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21.A【標的】

 【アウターマウカー】



登場人物

①ハリー・ダグラス

②ロシア・マフィアのボス(男)

③イギリス・ギャングのボス(男)



ハリー・ダグラスは次の標的の居場所が判明した為に「その場所」に急行していた。



8月

欧州地域

【イギリス】

ある日の夕方[某町]

ハリー・ダグラスは町のホテルに宿泊していてそのホテルの一室で酒を飲んで寛いでいた。

①「…ふう…」

ハリー・ダグラスはテーブルに置いてあるこの付近の地図を広げて調べて見ていた。

①「…たしかにこの付近に居るはずだが… やはりいないのか…?」

ハリー・ダグラスは次の標的の居場所までは掴めていたが実際にその場所では見つからずまだ探していた。

①「…おかしい…」

ハリー・ダグラスは地図を見ていた。

①「…まさか ボクの存在に気がついて別のアジトに移動して隠れたのか…?」

すると! 突然…


ピピーッ ピピーッ

ハリー・ダグラスの[MCD]が鳴り出した。

①「な なんだ…!?」

ハリー・ダグラスは[MCD]を取り出した。

①「ハロー…」

②「ハリーか?」

ロシア・マフィアのボスからかかってきた。

①「アンタか どうした?」

②「大変な事になった! 標的はキミの存在に気づき暗殺者を雇った!」

①「何!?」

②「残念ながらそこのアジトにはもう標的はいないはず…」

①「……」

②「どうやら今度の標的は冷静で用心深そうだな… こちらの動きが読めている様だ…」

①「……」

②「どうするつもりだ?」

①「なるほど そういう事か…」

②「…ん?」

①「どうりで見つからない訳だ…」

②「……」

①「よし わかった こちらにも考えがある 任せてもらおう。」

②「わかった こちらも情報を集めておこう…」

①「…ああ よろしく」

ピッ!

ハリー・ダグラスは[MCD]を切った。

①「…やはり 彼に会うしかないな…」

ハリー・ダグラスは出掛ける準備をしてホテルを出て行った。


ある日の夜[港]

ハリー・ダグラスはイギリスの町の郊外にある港へ行きそこにある倉庫に入って行った。

倉庫の中に入ると中には複数人の黒服の男たちがいてその真ん中には男が椅子に座っていた。

③「ハリー 久しぶりだな」

①「久しぶりだな ボス」

椅子に座っている男はイギリス・ギャングのボスであった。

①「早速(さっそく)だが聞きたい事がある…」

③「…なんだ?」

①「ボクはある標的を捜索している しかし その標的が突如(とつじょ)として行方不明になってしまった… …何処に行ったのか知らないか…?」

③「…人探しか…? そいつの顔写真か名前か特徴か何かわかるモノはあるのか…?」

①「…名前は "レイドル・オンヴォッション" と言う成人男性なのだが…」

③「な 何…?」

①「…!?」

③「… "レイドル・オンヴォッション" だと…!?」

①「…知っているのか…?」

③「…ああ だが残念ながら奴はもうこの町にはいない…」

①「何!?」

③「奴は既にイギリス北部のテロ組織『イリニス共同戦線』のアジトの方に移動している…」

①「な なんだと!?」

③「……」

①「…『イリニス共同戦線』だと!? そんなバカな!」

③「……」

①「くそっ! テロ組織に… なんという事だ!」

③「…さすがのキミでもテロ組織には手が出せないか…?」

①「…ああ」

③「…そうか こちらとしてもヘタに手を出して "全面戦争" にでもなってしまったら厄介(やっかい)だ…」

①「……」

③「相手は自爆のプロだからこちらの対応範囲外だよ しかも最近では化物を生み出していると聞いている…」

①「…『悪魔ウィルス』…か?」

③「…ああ だからできるだけ相手にしたくない。」

①「ま まさか 奴らは『悪魔ウィルス』も製造しているのか…!?」

③「…おそらくな…」

①「…くっ!」

③「…あの "クスリ" は(かね)になるからな… どうやって造っているのかは知らないが…」

①「…そうか そんな奴らの所に行ってしまったのか… … "レイドル・オンヴォッション" は…」

③「…ああ」

①「……」

③「…どうするつもりだ…?」

①「…ふむ どうしようもないな…」

③「…そうか」

①「だが彼を(あきら)める事はできない 彼を殺さなければ "あの男" には近付けない…」

③「……」

①「もし彼に動きがあればまた連絡してくれ。」

③「…わかった」

ハリー・ダグラスは立ち去った。


ある日の朝[某町]

ハリー・ダグラスは宿泊しているホテルに戻りそのホテルの一室で酒を飲んで寛いでいた。

①「…くっ!」

ハリー・ダグラスは酒を飲み干した。

①「…さすがだな "レイドル・オンヴォッション" よ…」

すると! 突然…


ピピーッ ピピーッ

ハリー・ダグラスの[MCD]が鳴り出した。

①「な なんだ…!?」

ハリー・ダグラスは[MCD]を取り出した。

①「ハロー…」

②「…おお ハリー」

ロシア・マフィアのボスからかかってきた。

①「アンタか どうした?」

②「キミが捜索していた標的がとんでもない所に移動している事がわかった!」

①「…テロ組織『イリニス共同戦線』のアジトだな…」

②「!?」

①「…こちらもある程度 調べている…」

②「…そうか 知っていたか…」

①「……」

②「大変な事になったな これではキミでも手が出せない!」

①「…ああ だがまだ(あきら)めた訳ではない きっと何か方法がある!」

②「…そうか」

①「もし何か動きがあればまた連絡してくれ。」

②「…わかった」

ピッ!

ハリー・ダグラスは[MCD]を切った。

①「ボクは決して(あきら)めない!」


…一方

イギリス北部の某町では

二人の男がハリー・ダグラスの暗殺に動き始めていた…


こうしてハリー・ダグラスは第二の標的「レイドル・オンヴォッション」を討つ為に様々な行動をする事になる。



       つづく



 【ハリーの秘密1】

    [協力者]

ハリー・ダグラスは米国軍人の頃から祖国アメリカの組織をはじめ世界中の様々な組織と精通していて特に「マフィア」や「ギャング」の「ボス」とは協力関係を築き上げ信頼関係を結んでいる。

その為 情報が欲しい時には各国の組織のボスとは顔パスで会う事ができて出来る限りの情報を貰う事ができる非常に便利なネットワークである。



 【ハリーの秘密2】

    [敵対者]

ハリー・ダグラスは「マフィア」や「ギャング」などと言った組織とは良好関係を築き上げている反面 「テロリスト」組織とは非常に嫌悪関係であり敵対関係である。

ハリーの性格上 自分自身の命を武器にして特攻してくるテロ組織とは理解できないらしいのだ。

その為 今回の件のような出来事には対応できない。

ちなみに「マフィア」や「ギャング」組織と「テロリスト」組織も敵対している。


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