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23.A【挑発】

 【アウターマウカー】



現在 イギリス北部の町で起きている()(こも)り事件とイギリス南部の町で起きている出来事がどうなっていくのか続きを描いている。



登場人物

①ハリー・ダグラス

②暗殺者(テロ組織所属)

③テロ組織『イリニス共同戦線』のチームリーダー

④レイドル・オンヴォッション

⑤〈アウターマウカー〉(ステージ2)



8月

欧州地域

【イギリス】

ある日の夕方[北部某町]

田舎町にある小学校では複数の全身黒ずくめの男達(黒男)が武装した状態で児童や教師たちを人質に取り()(こも)っていた。

黒男の彼らはテロリストであり非常に危険な集団であり現在は警官隊と睨み合っていて非常に緊迫した状態が続いていた。

この事件は田舎町にもかかわらずテロリストの児童人質 ()(こも)り事件の為にイギリス全土が注目している。


現場では警察が対策本部を開き警察幹部が対応を話し合っていた。

「どうだ 犯人たちに動きはあったか…?」

「いいえ 今のところはありません」

「…そうか」

「……」

「くそっ! このまま睨み合いがいつまで続くのか!?」

「…ああ 早く人質を解放しないと子供たちが…」

「どんな事があっても人質は無事救出したいのだが…」

「くそっ! 犯人の要求はなんだ!? 奴らは一体何の目的でこのような事を…」

「……」

「…何で要求を言ってこない…?」

突然 一人の警官隊が対策本部に駆け込んできた。

「隊長! ただいま政府が軍と魔法部隊の出動を決定しました!」

「な なんだと!?」

「そ そんな バカな!?」

「それは本当か!?」

「はい!!」

「ぐっ! 軍なんかが出てきたら本当に戦争になってしまう…のではないか? そうなったら人質の子供たちの命が…」

「……」

「…政府は一体何を考えているのだ?」

「…軍や魔法部隊がここに来るまでに何とかしないと…」

「何て事だ! こんなことが…」

「と とにかく犯人たちと粘り強く交渉を続けていくしかない」

「この数日が勝負だ!」

「…はい…」


小学校校舎内の教室でも数人の黒男の幹部が対応を話し合っていた。

「…ふふふ 警察どもも困っている様だな」

「あれから無駄な交渉が続いている様だが…」

「…そうだな…」

④「いや そろそろ政府は軍や魔法部隊の出動を検討している頃だ。」

レイドル・オンヴォッションが現れた。

④「ふふふ 『テロには決して屈しない』という姿勢を見せるつもりだ。」

③「ほう こんな田舎町でも軍が出てくるのか…?」

テロ組織『イリニス共同戦線』のチームリーダーがレイドル・オンヴォッションに意見を述べた。

④「既にこの事件はイギリス全土の国民が知っているはずだよな。」

③「…それで?」

④「…ああ 一国の代表というものは常に国民の顔色をよく見るものだ。」

③「…ほう…」

④「あまりにも事件の解決が遅れると国民は政府を非難しデモが起こるかもしれないし支持率も低くなる…」

③「……」

④「我々にはそんなどうでもいい事をよく気にするものですぐに判断を誤るのだ。」

③「……」

④「もうそろそろ焦ってきている頃だな」

③「…ほう…」

④「必ず 軍は動く!」

③「なるほど ではここの人質はどうなってもいいと?」

④「さぁ そこまでは知らんが我々は軍や魔法部隊が来るのをただ待つだけ」

③「そうだな その時こそ我らの目的は成就される時だ。」

④「ふふふ その通りだ」


事件が発生してからまもなく1日目が経とうとしていて黒男達はどうやら長期戦になる事を予想しており食料品や飲料水や毛布などを大量に用意していて人質たちに分け与えていたりトイレなどは自由に行かせたりしていた。(トイレから脱出する事はできない)


事件現場はすっかり夜となり辺りは暗くなっていた。

④「…もう夜か…」

③「おい! ガキ共はもう眠ったか?」

「はい! すっかり熟睡しています。」

③「…そうか これで少しはおとなしくなるな」

④「…ああ 子供はうるさいからな…」

③「おい! 「アレ」の準備をしておけ!」

「はっ! 了解しました」

③「これで明日にはこの小学校が戦場となる ふふふ」

④「…ほう もう「アレ」を使うのか?」

③「…ああ 早速(さっそく)使わせてもらうぞ ふふふ 楽しみだな…」

④「……」

そして遂に決戦の日(翌日)を迎える事になる。


…一方その頃


ある日の朝[南部某町]

