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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【悪魔的化物の王国編】
33/105

33.B【05】

 【アウターマウカー】


10月 中東地域【CCC国】


   ◆◇◆◇◆◇◆


政府軍の先鋒隊に二度も敗北したテロリストの残党軍は遂に西部まで押し戻されていた。

バラバラに逃げていたテロリストの残党軍の戦闘員の数は約一万四千ぐらいであり同じく逃げて生き残っていたテロ軍の幹部たちがその数の戦闘員たちを再び集めてまとめあげて西部のある町を拠点としていた。

もはや兵力も武器も士気も気力ももう残されていないテロリスト軍は政府軍に対して最後の聖戦に挑む。


一方 政府軍はさらに約一万の数の兵士を先鋒隊に増援として追加させて約四万近くの軍勢となりテロリスト軍のいる西部の拠点に向けて進軍させていた。


テロ軍は西部の拠点となっている町で戦闘準備をしていて政府軍の先鋒隊もテロ軍の西部拠点の近くの某所を拠点としていて戦闘準備をしていた。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 ある日の昼


CCC国:西部の某町

[テロ軍:本陣]

テロ軍の生き残った最後の幹部たちが拠点の住処の作戦室で作戦会議をしていた。

「……っ!」

「まさか 再びここに戻ってこようとは…」

「く くそっ!」

「な なんという事だ こんな事になるとは……」

「畜生ーっ! 我々がこのザマとは…」

最早(もはや) 政府軍相手に二度の敗北は致命的だな…」

「…もう 駄目なのか…?」

「……」

テロ軍の幹部たちはひどく落胆(らくたん)していて疲弊(ひへい)していた。

「…ふふ ならば 最後は(いさぎよ)く玉砕してみるか…?」

「…何? 玉砕だと…? バ バカな…?」

「ぎぃっ! 我々はまたしても敗北するというのか…?」

「いや 我々はまだ完全に敗北してはいない!」

「だ だが 他に方法が… 我々にはもう兵力も武器も士気も気力も残されてはいないのだぞ!」

「…そうだ それで一体どうすればいいのだ…?」

「では…残った全勢力を拠点の街郊外に集結させて相手が拠点に攻めてきたところで虚を()く事ができれば勝利する事ができるかもしれない…」

「何っ!? 待ち伏せか?」

「な なるほど 伏兵作戦を使うわけだな…?」

「しかし …兵力は圧倒的に奴らの方が上だ…… 果たして効くのか?」

「確かにこちらが不利…」

「…だが 他に何か良い方法があるのか…?」

「……っ!」

「ぐっ! 確かに…」

「仕方ない この作戦で行こう…… それしかない!」

「よし! すぐに戦闘員たちに伏兵作戦と攻撃準備の命令を伝えろ!」

「は はっ!」

「これから我々は最後の攻撃を開始する!」

「いいか ()いは残すなよ」

「…ああ 行くぞ!」

「……」

遂にテロ軍は最終攻撃を行う為に行動を開始した。


 ‥‥‥‥‥‥‥


CCC国:西部

[政府軍:前線司令部]

最前線でテロリストたちと戦っていた政府軍の先鋒隊の本部が西部に新たな拠点を設営した。

ここには政府軍の本隊から新たに約一万の数の兵士を先鋒隊に追加されていて約四万近くの兵力となって常駐していた。

連日どのようにテロリストたちと戦闘を行うかを話し合っていた。

「ふふふ よーし よーし いいぞー!」

「ははは まさか ここまでテロリスト共を追い詰められるとはなー!」

「ここまでくれば最早(もはや) 我々の勝利は目前だなー!」

「その通りだ ここは一気に速攻をかけてテロリスト共を攻め滅ぼすぞ!」

「ははは よし! すぐに速攻の準備をし……」

「ちょっと待ってくれ!」

「……っ!?」

「な… 何っ!?」

「…何だと言うのだ…?」

「追い詰められた敵に速攻だけでは非常に危険な攻め方だと思うぞ。」

「なんだとっ!?」

「危険な攻め方だと…?」

「ここは部隊を二手に分けて攻めた方が得策だと思うが…」

「それは一体どういう作戦なんだ? 説明してみろ」

「ああ まずは一部隊を先行させて奴らの拠点を攻めて奴らを(おび)()せてから残りの全ての勢力で一気に攻めた方が良いと思うぞ。」

「なるほど (おび)()せる作戦か」

「ほう もう勝利している戦争だがもうひとつ作戦を付け加えるのだな…?」

「ちょっと 慎重過ぎるのではないか? 奴らはもう虫の息だぞ…?」

「いや ここは念には念を入れる… "窮鼠猫を噛む" と言うではないか?」

「ふむ なるほど "勝利を確信した時こそ慎重に" と言う訳だな」

「よし 聞いたな? 将兵たちに(おび)()せ作戦の準備と速攻準備をする様に伝令を送れ!」

「はっ!」

「くっくっくっ これでとどめだ テロリスト共め!」

「ああ 今度こそ!」

こうして政府軍の方も最終攻撃を行う為に行動を開始した。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 その日の夜


遂に政府軍とテロ軍が最終決戦を開始した。

テロ軍の作戦は残った全勢力・約一万四千の数の戦闘員を拠点の街郊外の要所に伏せておき敵が拠点に攻めてきたら要所から敵を取り囲む様に反撃する(さく)であるが政府軍との戦力差がある為に果たして通用するのか賭けとなる。

政府軍の先鋒隊の作戦はまず約九千の数の一部隊をテロ軍の拠点に先行させて敵を(おび)()せてから敵が()()いたところを三方向から約一万ずつの計約三万の数の兵士を一気に投入しテロ軍を殲滅(せんめつ)させる(さく)である。

圧倒的有利であるが果たして通用するのか?


