18.A【共闘】
【アウターマウカー】
ファニーラ・マグナルドスたちは『絶世の美人』を取材する為にエジプトまで来ていたが陸堂瑛は『絶世の美人』を殺害しようとする者と戦っていた。
登場人物
①陸堂 瑛
②謎の男(暗殺者)
③アイザック・グラディデンス
④〈アウターマウカー〉
6月
アフリカ地域
【エジプト】
ある日の夜[某町]
陸堂瑛と謎の男は病院の近くの廃工場で戦っていた。
②「であああぁっ!」
謎の男は陸堂瑛に連続攻撃をしていた。
①「…」
サッサッサッ!
しかし陸堂瑛は謎の男の連続攻撃を巧みに避けていた。
②「くそっ!!」
①「おりゃあ!」
陸堂瑛は右脚で謎の男の左頬を蹴り飛ばした。
バァゴォン!
②「ごほぅ」
謎の男は吹っ飛んで倒された。
②「はぁ はぁ はぁ ぐっ!」
①「…」
②「畜生ー! 畜生ー!」
謎の男は立ち上がり拳銃を両手で構えて陸堂瑛に向けた。
①「…!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダイヤモンドダスト》を使用
ピッキィーン!
陸堂瑛の左眼から冷凍光線を発射させ謎の男の拳銃を凍結させ謎の男の左腕も凍らせた。
②「な 何!? うぐあっ!」
①「…」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【補助魔法】
《ブラックファントム》を使用
謎の男の右腕を漆黒の鋼鉄に変化させて動きを封じた。
②「み 右腕までもが… ぐぎぃ…」
①「…」
②「こいつ 強い 本当に強すぎるー!」
①「はっ!」
陸堂瑛は謎の男に急接近し陸堂瑛の右肘を謎の男の顔面に強打!
パァキィーン!
②「ぶがぁっ!」
謎の男は吹っ飛んで倒されてそのまま気絶した。
①「…」
陸堂瑛は謎の男を担ぎ上げてアイザックと〈アウターマウカー〉が戦っている所に向かった。
廃工場の別の場所では同時刻アイザック・グラディデンスと〈アウターマウカー〉(ステージ2)が戦っていた。
④「貴様 あの男の仲間か?」
③「違うよ」
④「何!?」
③「でも君たちは彼女『ラルムターナ・ヴィドォン』を殺すつもりなんだろう?」
④「……」
③「なら敵味方がはっきりしているよな~」
④「つまり貴様もあの男と同じ目的で『絶世の美人』の護衛か?」
③「その通りだよ そもそもボクたちはその為にここに来ている。」
④「…そうか あのボディーガードの仲間か?」
③「違うよ」
④「何!?」
③「『ラルムターナ』は複数のボディーガードを雇っている ボクはその内のひとりさ…」
④「くっ 何と言う事だ!」
③「…ふふふ」
④「我々はとんでもない誤算をしていた… だがこのまま手ぶらで帰る訳にはいかない!」
〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダークノヴァ》を使用
ズドォーン!
黒き閃光がアイザックを襲う。
③「その攻撃はもう効かないよ」
サッ!
アイザックは『ダークノヴァ』を素早く避けて魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ゴッドフレイムキャノン》を使用
ゴォーーウ!
火属性の大型光線が〈アウターマウカー〉を襲う。
④「な 何!?」
サッ!
〈アウターマウカー〉はガードしたが『ゴッドフレイムキャノン』が〈アウターマウカー〉に直撃した。
ドッカァーン!
④「ぐあっ!」
少しダメージをうけた。
③「よっ!」
アイザックは〈アウターマウカー〉に急接近し魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《爆舞陣》を使用
ドッカァーン!
アイザックは〈アウターマウカー〉を爆発させようとするが〈アウターマウカー〉はとっさに避ける が左腕は吹っ飛んで消失した。
④「あがあ…うぐう…」
③「おりゃぁ!」
バァゴォン!
アイザックは右脚で〈アウターマウカー〉の左頬を蹴り飛ばした。
④「うわぁーーっ!」
〈アウターマウカー〉は吹っ飛んで倒された。
④「くっ 何と言う強さだ…」
③「どうしだ? かかってこいよ 手ぶらで帰れないんだろう?」
④「くっ…」
〈アウターマウカー〉は立ち上がった。
突然 魔法が発動された。
【攻撃魔法】
《エネルギーブラスト》を使用
ズドォーン!
漆黒の光線が〈アウターマウカー〉を襲い背中に直撃した。
④「うがあぁぁ ぐっ!」
〈アウターマウカー〉は後ろを振り向いて見ると謎の男が自分の方に飛んできた。
ドサッ!
④「な これは… バカな…」
謎の男は生きているがみるも無惨な姿であった。
陸堂瑛が現れた。
③「はっはっはっは 君もこうなっちゃうよ?」
④「ぎぃっ!」
①「…」
③「…どうするの?」
④「…ふふふ あーはっはっはー」
①③「…!」
〈アウターマウカー〉は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ダークノヴァ》を使用
ズドォーン!
黒き閃光を『ラルムターナ・ヴィドォン』のいる病院に向けて放った。
①「…はっ!」
スッ!
陸堂瑛が病院の前に突然現れて『ダークノヴァ』を上空に弾き飛ばした。
バァチィーン!
