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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
B.【悪魔的化物の王国編】
31/105

31.B【03】

 【アウターマウカー】


10月 中東地域【CCC国】


   ◆◇◆◇◆◇◆


CCC国の中央部では政府軍の先鋒隊が停滞する現状を打開する為に朝早くからの奇襲的な攻撃(奇襲戦)をテロリスト軍の本陣に行う事になった。

政府軍の先鋒隊は全戦力を投入してテロリスト軍の本陣に進攻してきてまったく油断していたテロリスト軍は遅れを取った。


かくして約二万人の数の兵力がいる政府軍の先鋒隊が約三万人の数の戦闘員がいるテロリスト軍を攻撃した。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 ある日の早朝


CCC国:中央部

[テロ軍:本陣]

テロリスト軍の幹部や戦闘員たちはまだ休んでいた。


 ドドドドドー―――


 ドッガァーン!


 ズドドドォーン!


…ライフル銃を撃つ音や爆発音などが聞こえていた。


 ウィーン ウィーン…

敵襲の緊急警報のサイレンが鳴っていた。


「うわぁーーーっ!」

「敵襲だーーっ!!」

「起きろっ! 敵襲だぞーーっ!!」

テロ軍の誰かが叫んでいた。


「……っ!」

「ん? なんだ? 騒がしいな…」

テロ軍の幹部の一人である幹部Aが騒ぎで起きてきた。


「申し上げます!」

テロ軍の戦闘員の一人が幹部Aのところに急いでやって来た。


「なんだっ!? どうした?」

「はっ! 政府軍が奇襲を仕掛けてきました!」

「なんだとっ!?」

「我が軍は敵の不意を突かれてしまい総崩れです!」

「…き 奇襲だと…?」

「はっ!」

「バ バカな 畜生ーっ!」

「……」

「現状…? …他の幹部や戦闘員はどうなっている?」

「現状は混乱していて状況は不明で……」

「…ん?」


 ドッカァーン!

…爆発音がした。


「ぐぅっ!」

「うわっ!」

テロ軍の幹部Aが住んでいる住処の近くまで爆発の爆風と衝撃が伝わってきた。


慌てて住処を飛び出してきたテロ軍の幹部A……


「くそっ! なんと言う事だ! こんな…」


外に出てみると政府軍の先鋒隊が空と陸からの攻撃でテロ軍の幹部や戦闘員たちが逃げ(まど)っていた。

まさに凄惨(せいさん)な光景であった…


「くそっ!」

ザァッ!

テロ軍の幹部Aは片足で地面を蹴った。

「撤退だ! すぐに撤退命令を出せ!」

「はっ! 了解しました」

テロ軍の幹部Aは戦闘員に命令を出した。


こうして中央部にいたテロ軍の本陣は拠点を放棄(ほうき)して西部側に少し後退した。

政府軍の先鋒隊の奇襲的な攻撃(奇襲戦)は見事に成功しておりテロ軍側は甚大な被害を受けて沢山の死傷者や犠牲者が出ていて今までテロ軍が占拠していた拠点の奪取にも成功した。


   ◆◇◆◇◆◇◆


 その日の午前中


CCC国:東部

[政府軍:総司令本部]

