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19.A【先手】

 【アウターマウカー】



登場人物

①アイザック・グラディデンス

②アルヴァロス・X・ラピッドマン

③アプリア・ロア・アルドニア

④ハリー・ダグラス



アイザック・グラディデンスはエジプトで『絶世の美人』を護衛していた件で『絶世の美人』を殺害しようとした謎の男(暗殺者)を拘束していて依頼主の男の所在を割り出そうとしていた。


謎の男(暗殺者)をA男と呼んでいる



7月

アフリカ地域

【エジプト】

ある日の朝[カイロのある豪邸]

アイザック・グラディデンスはアルヴァロス・X・ラピッドマンとアプリア・ロア・アルドニアを家に呼んでいて部屋で対策を講じていた。

①「アルヴァロスにアプリアよ 今回は人間の男と〈アウターマウカー〉が協力して目的を果たそうとした事をどう思う?」

②「ほう それは凄いな 非常に興味深いな…」

③「…で そいつらは目的を果たせたの?」

①「無論(むろん) 阻止(そし)した A男と〈アウターマウカー〉は拘束して "しかるべき場所" に預かってもらっている。」

③「…!」

②「…何!? 〈アウターマウカー〉を()らえたのか?」

①「…ああ」

②「それは本当に凄いな… ぜひ後で見てみたいものだな…」

③「私はパス… それで私たちを呼んだ理由を聞いていなかったわね…」

②「ふむ そうだな」

①「ああ そのA男に依頼した依頼主の男の所在の捜索を手伝ってもらいたい…」

③「…男?」

①「…ああ ()らえたA男からある程度聞き出している。」

②「なんだ 依頼主の事も喋ってしまったのか… そのA男は…」

①「まぁ 仕方ないよ」

③「あなたの依頼主の『絶世の美人』を殺害しようとした奴の雇い主ね。」

①「ああ」

②「ほう 見つからないのか?」

①「ああ 意外と見つからないのだ どこに隠れているのか…?」

②③「……」

①「そいつを見つけて()らえておかないとまた別の暗殺者を雇って『ラルムターナ・ヴィドォン』を殺害しようとするかもしれない。」

②「なるほど」

③「ふぅ~ん」

①「…で どうだ?」

③「わかったわ こっちでも捜索しておいておくわ」

②「よし! いいだろう 見つけ出してやる!」

①「すまないな」

③「任せて」

②「任せろ」

①「頼んだぞ」

アイザックはアルヴァロスやアプリアの力を借りて依頼主の男を捜し出そうとしていた。



欧州地域

【ロシア】

ある日の夜[某町]

とある場所の一室で謎の男(暗殺者)に『絶世の美人』の殺害を依頼した依頼主の男がイスに座っていた。

「畜生ー! あの三流め! 失敗しやがって! おのれ!」

ドン!

依頼主の男はテーブルを叩いた。

「…それにしても別に依頼した暗殺者は来るのが遅いな~ どうしてだ?」

依頼主の男は別の暗殺者を雇っていて来るのを待っていた。

ガチッ!

ドアが開く音がした。

「!!」

フードを被った男が現れた。

④「…待たせたな…」

「おお 待っていたぞ」

④「……」

フードの男は立っていた。

「それでは早速(さっそく)仕事の依頼だが…」

④「……」

フードの男は立っていた。

「…ん? どうした? さっさと座れ…」

④「…見つけたぞ 遂に…」

「…? 何? 何を言っている…?」

④「…声は覚えていないか? だが今さら思い出してももう遅い…」

「…な 何…?」

④「…あの男は元気か? "ブラッド・レィン" …」

「な! 何でその名を…!?」

④「…ふふふ…」

男はフードを脱ぎ捨てた。

「!!」

男は聖剣『ロンギヌス』を取り出した。

「…お お前は…」

④「死ね!!」

「 "ハリー・ダグラス" !」

ズザァン!

「ぐあがぁぅ」

ハリー・ダグラスの『ロンギヌス』が依頼主の男「ブラッド・レィン」の心臓を貫いた 凄い流血で致命傷だ。

④「…ふふふ マヌケめ 『絶世の美人』なんぞに気をとられているからボクの存在に気がつかないのだ…」

「…そんな バカな…」

ドサッ!