 ‥‥‥‥‥‥‥


政府軍の先鋒隊は一部隊をテロ軍の西部拠点の町に先行させてテロ軍が現れるまで適当にしていると街郊外の要所で待機していたテロ軍の全勢力が拠点にいる政府軍の先鋒隊の一部隊めがけて攻撃を開始した。

政府軍の先鋒隊の一部隊の約九千の数の兵士とテロ軍の全勢力・約一万四千の数の戦闘員はしばらくの間 混戦・乱戦を続けていた。

しかし突然 拠点の三方向から政府軍の先鋒隊の残りの全勢力・約三万の数の兵士が拠点で政府軍の先鋒隊の一部隊と戦闘しているテロ軍めがけて攻撃を開始した。

政府軍の先鋒隊の怒濤(どとう)の攻撃にテロ軍は最早(もはや)なすすべなく()られていき戦闘員も幹部たちもどんどん殺害されていった。

政府軍の先鋒隊がほぼテロ軍とテロ軍が拠点としていた西部の某町の制圧に成功して勝利した。

敗北したテロ軍はほぼ戦死し生き残った者は逃亡したり投降したりして軍としての機能が完全に失った。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 その頃同時間


CCC国:西部

CCC国一番西側の街郊外の某所にて悪魔的化物〈アウターマウカー〉たちが陣取っていた。

テロ軍の残存部隊の幹部や戦闘員たちがここまで逃げてきていて〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちに容赦なく無条件に殺害されていた。

逃亡してきたテロ軍を一通り殲滅(せんめつ)すると〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちは話し合っていた。

「…ちっ!」

「不甲斐ないテロリスト共め!」

「しかし こうも容易(たやす)くテロリスト共が殲滅(せんめつ)されるとはな…」

「ちっ! テロリスト共は油断し過ぎていたのだ!」

「いや それだけ政府軍の方が強かったと言う事だ…」

「しかし こうも簡単にテロ軍がやられるとは…」

「アテにならなかったな… 政府軍の戦力もあまり削れていない様だ…」

「まったくだ どうするつもりだ? 奴らこのままこちらまで攻めてくるのではないか…?」

「……っ!?」

「ま まさか この我々の所まで来ると言うのか?」

「ちっ! 余計な労力をかけさせるなよな! 人間め!」

「…まぁいい 政府軍が来ると言うのなら返り討ちにしてやるさ…」

「そうだな このまま政府軍も殲滅(せんめつ)してやるか」

「ふふふ さぁ 来るならこい!!」

〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちはその後も話し合いを続けていた。


遂にテロ軍は政府軍の前に敗北した。

そして政府軍の次の標的は…… あの〈アウターマウカー〉なのか……?

次の戦いが始まろうとしていた。



       つづく



   『今回の現状』

     [簡易型]

    【CCC国】

     (国内)

      西    

  ━━━━━━━━━

   テ→→Χ←←先 

   ロ→→Χ←←鋒 

  ―――――――――

Х……戦闘地帯(戦略戦)

先鋒…CCC国の政府軍:先鋒隊

テロ…世界的テロリスト軍



   『各軍の戦力』

     [簡易型]

今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。

 [見方(見本)]

国名:軍隊名(どこかの軍)

場所:兵力(当初→現在)

武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)

魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)

経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)

士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)

  ―――――――――

 [各軍.戦力データ]

■CCC国:政府軍(本軍)

東部:20000人→10000人

武器:B 経験:C 士気:A

■CCC国:政府軍(前軍)

西部:29000人→39000人→36000人

武器:A 経験:B 士気:A

■テロリスト軍

西部:14500人→0人

武器:C 経験:B 士気:C

■〈アウターマウカー〉

西部:10000人

魔法:A 経験:A 士気:A



   『各軍の行動』

     [簡易型]

テロ軍は再び政府軍に敗北し遂にCCC国西部まで戻された。

そしてテロ軍の西部拠点にて政府軍の先鋒隊とテロ軍の最終決戦が開始された。

最後は政府軍とテロ軍の戦略戦となりテロ軍は全勢力を拠点の街郊外の要所で待ち伏せの伏兵作戦で政府軍の先鋒隊に対抗する一方で政府軍の先鋒隊はまず一部隊を拠点に先行しテロ軍を(おび)()せてから三方向から政府軍の先鋒隊が全勢力をもってテロ軍に攻撃する構図となった。

やはり物量(かず)で勝る政府軍の先鋒隊がテロ軍に圧勝し再度大打撃を与えた。

これによりテロ軍は幹部や戦闘員を失い全軍は敗北した。

序盤はテロ軍有利とされていた今回の政府軍とテロ軍の戦争は終始 政府軍が主導権を握り続けた事になる。


1.中央部【奇襲戦】

○政府軍:勝利(1戦1勝0敗)

●テロ軍:敗北(1戦0勝1敗)

2.西部側【正攻法】

○政府軍:勝利(2戦2勝0敗)

●テロ軍:敗北(2戦0勝2敗)

3.西部【戦略戦】

○政府軍:勝利(3戦3勝0敗)

●テロ軍:敗北(3戦0勝3敗)


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