた。
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そして遂に反乱軍の本隊の方が先に動き〈アウターマウカー〉の部隊のいる某所に攻め込んできた。
反乱軍の本隊の約四十万の数の兵士が様々な武器・弾薬などを使用して〈アウターマウカー〉の約三万近い数の連合部隊に攻撃を開始した。
すぐに〈アウターマウカー〉の部隊も応戦したが物量で勝る反乱軍の本隊が序盤戦を優位に進めていた。
まずは〈アウターマウカー〉(ステージ2)の兵力がどんどんと減少させられていき〈アウターマウカー〉の部隊はこの "国盗り戦争" が始まって以来の大きな打撃を受ける事になるがそれでも迎撃し攻撃を仕掛けた反乱軍の本隊ももちろん無傷ではすまないのであった。
両軍はかつてない程の消耗戦となり双方で甚大な被害が出ていたのである。
中盤戦になると〈アウターマウカー〉の部隊が持ち直し陣形を立て直して反乱軍の本隊に反撃を開始した。
だが反乱軍の本隊もすぐに特殊部隊や魔法部隊などの部隊を投入するなどして対応するのだがやはり化物の実力はあまりに強力であり徐々に少し圧し返されてきていた。
反乱軍の本隊は全勢力・全戦力をもって総攻撃をかけていて〈アウターマウカー〉の部隊もそれに応えるかのように全力で総攻撃し始めてきていた。
それにより両軍は勢力・実力共に均衡を保ち一見して拮抗している様に見える膠着状態だがそれでもなお再び〈アウターマウカー〉の部隊が少しずつだが圧してきていた。
終盤戦になる頃には人間である反乱軍の本隊は疲れがみえ始めていて動きが鈍っており少しずつだが戦意喪失気味になるのに対して化物である〈アウターマウカー〉の部隊の方はまるで疲れがみえておらず動きも活発でありまだまだ戦える状態であった。
その状況をみた反乱軍の本隊の最高幹部たちや大将軍が早々に撤退準備を開始したのである。
反乱軍の本隊は生き残った兵士たちをまとめて中央部の拠点を放棄し武器・弾薬・戦闘車両なども現場に放置して深夜のうちに撤退していき朝にはいなくなっていた。
おそらくはこれ以上の被害を最小限に抑える為の撤退で東部の本拠地に戻ったのだろうがそれでもやはり甚大な被害であり戦死者は約二十万人でつまり全軍約四十万の半数の数の兵士が犠牲となっていったのである。
一方の〈アウターマウカー〉の部隊の方もかなりの被害を受けており(ステージ2)の同胞の数も減少して失っており全軍で約三万近くいた同胞も約二万近くまで減らされながらも無事ではすまず負傷者も多い中でしかも反乱軍の本隊を最後まで攻めきれなかった事が中央部の拠点を奪取してなおも〈アウターマウカー〉自体の被害の甚大さを物語っているのである。
◆◇◆◇◆◇◆
悪魔的化物〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約二万近くの数の同胞は再び中央部の拠点のある某所にいた。
ある日の夜
中央部:拠点某所
〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約二万近くの数の同胞は中央部の拠点にいてa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中が話し合っていた。
a「……」
b「…くそっ! やはり無理があったか?」
c「…畜生ー! 人間相手になんてザマだ」
b「ああ なんたる状態だ ここまで我々がやられるとは…?」
c「我々〈アウターマウカー〉は無敵の生命体ではないのか…?」
a「……」
b「(ステージ2)の被害が甚大なのが想定外だぞっ!?」
c「ああ これでは奴らの本拠地である東部への侵攻に狂いが生じてしまうのではないのか?」
a「……」
c「くっ これから一体どうするつもりなのだ? この後…」
b「ああ かなりの誤算ではないのか? このまま東部に攻めてよいものか?」
c「いや 奴らもせっかく東部まで退いたのだからこちらも少し間を入れておくべきでは?」
b「なるほどな 無理強いはしないか… だが…」
c「…ああ どうする? 同胞よ…」
a「…私は今がチャンスだと思っている。」
b「…何? それはどういう事だ?」
c「何か作戦でもあるのか?」
a「いや 奴らが東部に逃げたということはそこまで追い詰められたからだ。」
b「確かにそうだがそれがなんだ?」
c「…?」
a「奴らならきっと東部の本拠地ですぐにでも補給や反撃準備などをするはずだから攻めるなら今しかないはず。」
c「…っ!!」
b「まさか そういう事なのか?」
a「ここは間をおかずに強硬して侵攻していくのがベストだと思う。」
b「もしかしたら奴らも我々がそんなにすぐに攻めてくるとは思わないはず…と言う事か。」
c「待ち伏せされている危険もあるがここまで来たら攻め抜く覚悟が必要なのか?」
a「…ああ そうかもな それに奴らも疲弊しているはずた。」
b「確かに今が攻めるチャンスなのかもな。」
c「…我々は死を恐れない…」
a「…ああ それにまだ手はある。」
c「…何?」
b「…ほお?」
a「……」
その後も〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊のa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中は話し合いを続けていた。
‥‥‥‥‥‥‥
反乱軍の本隊と化物軍である〈アウターマウカー〉の部隊の中央部での戦闘はある意味痛み分けともいえる結果となった。
果たして両軍は次にどう動くのか注目である。
つづく
『今回の出来事』
[簡易型]
中央部の拠点にて反乱軍の本隊である約四十万の数の兵士と化物軍である〈アウターマウカー〉連合部隊の約三万近くの数の同胞が遂に激突した。
序盤戦では反乱軍の本隊が優位に立つが中盤戦では両軍が拮抗する膠着状態となり終盤戦では〈アウターマウカー〉の部隊が少し圧し攻めてきたのに対してそれを察知した反乱軍の本隊がすぐさま東部の本拠地に撤退した。
反乱軍は中央部の拠点の放棄に武器・弾薬やその他の武装の現場放置に本隊は全軍のおよそ半数の約二十万の数の兵士が失った。
〈アウターマウカー〉の部隊は中央部の拠点を取り戻したものの約一万近くの数の同胞を失いなおも負傷者も多い中で反乱軍を攻めきれなかった状況にある。
両軍はすぐに陣形を立て直し次の戦闘に対する準備を行っている。
『今回の現状』
[簡易型]
【イズマリィドゥ連合王国】
(国内)
中
━━━━━━━
化→★←本
物→★←隊
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★……戦闘地帯
化物…〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊
本隊…イズマリィドゥ連合王国の反乱軍(本隊)
『各軍の戦力』
[簡易型]
今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。
[見方(見本)]
国名:軍隊名(どこかの軍)
場所:兵力(当初→現在)
武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)
魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)
経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)
士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)
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[各軍.戦力データ]
【イズマリィドゥ連合王国】
■反乱軍(本隊)
中央部:400000人→200000人
◎武器:A 経験:B 士気:C
■〈アウターマウカー〉a
中央部:9700人→6200人
◎魔法:A 経験:A 士気:B
■〈アウターマウカー〉b
中央部:9700人→6200人
◎魔法:A 経験:A 士気:B
■〈アウターマウカー〉c
中央部:10000人→7400人
◎魔法:A 経験:A 士気:B




