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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【悪魔的化物の王国編】
41/105

41.B【13】

 【アウターマウカー】


12月 アジア地域【イズマリィドゥ連合王国】


   ◆◇◆◇◆◇◆


現在の "イズマリィドゥ連合王国" は正規軍がクーデターを起こし反乱軍となり国王からこの国の奪取に成功し支配しているはずだがその事だけに集中しすぎてしまい外から来た敵(化物)の侵入阻止にまで手が回らなかったというのである。


この事を重く見た反乱軍は大将軍をはじめ最高幹部たちが別室に集まりこれからの行動や作戦などを話し合っていた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 ある日の昼


東部:王宮殿の別室

反乱軍の大将軍たち最高幹部は国王たち人質のいる部屋とは違う部屋に集まり緊急作戦会議をしていた。

「……っ!?」

「…ヤバいぞっ!」

「ヤバいぞっ! どうすればいいのだっ!?」

「…こ こんなバカな事があるなんて…?」

「なんでこんな事になるのだっ!?」

反乱軍の最高幹部たちは激しく動揺していて非常に混乱していた。

「落ち着け! 皆!」

「…!!?」

最高幹部の皆が一斉に大将軍の方を見た。

「落ち着け……だと? これが落ち着いていられるかっ!?」

「そうだぞ! あの化物共は既に一国を平定しているのだぞ! この国もいずれ飲み込まれていくぞっ!」

「…いや 化物共だけでなくこれを機に他の連中もきっとこの国に侵入してくるぞっ!」

「くそっ! クーデターなど起こすからこういう事になるのだっ!」

「…何っ! 貴様っ! もう一度 今の言葉を言ってみろっ!」

「そうだぞっ! 貴様とてこのクーデターには賛同したはずだぞっ!」

「この腐った国を一度 平定して新しい国づくりをするとなっ!」

「し しかし侵入者が…」

「そうだ この計画を一度 白紙に戻して…」

「いいや このクーデターは続行する… 第一 今更止めてどうするつまりだ? 反逆者は極刑だぞ…」

「…うぐっ!」

「…むむっ!」

「もう今更後戻りはできない… 覚悟を決めろ!」

「…そ そんな…」

「畜生ーーっ!」

すると突然一人の兵士が慌てて走り部屋の中に入り現れた。

「申し上げます!!」

「……っ!!?」

「…なんだ…? 言ってみろ」

「はっ 北西の国境付近で黒い服を着た男の集団が現れました。」

「なんだとっ!? バカなっ!」

「…何っ!? …テロリスト…か…?」

「…確かCCC国でテロリスト共は全滅したはずでは…?」

「…ちっ! またわいて出てきたのかっ!?」

「…おいっ! どうする?」

「おいっ! その黒い服を着た男の集団は国内に侵入してきたのか?」

「いいえ その情報はまだ未確認です。 さらに国境付近を警備していた警備兵がその集団に殺害されてしまいました。」

「なんだとっ!? それは本当か…?」

「……はっ!」

「まさか…そんな事が…あるなんて…」

「…そうか では引き続き見張りを続けろ ただし何があってもその集団には絶対に近づくな! いいな?」

「はっ! 判りました」

その一人の兵士は部屋を出て立ち去った。

「まさか化物共に続いてテロリスト共もこの国に侵攻してきたのか?」

「…バ バカな そんな事が起こるとは…」

「と とにかくテロリスト共だけでもこの国に侵攻してこない様に今からでも兵士を北西の国境に進軍させるしかない!」

「何っ!? 戦争を仕掛けるつもりかっ!?」

「仕方あるまい これ以上敵の侵攻を許すわけにはいかない!」

「だが 敵の素性も武装も人数もまだ知らないままで攻め込むと言うのは…?」

「…十万だ 十万の兵士を連れていき敵の侵入を食い止めろ!」

「……なっ!?」

「化物の件もある もうこれ以上この国に敵の侵入をさせる訳にはいかない… 行けっ!」

「…了解した」

一人の反乱軍の最高幹部は部屋を出て立ち去った。

「……っ!?」

「…わかってもらおう 手遅れになる前に… 先手を打つ!」

「…くそっ!」

「…ふむぅ~」

その後も大将軍や最高幹部たちは緊急作戦会議を続けていた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


… "イズマリィドゥ連合王国" の北西の国境付近で黒い服を着て武装した男の集団が現れていた。

彼らは果たしてテロリストなのか…?