④「…な 何!? バカな…」
③「…よっ!」
スッ!
アイザックが〈アウターマウカー〉の背後に突然現れて右拳で〈アウターマウカー〉の背中を強打!
ズゥ…ン!
④「ぐあぁおうぅ」
〈アウターマウカー〉は倒れて気絶した。
③「全く無駄な事しちゃって」
①「…ふう…」
③「この連中はボクに任せてもらおう…」
①「…」
陸堂瑛は頷いた。
③「…手伝ってくれたお礼をしたい 何かあれば言ってくれ。」
①「…ファニーラ・マグナルドスというジャーナリストがいる 『ラルムターナ・ヴィドォン』の取材をしたいと伝えてくれ」
③「…わかった 伝えよう」
①「…よろしく」
陸堂瑛は立ち去った。
③「……」
アイザックは立ち去る陸堂瑛の後ろ姿を眺めていた。
戦いが終わり夜が明けた。
登場人物
①ファニーラ・マグナルドス
②ラーナ・フォルス
③陸堂 翼
④陸堂 瑛
⑤アイザック・グラディデンス
翌日の朝[ホテル]
ファニーラ・マグナルドスはラーナ・フォルスと陸堂瑛と陸堂翼を呼び出した。
③「ファニーラさん どうしたんですか?」
②「今度はどうしたの? ファニ!」
④「…」
①「…ふふふ なんと! 『ラルムターナ』さん側から連絡がありまして取材をしてくれる事になりましたー!」
②「えーっ!? ホント?」
③「おお やりましたね」
①「はい! やりました やはり手紙が効いたんですよ!」
②「へぇ~」
③「…そうですか…」
①「これからむこうの指定した場所で取材します。」
③「良かったですね」
②「良かったね」
①「はい!」
④「…」
ファニーラとラーナと陸堂瑛と陸堂翼は早速『ラルムターナ・ヴィドォン』が指定した場所に向かった。
……………
指定した場所でファニーラ・マグナルドスは『ラルムターナ・ヴィドォン』と会い取材していた。
①「今日はどうもありがとうございました。」
ファニーラは『ラルムターナ・ヴィドォン』にふかぶかとお辞儀をして無事取材をする事ができた。
ちなみに事件が起きた後で取材ができたのはファニーラ・マグナルドス 一人だけであった。
『ラルムターナ・ヴィドォン』は取材が終わるとボディーガードたちに囲まれて即刻立ち去った。
アイザックが陸堂瑛の所にやって来て小声で話した。
⑤「やぁ」
④「…どうも」
⑤「君に "ありがとう" と伝えてくれ…と彼女が言っていた…」
④「…どうも」
⑤「まぁ また どこかで会おう さらばだ…」
④「…どうも」
アイザックは立ち去った。
①「ふう これでやっと故郷に帰れるわ」
②「いやぁ~ 一時はどうなるかと思ったけどなんとかなったわね」
①「ええ やはりあの手紙が…」
②「それはわかったから!」
①「むぅ~」
③「これで任務完了ですかね」
④「…そうだな」
①「それじゃ そろそろ帰りましょうか。」
②「うん」
③「はい」
④「ああ」
こうしてファニーラ・マグナルドスの仕事(取材)も無事終わりファニーラたちはその日の午後にはエジプトを後にした。
そしてファニーラとラーナをイタリアに送り届けてから陸堂兄弟は日本に帰国した。
つづく
【今回の経緯】
[簡易型]
『絶世の美人』の取材でエジプトにやって来たファニーラ・マグナルドス。
だが『絶世の美人』が襲われた事件に端を発して陸堂瑛は謎の男(暗殺者)との戦闘に見事勝利する。
そしてアイザック・グラディデンスは〈アウターマウカー〉を倒して謎の男と〈アウターマウカー〉の身柄をアイザックに任せて事件が解決しファニーラは『絶世の美人』の取材を無事終えて仕事は終了した。
陸堂兄弟はファニーラとラーナをイタリアに送り届けて護衛の任務は終了した。
陸堂兄弟は【任務成功】した。
『登場人物紹介』
【ラルムターナ・ヴィドォン】
年齢:25歳
身長:164cm
3サイズ:B89/W57/H90
エジプト出身
『絶世の美人』として国内外で大変有名な美人女性である。
その美貌は古のエジプト女王を彷彿する程であるが本人は普通の家庭に生まれ育っている。
その美貌でCMや雑誌などの仕事に引っ張りだこで大変多忙であり取材は予約待ちといった状況である。
本編では物語の終盤に少しだけ登場して一言も話さず退場している。
性格は温厚・穏和であるがそれ以外は不明である。
『世界三大美女』のひとりとされている。
[アイザック・グラディデンスの任務]
アイザックは『ラルムターナ・ヴィドォン』の護衛の任務をうけていた。
彼の任務は身辺警護ではなく周辺警護をしていた為狙撃時には現場にいなかったのである。
『ラルムターナ・ヴィドォン』は複数のボディーガードを雇っていてその内のひとりが謎の男(暗殺者)の狙撃から身を護ってくれた事で実際に彼女自身が狙われている事が初めてわかった。
謎の男と〈アウターマウカー〉の身柄を預かり謎の男に依頼した依頼主の男は捜索中。
事件が解決して陸堂瑛たちが帰った後も護衛任務は続行している。