依頼主の男「ブラッド・レィン」は倒れて死亡した。

④「まずは一人目…」

ハリー・ダグラスは立ち去った。



欧州地域

【オランダ】

ある日の昼[某町]

アイザック・グラディデンスが捜索していた謎の男(暗殺者)に『ラルムターナ・ヴィドォン』の殺害を依頼した依頼主の男の所在が判明した為にアイザック・グラディデンスとアルヴァロス・X・ラピッドマンとアプリア・ロア・アルドニアはオランダの某所に来ていた。

①「奴の居場所がわかったのか?」

②「…ああ ロシアに居たらしい…」

①「…ロシアだと?」

③「…ロシア…」

①「それで奴は捕まえたのか?」

②「捕まえたと言えば捕まえたかな」

③「えっ!?」

①「それはどういう意味なんだ?」

②「とにかく こちらに来てくれ」

①③「…?」

アイザックとアプリアはアルヴァロスに案内されてある場所に連れていかれた。

そこには依頼主の男「ブラッド・レィン」の死体が置かれていた。

①③「!!」

②「…見ての通りだ」

①③「……」

②「…こいつがお前が捜索していた依頼主の男… 名前は「ブラッド・レィン」と言うそうだ…」

③「刃物で心臓を一突きですね」

①「……」

②「見ての通り 何者かに殺されている」

①「…ふむ」

②「…残念だったな 生きたまま捕まえたかったのだろう?」

①「…いや 生死は問わない」

③「でもこれで『絶世の美人』の命を狙う者はいなくなったわね。」

①「…ああ こいつからはな…」

②「A男にこの死体を見せた時にこいつが依頼主の男であると答えているから間違いない。」

③「じゃあ これで一連の事件は解決したとみて間違いなし?」

②「…そういう事になるはずだが…」

③「…まだ 何かあるの?」

①「ああ もし他にも暗殺者に依頼していたらと思うと少し早計だと思う。」

③「あっ! なるほど たしかに」

①「でも依頼主が死んだからもうないかもしれない」

②「いずれにしても様子見だな」

③「ええ そうね」

①「ああ そうだな」

②「……」

こうして不安や様子見が残るものの()()えずは『ラルムターナ・ヴィドォン』に関する一連の事件は解決をみたのである。



      つづく



 【今回の経緯(いきさつ)

   [簡易型]

『絶世の美人』狙撃事件での最終話。

一連の事件を引き起こした張本人である依頼主の男「ブラッド・レィン」を捜索していたアイザックはアルヴァロスやアプリアに協力要請した。

しかし肝心(かんじん)の依頼主の男「ブラッド・レィン」はロシアで "ハリー・ダグラス" によって殺害されてしまい彼から動機や事情の詳細を聞く事ができずさらに別の暗殺者に依頼したかを知る事もできなかった。

結局は不安が残りながらもこれ以上は調査はできず様子見という形で終了した。



 《架空国紹介》

 【ロシア連合国】

通称「ロシア」

ロシアを中心に周辺諸国(北アジア)と政治的・経済的・産業的に協力同盟を締結した共同体の国。

「大中華連合国」とアジアを二分しているが地理的便宜上は「欧州地域」となっている。



 『世界魔法評議会』

   [運営拠点]

『世界魔法評議会』については様々な秘密があるが今回は評議会が運営している拠点国を紹介する。

『世界魔法評議会』がいつできたかはまだ不明だが当時は「オランダ」だけが拠点国となっていたがここ最近はテロや化物の影響で拠点国を分散して複数に点在させる事になった。

設置場所は

本部を「オランダ」(欧州地域)

支部1を「スイス」(欧州地域)

支部2を「ベルギー」(欧州地域)

支部3を「スウェーデン」(欧州地域)

支部4を「日本」(アジア地域)

本部と支部を合わせて五ヶ所に設置している。

欧州地域に集中している為アジア地域にも支部をつくった。


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