ハリー・ダグラスは既にホテルを出ていて町中を新聞を読みながら歩いていた。

①「北部の町で小学校の()(こも)り事件が発生している…か」

ハリーはさらに新聞を読んでいた。

①「犯人は複数いて児童や教師たちを人質に取り現在も緊迫した状態が続く…か どうやらこの話題でもちきりだな…」

ハリーはさらに新聞を読んでいた。

①「この事件にテロリストの関与有り…か …ふむ 奴らはこんな事もやるのか…?」

ハリーは人混みを避け人通りの少ない空き地の先の廃工場まで来ていた。

①「ん? 誰か居るな!」

ハリーは何かを感じ取って周りを見渡した。

①「…ふふふ また 来ていたか…」

すると廃工場の物陰(ものかげ)に隠れていた暗殺者が姿を現した。

②「……」

①「…ほう 姿を見せるとはな 隠れながら攻撃しないのか?」

②「…貴様にはそんな愚行は無駄な事だ…」

①「…ほう 身体はもう大丈夫なのか? まぁ それ程の深い傷ではないはずだがな」

②「…ふん」

①「…それにしてもこんな朝早くからご苦労な事だな しかも "二人" で来るとはな」

②「な 何!? 何の事だ!? 俺は一人だぞ!」

①「…とぼけているのか? それとも本当に… おい! 出てこい!」

すると今度は別の物陰(ものかげ)に隠れていた〈アウターマウカー〉が姿を現した。

⑤「……」

②「な…に…!?」

①「…ほう… なるほど お前があの噂の〈アウターマウカー〉か…」

②「お お前は…」

①「…!?」

②「…何故 ここに居るのだ…?」

⑤「……」

②「ど どういう事だ!? これは 俺一人だけでは役不足だと言うのか!?」

①「…」(やはり 知らなかったのか)

⑤「…そうだ」

②「な 何だと!? くそっ! お前…」

⑤「お前は既に不意打ちとはいえその(ハリー・ダグラス)に負けている… 残念ながら今のお前一人では勝てない…」

①「……」

②「お 俺はプロで一流の殺し屋だ! こんな(ハリー・ダグラス)俺一人でも十分だ!」

⑤「いや お前だけでは無理だ お前は三流だ」

②「な 何!? 貴様ぁー」

⑤「……」

①「くっくっく 仲間割れか?」

②「違う! 仲間ではない!」

⑤「……」

①「…そうか まぁいい 二人まとめて倒してやろうか?」

②「何だと!? 貴様ぁー」

⑤「……」

①「ふふふ おい! どうした? 二人共…」

②「…何?」

⑤「…ん?」

①「かかってこないのか? ボクを殺しに来たのだろう?」

②「畜生ー!」

暗殺者はハリー・ダグラスに向けて拳銃を構えた。

②「死ねー!」

暗殺者は拳銃を撃った。

ズガァン!

①「ふん!」

ハリー・ダグラスは聖剣『ロンギヌス』を取り出して拳銃の弾丸を弾き飛ばした。

ガァギィーン!

②「な 何ー!?」

①「…ふん」

⑤「……」

②「くそっ!」

暗殺者は再びハリー・ダグラスに向けて拳銃を数発撃ったがハリー・ダグラスは『ロンギヌス』で全て弾き飛ばした。

②「バ バカな 信じられん こんな至近距離で銃弾を弾くとは…」

①「…ふん バカめ 聖剣使いを甘く見るな!」

②「くっ!」

⑤「…なら これでどうだ?」

〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。


【攻撃魔法】

《ダークノヴァ》を使用


ズドォーン!

黒き閃光がハリー・ダグラスを襲う。

①「…ふん」

ハリー・ダグラスは魔法を発動した。


【防御魔法】

《護風鏡射》を使用


シュルルル…

風属性の結界を造りハリー・ダグラスの身を護り『ダークノヴァ』を吹き飛ばした。

⑤「な 何!?」

②「こ こいつ!」

『ダークノヴァ』を吹き飛ばした衝撃で暗殺者と〈アウターマウカー〉も吹っ飛んだ。

シュパーン!

②「ぐああぁ」

暗殺者は倒れた。

⑤「ぐぎぎぃ」

〈アウターマウカー〉は倒れずに(こら)えた。

①「へぇ~ さすがだな だがこの程度の実力ならボクには勝てないよ」

②「ちっ 生意気な 後悔させてやる!」

暗殺者は立ち上がった。

⑤「…」(こいつ 本当に強い)

①「…ふふふ さぁ かかってこい!」

そしてこちらの方でも決戦の時を迎えようとしていた。



       つづく



  『テロリストの思惑』

イギリス北部の田舎町に現れたテロ組織『イリニス共同戦線』の黒男達が小学校に()(こも)り人質を取った目的とはどうやら金銭目的ではないようで何かを試そうとしているのだが果たしてどういう意味なのか…?

イギリス南部の町ではテロ組織所属の暗殺者がハリー・ダグラス殺害に動いていたが一度目は不意打ちされ失敗していて二度目は〈アウターマウカー〉も登場してきて何やら仲間割れしていて後手に回ってしまっている。

果たしてハリー・ダグラスを殺害する事ができるのか…?



  『使用魔法の紹介』

【防御魔法】

護風鏡射(ごふうきょうしゃ)

(元素:風&波動魔法)

風属性の結界を造り出し自分の身を護るだけでなく敵の攻撃を反射させて吹き飛ばす事がてきる。

(ハリー・ダグラスの通常魔法)



  『重要人物登場』

遂にハリー・ダグラスが探し求めていた "レイドル・オンヴォッション" が登場してきた。

ポジション的にはテロ組織『イリニス共同戦線』のチームリーダーの参謀的役割を果たしている様だが詳細の紹介はおって待て!


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