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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【悪魔的化物の王国編】
43/105

43.B【15】

 【アウターマウカー】


12月 アジア地域【イズマリィドゥ連合王国】


   ◆◇◆◇◆◇◆


大将軍率いる反乱軍は "イズマリィドゥ連合王国" を支配しようとしていたのだが北西の国境付近に現れた黒い服を着た男の集団の国内侵入を阻止する為に反乱軍の一部隊の約十万の数の兵士を北西の国境付近の拠点に派遣したのだが黒い服を着た男の集団による突然の奇襲(夜襲)により不意をつかれて油断した状態で拠点まで攻め込まれてしまい混乱しながらも敵の全滅には成功したがその代償として約半数の数の兵士を失い拠点も壊滅的な打撃を受けてしまった。


   ◆◇◆◇◆◇◆


この事実を報告された東部の拠点にいた反乱軍の本隊を束ねる大将軍や最高幹部たちは非常に驚愕(きょうがく)していてザワついていた。


 ある日の昼


東部:王宮殿の別室

反乱軍の大将軍や最高幹部たちは特別部屋に集まりまたしても緊急作戦会議をしていた。

「……っ!?」

「なんだとっ!? テロリスト相手に五万の兵士が失っただとっ!?」

「バカなっ!? そんな事がっ!?」

「おいっ! それは本当なのか…?」

「…ああ そうらしいな…」

「…だがテロリスト共は全滅できたのだな…?」

「………一応な…」

「なんという重い代償なのだ… こんな事になるなんてっ!?」

「…最悪だな コレは…」

反乱軍の最高幹部たちは激しく動揺していて非常に混乱していた。

「おいっ! 落ち着け! 皆!」

そんな最高幹部たち相手に大将軍が一喝した。

「…!!?」

最高幹部の皆が一斉に大将軍の方を見た。

「…よく落ち着いていられるな…」

「…そうだ これは一大事だぞ かなり危険な状態にある…」

「…ああ 早く次の手を打たなければならないぞ。」

「……ふむぅ」

「しかし そうなるとこちらも相当な浪費を消費する事になるな。」

「…どうするつもりだ? この状況は…」

「……むむぅ~~」

「…畜生がっ! ヤバイぞっ!」

すると突然一人の兵士が部屋に入って現れた。

「申し上げます!」

「…なんだ? 言ってみろ…」

「はっ! 化物軍が中央部まで侵攻してきましたっ!」

「……っ!!?」

「なんだとっ!? それは本当なのかっ!?」

「はっ! これは確認情報です。」

「バカなっ! まさかそんな事が起こるとは…?」

「…ヤバイぞ コレも…」

「…その化物軍はその後はどうしているのだ…?」

「はっ! その後は特に動きはありません…」

「…少しずつ近づいてきているのか…? 化物軍は…」

「もうこの東部に一気に攻めるつもりで接近している…」

「…まさか 我が軍とテロリスト共が戦闘している(すき)に西部から中央部に移動してきたのか…?」

「まさにスキがない そしてムダもない 正確無比の行動力だな…」

「…ああ そうだな…」

「ちっ! (くや)しいが見事だ…」

「おい 敵を()めるな」

「それで一体どうするつもりなのだ? この後…」

「…よし! 北西にいる五万の兵士の一部隊を化物軍にぶつけよう。」

「…何っ!? あの一部隊を化物軍に当てるのか…?」

「少し心細い感じは否めないと思うのだが…?」

「こちらの本隊が出陣準備ができるまでの時間稼ぎ程度にはなるはずだ。」

「…何っ!? 彼らを捨てゴマにするつもりなのか…? それは酷すぎないか?」

「何を言っている? そんな甘い事をいってこちらが全滅したら元も子もないだろうがっ!」

「…うぐっ!」

「…むむっ!」

「よし すぐにこの作戦で命令を伝えろ!」

「はっ! 了解しました。」

さっき部屋に入ってきた一人の兵士は部屋を出て立ち去った。

「畜生ー! テロリスト共や化物共にこの国を荒らされるとはな こんなコトになるとは…」

「では こちら(本隊)も出陣準備をするのだ 急げ!」

「…ああ わかった…」

その後も大将軍や最高幹部たちは緊急作戦会議を続けていた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


すぐさま北西の国境付近の拠点にいる反乱軍の一部隊は中央部にいる化物軍である悪魔的化物〈アウターマウカー〉の連合部隊に攻撃するように本部より命令が下った。

反乱軍の一部隊の約五万の数の兵士はすぐに戦闘準備をして中央部に向けて進軍していった。


中央部に到着した反乱軍の一部隊だがそこには〈アウターマウカー〉の部隊の姿はどこにもいなかったのである。

反乱軍の一部隊は慌てて中央部の拠点やその周辺を捜索していたが一向に見つからなかったのである。

しかもその捜索の過程で密かに反乱軍の一部隊の兵士の数が少しずつだが減少していき気づいた時にはさらにその半数の約二万五千にまで減っていた。


すると突然どこからか攻撃魔法が反乱軍の一部隊のいる所まで飛んできて反乱軍の一部隊に多大な損害を与えておりその後も次々と攻撃魔法が反乱軍の一部隊の所まで飛んできていて攻撃が続いていた。

