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20.A【追跡】

 【アウターマウカー】



登場人物

①ハリー・ダグラス

②ロシアの新聞記者の男

③ロシア・マフィアのボス(男)



『絶世の美人』狙撃事件が解決した後の出来事でここからはハリー・ダグラスの物語となる。


ハリー・ダグラスは「ブラッド・レィン」を討ち果たした後もしばらくの間【ロシア連合国】に滞在していた。



8月

欧州地域

【ロシア】

ある日の夜[某町]

とある酒場でハリー・ダグラスは酒を飲んでいた。

①「…ふう…」

A「おい 聞いたか?」

B「ああ 聞いたぞ この近くで殺人事件が起きたのだろう…?」

C「えっ? それ本当か?」

B「…ああ」

C「…それで犯人は捕まったのか…?」

A「…いや まだのようだ…」

C「マジか?」

(3人の男の会話)

D「ここのお酒 本当に美味しいのよー」

E「へぇ~ 本当に美味しいわねー」

F「…ああ 美味しい…」

D「今日は楽しかったね~」

E「本当にね~」

F「…ああ そうだな…」

(2人の女と1人の男の3人の会話)

G「…ああ 今月の業績が落ちてきてる このままだとクビだよー」

H「おい そんなに落ち込むなよ」

G「だがな~」

H「まぁ 飲め 飲め」

G「…ああ」

(2人の男の会話)

ハリー・ダグラスの周りに色んな声が聞こえていた。

①「…ふう…」

ハリー・ダグラスは酒を飲み干した。

①「…マスター 勘定を頼む…」

ハリー・ダグラスは勘定をして店を出ていった。

②「なぁ そこのアンタ!」

ハリー・ダグラスは後ろから声をかけられた。

①「!!」

ハリー・ダグラスは後ろを振り向いた。

②「アンタ! 少し話しがあるのだがいいか!」

一人の男が立っていた。

①「……」

②「ここでは 話せないから落ち着いてた場所で話したい」

①「……」

ハリー・ダグラスはその男に案内されて某所に連れていかれた。


 ……………


ハリー・ダグラスと男は某所の一室に到着して二人は椅子に座って話した。

②「俺はこういう者だ」

男はハリー・ダグラスに自分の名刺を渡した。

①「…ロシアの新聞記者…」

②「アンタは数日前に別の町にいたよな そこでアンタは殺人を犯した!」

①「……」

②「俺は見ていたんだ! 部屋から出てきたアンタと入れ換えに複数人の黒服の男たちが部屋に入っていって血まみれの男の死体が運び出されたのを!」

①「…なんでボクが殺したと…」

②「アンタの持っていたフードに返り血が付いていたのだ それにアンタは剣を持っている。」

①「へぇ~ よく見ているな」

②「しかし 翌日から数日間 様子を見ていたがあの殺人事件はニュースにも出ないし新聞にも載らなかった… これはどういう意味だ?」

①「……」

②「どうした? 答えられないか?」

①「…その事を他の者に話したか?」

②「えっ!? いや まだ 誰にも…」

①「…アンタは殺人事件と言ったがそれは "事件" にはならない…」

②「な 何? それはどういう意味だ…?」

①「アンタが今回 見た事を決して他の誰にも話してはいけない。」

②「な…?」

①「ましてや記事にする事自体などは自殺行為に等しい」

②「……」

①「別にアンタの為に言っている訳ではない ただ 無用な犠牲は必要ない」

②「アンタが俺を殺すからか?」

①「ふふふ ボクはアンタを殺すつもりはない アンタがこのまま何も話さず何もしなければ いつも通りの普通の生活ができるはずだ。」

②「……」

①「…だが この件を誰かに話したり記事にしたりしたら… …殺されるよ きっと」

②「…口封じか…」

①「……」

②「ぎぃ! だ だが俺は新聞記者だ 真実を伝えなければならない!」

①「……」

②「お 俺は真実を伝える義務がある!」

①「そうか ならばもう()めるつもりはない アンタの好きにするがいい…」

②「な 何? 口止めしないのか…?」

①「ボクはそんな事はしない 面倒臭い…」

②「……」

①「でも この事を記事にするつもりなら気をつける事だな」

ハリー・ダグラスは立ち上がった。

②「ま 待ってくれ! アンタは誰なんだ?」

①「ボクの名前はハリー・ダグラスだよ」

②「……」

ハリー・ダグラスは部屋を出ていった。


数日後


[某町のホテル]