男達は "イズマリィドゥ連合王国" に侵入しようと(こころ)みるが反乱軍の一部隊である約十万の数の兵士が北西の国境付近の拠点にまで進軍していたのである。

その為にその男達も思うように動けずに未だに国の侵入を果たせないままでいて一触即発の(にら)み合いが続けていた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


一方の悪魔的化物〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約三万近くの数の同胞は国内の西部の拠点にいた。


 ある日の夜


西部:某所[化物軍新拠点]

〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊の約三万近くの数の同胞は西部拠点にいてa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中が話し合っていた。

a「…ふむぅ~」

b「…何? 黒い服を着た男達だと?」

c「…ああ 北西の国境付近に現れたらしい…」

a「…ほう なるほどな」

b「そいつらはおそらくテロリスト共だな…? この国の混乱に乗じてやって来たか…?」

c「では奴らも我々と同じ目的なのか?」

a「これではCCC国の再現だな…」

c「…?」

b「…これはチャンスだぞ …同胞たちよ」

a「…?」

c「…何?」

b「情報によると反乱軍は約十万の兵士を北西の国境に連れていったと聞く これを機に我々は中央部まで侵攻できるのではないか?」

c「それは本当か?」

a「ほう 確かにな」

c「だが我々が中央部に行けば後方よりその反乱軍の十万の兵士に背後から攻撃される恐れはないか?」

b「確かにその恐れはある だが反乱軍とテロリスト共が戦闘を開始したら我々の事など気にしている余裕はない。」

c「…おお そうか」

a「…それなら()()えず中央部にまでは行けそうだな。」

b「…どうだ? 同胞たちよ」

c「こちらは問題ない」

a「では 反乱軍とテロリスト共が戦闘を開始するのを待ってから行動しよう。」

c「…了解した」

b「よし わかった」

a「さて どうなるかな?」

その後も〈アウターマウカー〉a.b.c連合部隊のa部隊の上位連中とb部隊の上位連中とc部隊の上位連中は話し合いを続けていた。


 ‥‥‥‥‥‥‥


また新たな敵の登場に大将軍率いる反乱軍は自分たちが支配する "イズマリィドゥ連合王国" を護る為に戦う事を決意した。

また〈アウターマウカー〉の部隊の方は "イズマリィドゥ連合王国" の西部で様子を見ていた。



        つづく



   『今回の出来事』

     [簡易型]

反乱軍は悪魔的化物〈アウターマウカー〉の連合部隊の "イズマリィドゥ連合王国" への侵入を阻止する事ができずにいて大将軍たちはその対策を練るために緊急作戦会議を開くがその最中に新たな敵が現れたことを知る。

北西の国境付近に現れたその新たな敵に反乱軍はすぐさま対応して一部隊の約十万の数の兵士を国境付近の北西の拠点に送り込んだ。

反乱軍とその新たな敵は一触即発の(にら)み合いを続けていて〈アウターマウカー〉の連合部隊も中央部の侵攻の機会を(うかが)っていた。



    『今回の現状』

      [簡易型]

 【イズマリィドゥ連合王国】

    (国外)  (国内)

      北西

  ━━━━╋━━━━

   未→→┃←←反

   定  ┃  乱

  ―――――――――

      国境

未定…未確認で所属不明の敵

反乱…イズマリィドゥ連合王国の反乱軍(一部隊)



   『各軍の戦力』

     [簡易型]

今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。

 [見方(見本)]

国名:軍隊名(どこかの軍)

場所:兵力(当初→現在)

武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)

魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)

経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)

士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)

  ―――――――――

 [各軍.戦力データ]

【イズマリィドゥ連合王国】

■反乱軍(本隊)

 東部:400000人

◎武器:A 経験:B 士気:A

■反乱軍(一部隊)

 北西部:100000人

◎武器:B 経験:B 士気:A

■〈アウターマウカー〉a

 西部:9700人

◎魔法:A 経験:A 士気:B

■〈アウターマウカー〉b

 西部:9700人

◎魔法:A 経験:A 士気:B

■〈アウターマウカー〉c

 西部:10000人

◎魔法:A 経験:A 士気:B


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