ここに政府軍の軍最高幹部が集まり戦況・戦場などを確認しながら今度の方針や戦略を決めている。

軍最高幹部たちは先鋒隊が早朝の奇襲的な攻撃(奇襲戦)が成功した報告を聞いていた。

「……っ!」

「何っ!?」

「なんだと!?」

「…成功した?」

「それは本当なのか?」

「はっ! 作戦は成功しました テロ軍は甚大な被害を受けて拠点を放棄(ほうき)し西部側に後退しました。」

「…おおっ!?」

「それで拠点は奪取できたか?」

「はっ! 拠点奪取に成功しました。」

「おおぉーーーっ!」

「…は はっははは はっ… まさか本当に成功したのか?」

「ははは テロリスト共め! ザマァミロ!」

「よし すぐに中央部に兵力を補充する さらに一万人の兵士を先鋒隊の方に送るように命令しろ!」

「はっ! 了解しました」

「テロリスト共め! すぐにこの国から追い出してやるぞ!」

「いいぞ! これでこちらの方が有利になるぞ!」

「よし 作戦の練り直しをするぞ」

「おお! やるぞ!」

「……」

半ば失敗覚悟の今回の作戦が予想以上の成功をした為に軍最高幹部たちは有頂天になっており作戦立案を続けていた。


 その日の正午


CCC国:西部

CCC国一番西側の街郊外の某所にて悪魔的化物〈アウターマウカー〉たちが陣取っていた。

〈アウターマウカー〉はしばらくテロ軍と政府軍の様子や戦況を見ていた。

〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちが話し合っていた。

「くっくっくっ」

「ん? どうした? 同胞よ…」

「どうやら政府軍の作戦が成功したようだ…」

「……っ!」

「…何…?」

「…成功…?」

「ああ そうだ テロ軍は後退した」

「…ほう… それで?」

「テロ軍の拠点は政府軍に奪取された。」

「それは凄いな やるではないか 政府軍」

「意外にあっさり決まったな」

「やはりテロ軍は油断していたか…」

「…という事はこれで政府軍も勢いづくな 一気に攻めてくるのかな…?」

「さぁな だが テロ軍もこれで終わりではないはずだ… 反撃するのではないか?」

「なるほど これは面白くなったな」

「…ふむ そろそろ 我々の出番も近いかも なぁ?」

「ふふふ そうかもな」

「……」

〈アウターマウカー〉(ステージ3)たちはその後も話し合いを続けていた。


早朝の奇襲戦において政府軍の先鋒隊がテロ軍に勝利してテロ軍を西部側に撤退させた。



        つづく



   『今回の現状』

     [簡易型]

    【CCC国】

     (国内)

  西   中   東

  ━━━━━━━━━

  化 テХ←←先 政

  物 ロХ←←鋒 府

  ―――――――――

Х……奇襲的な攻撃(奇襲戦)

政府…CCC国の政府軍:総司令本部

先鋒…CCC国の政府軍:先鋒隊

テロ…世界的テロリスト軍

化物…〈アウターマウカー〉



   『各軍の戦力』

     [簡易型]

今回の各軍隊の戦力データを比較してみた。

 [見方(見本)]

国名:軍隊名(どこかの軍)

場所:兵力(当初→現在)

武器…武器数量:A(多数).B(普通).C(少数)

魔法…攻撃魔法:A(強力).B(普通).C(弱小)

経験…戦闘経験:A(豊富).B(普通).C(不足)

士気…兵士士気:A(向上).B(普通).C(低下)

  ―――――――――

 [各軍.戦力データ]

■CCC国:政府軍(本軍)

東部:30000人→20000人

武器:C 経験:C 士気:A

■CCC国:政府軍(前軍)

中央部:20000人→19700人→29700人

武器:C 経験:C 士気:A

■テロリスト軍

中央部:30000人→22200人

武器:B 経験:B 士気:C

■〈アウターマウカー〉

西部:10000人

魔法:A 経験:A 士気:A



   『各軍の行動』

     [簡易型]

CCC国の中央部にて政府軍の先鋒隊は今回の作戦でもある奇襲戦でテロ軍の本陣に早朝の奇襲的な攻撃を仕掛けてきた。

政府軍先鋒隊の奇襲は見事に成功し油断していたテロ軍に大打撃を与えた。

これによりテロ軍は今まで居た拠点からの撤退をせざるおえなくなり後退し政府軍先鋒隊が拠点の奪取に成功した。


1.中央部【奇襲戦】

○政府軍:勝利(1戦1勝0敗)

●テロ軍:敗北(1戦0勝1敗)


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