ハリー・ダグラスはロシアの町を転々としていてホテルに宿泊していた。

そのホテルの一室でテレビを見ていた。

①「ん!?」

テレビのニュースで数日前に出会ったロシアの新聞記者の死亡報道が流れていた。

①「あいつ ボクの忠告を聞かなかったのか…? …愚か者め!」

ハリー・ダグラスは出掛ける準備をしてホテルを出ていった。


 ……………


とある場所に到着すると地下に通じる階段があり降りていくと大きな扉が現れた。

その扉の横には左右に黒服の男が一人ずつ立っていてハリー・ダグラスは彼らにボディチェックを受けていた。(武器所持せず)


中に通されると複数の黒服の男たちの真ん中に椅子に座った男がいた。

この男がロシア・マフィアのボスである。

③「やぁ 来たか」

その男はハリー・ダグラスに話しかけた。

①「……」

③「ボクの情報通りの所に居ただろう… "ブラッド・レィン" …」

①「…ああ」

③「それにしても不用意だったな あの新聞記者の男の件には失望したよ 何故 殺さなかった?」

①「やはり あの新聞記者を()ったのはアンタの仕業か…?」

③「まぁね」

①「忠告はしたつもりだったがな…」

③「キミの取材で記事にするつもりだったようだな」

①「…そうか…」

③「まぁ いい それよりも次の標的が見つかったよ」

①「…見つかったか… で 奴はどこに居る?」

③「…ああ 奴は…」

ハリー・ダグラスはロシア・マフィアのボスから次の標的の居場所を聞き出した。

③「…行くのか…?」

①「無論(むろん)最早(もはや) ボクを()める事はできない。」

③「…そうか… それでひとつ確認したいのだが 万が一 キミが殺されてしまっても…」

①「…ああ 判っている アンタは()らぬ(ぞん)ぜぬで通してくれ。」

③「…了解した」

①「…それでは世話になったな…」

③「…ああ」

ハリー・ダグラスは立ち去った。


こうしてハリー・ダグラスは次の標的の所に向けて出発した。



       つづく



    【七聖剣】

    [所有者一覧]

現存されている七聖剣の内の六つが確認されている。

既に本編・後書きで登場していてその所有者たちが敵との戦いで使用している。

各聖剣とその所有者を簡単に紹介・説明する。


1.『アストラル』[光魔法/黄金色]

 『シーラ・ラトファルト』

[15歳/女/イギリス出身/日本居住/高校1年生]

2.『デュランダル』[闇魔法/深紫色]

 『アルヴァロス・X・ラピッドマン』

[?歳/男/出身不明/居住不明/自由(フリー)]

3.『ロンギヌス』[風魔法/深緑色]

 『ハリー・ダグラス』

[27歳/男/アメリカ出身/居住不明/元軍人]

4.『エクスカリバー』[地魔法/青銅色]

 『アプリア・ロア・アルドニア』

[22歳/女/アルドニア連合王国出身/同所居住/王女]

5.『ニーベルング』[水魔法/白銀色]

 『ラーナ・フォルス』

[19歳/女/フランス出身/同所居住/大学1年生]

6.『カグツチ』[火魔法/深紅色]

 『アイザック・グラディデンス』

[?歳/男/出身不明/エジプト居住/自由(フリー)]

7.『ウロボロス』[無魔法/漆黒色](行方不明)

 『所有者不明』


 [簡易型略歴]

[年齢/性別/出身地/居住地(※居住地が出身地と同じな場合は "同所" と表示)/職業]

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