どうやら反乱軍の一部隊の周囲を〈アウターマウカー〉の部隊が取り囲んでいたようで四方八方から攻撃魔法が飛んできて反乱軍の一部隊の兵士をどんどんと殺害していき遂には全滅する寸前まで追い込んだ時に……


ようやく東部からやって来た反乱軍の本隊である約四十万の数の兵士が中央部の拠点近くまで進軍してきたのである。

それに気づいた〈アウターマウカー〉の部隊は攻撃を中止して姿を再び消し去った。


反乱軍の本隊が全滅寸前の生き残ったわずかの反乱軍の一部隊を回収し中央部の拠点近くの某所(東側)に駐留していた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


一方の悪魔的化物〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約三万近くの数の同胞も中央部の拠点近くの某所(西側)にいた。


 ある日の夜


中央部:某所[拠点近く(西側)]

〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約三万近くの数の同胞は中央部の拠点近く(西側)にいてa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中が話し合っていた。

a「…ちっ! あと少しで…」

b「…遂に来たか 反乱軍の本隊が…」

c「…ああ 確かに四十万のあの兵力はまさに壮観だな」

b「…おおかた 痺れをきらせてやって来た……と言ったところか…?」

c「ああ そのようだな」

a「……」

b「これで我々がわざわざ東部まで行く手間が省けたようなものだな。」

c「つまりここが決戦の地と言う事か?」

a「いや 違う」

b「…?」

c「…?」

a「決戦の地はあくまで東部の拠点でありそこが我々の最終目的地である。」

b「ふむ なるほどな 確かに…」

c「ほう そうか」

a「ここである程度のダメージを反乱軍の本隊に与えておけば最終目的地での最終決戦に向けて大いなる成果となる。」

b「…ふむ なるほど 反乱軍が東部に撤退する事まで想定しての作戦か?」

c「…ふふ 見事だ 確かにそれならイケるかもしれないな…」

a「…ふむぅ そういうことだ…」

その後も〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊のa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中は話し合いを続けていた。


 ‥‥‥‥‥‥‥


そして遂に反乱軍の本隊と〈アウターマウカー〉の部隊が中央部を挟んでの直接対峙をする事になる……



        つづく



   『今回の出来事』

     [簡易型]

北西の国境付近の拠点にて反乱軍の一部隊は被害を受けながらもなんとか黒い服を着た男の集団の全滅に成功したのだが〈アウターマウカー〉の部隊がその(すき)をついて中央部の拠点にまで来ていてそれに気づいた大将軍率いる反乱軍の本隊はその反乱軍の一部隊に〈アウターマウカー〉の部隊がいる中央部の拠点に先行させて時間を稼ぎさせるように命令し自身の本隊も遅れて中央部の拠点近くに到着した。

全滅寸前の反乱軍の一部隊を回収してこの中央部の拠点で反乱軍の本隊と〈アウターマウカー〉の部隊が対峙し激戦が予想されるのだが……



    『今回の現状.1』

       [簡易型]

 【イズマリィドゥ連合王国】

      (国内)

       中

    ━━━━━━━

    化→★一★←化

    物→★隊★←物

    ―――――――

★……戦闘地帯

化物…〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊

一隊…イズマリィドゥ連合王国の反乱軍(一部隊)


    『今回の現状.2』

       [簡易型]

 【イズマリィドゥ連合王国】

      (国内)

       中

    ━━━━━━━

     化→●←本

     物→●←隊

    ―――――――

●……対峙場所

化物…〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊

本隊…イズマリィドゥ連合王国の反乱軍(本隊)



   『各軍の戦力』

     [簡易型]

今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。

 [見方(見本)]

国名:軍隊名(どこかの軍)

場所:兵力(当初→現在)

武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)

魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)

経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)

士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)

  ―――――――――

 [各軍.戦力データ]

【イズマリィドゥ連合王国】

■反乱軍(本隊)

 中央部:400000人

◎武器:A 経験:B 士気:A

■反乱軍(一部隊)

 中央部:50000人→500人

◎武器:C 経験:B 士気:C

■〈アウターマウカー〉a

 中央部:9700人

◎魔法:A 経験:A 士気:A

■〈アウターマウカー〉b

 中央部:9700人

◎魔法:A 経験:A 士気:A

■〈アウターマウカー〉c

 中央部:10000人

◎魔法:A 経験:A 士気:A

 

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