17.A【狙撃】
【アウターマウカー】
ファニーラ・マグナルドスとその一行は『絶世の美人』を取材する為にエジプトまで来ていた。
登場人物
①謎の男(暗殺者)
②〈アウターマウカー〉
6月
アフリカ地域
【エジプト】
ある日の夜[某町]
町郊外に謎の男がいた。
①「…明日 ある取材で彼女はここに来る事がわかった。」
謎の男は場所をチェックしていた。
①「…ふふふ… ここがいいな… よし ここにしよう」
謎の男は『ラルムターナ・ヴィドォン』を暗殺するべく暗殺場所を念入りに確認していた。
コツン コツン コツン…
突然 足音が聞こえた。
①「!?」
謎の男が後ろを振り向いた。
①「…きさまか」
②「…ふふふ あの女を殺すのか?」
なんと!
そこに現れたのは〈アウターマウカー〉(ステージ2)であった!!
①「…ああ そうだ 依頼を受けてね 彼女に恨みはないが仕事だからな…」
②「…そうか…」
①「……」
②「気をつけろ …あの女にはボディーガードが付いている」
①「…ボディーガードだと…?」
②「ああ そうだ」
①「…ほう」
②「そのボディーガードは結構強い…と聞いているが…」
①「…何? 知っているのか?」
②「…ああ 果たして君にあの女を殺せるかな?」
①「面白い! ならば必ず殺してやる!」
②「それは頼もしいな では期待しているぞ …ふふふ…」
〈アウターマウカー〉は立ち去った。
①「…ちぃっ!」
謎の男は暗殺場所の確認を続けていた。
登場人物
①ファニーラ・マグナルドス
②ラーナ・フォルス
③陸堂 翼
④陸堂 瑛
⑤謎の男(暗殺者)
⑥〈アウターマウカー〉
⑦アイザック・グラディデンス
翌日の昼[某町]
ファニーラ・マグナルドスとラーナ・フォルスと陸堂瑛と陸堂翼は街中で引き続き取材をしていて合間をみて喫茶店で休んでいた。
①「…ふう…」
②「はぁ~ 疲れた…」
③④「……」
②「ファニ 取材ってこんなに疲れるの?」
①「なぁに 情けない事言っているのよ! 二人をよく見なさい! 全然 疲れてないでしょ?」
②「…はぁ…」
③「あっ 僕たちはこれでも鍛えているので…ははは…」
④「……」
②「えーっ!? あたしだって鍛えているわよ~」
①「…鍛え方が悪いんじゃないの?」
②「えーっ!? そんなことないよー」
③「…で その後の進展はどうですか? まだ取材を続けている様ですが…」
①「はい 一つ 手を打ちました」
②「…何か対策でもあるの?」
①「手紙よ」
②「えっ? 手紙?」
①「そう 直筆で取材を申込む手紙を『絶世の美人』さんの事務所に送りました。」
②「はぁ~ 手紙? 今のご時世に手紙とはレトロね~ そんなのメールや電話とかで交渉した方が早いよ」
①「はぁ~ 解っていないわね ラーナは 手紙はね 電話やメールにはない 『誠意』と言うモノがあるのよ 直筆で誠心誠意 心を込めて書けばきっと相手に伝わる… そういうものよ」
②「はぁ~ 何時代の人間よ? ファニは 今は魔法が使える時代よ?」
①「こういう時代だからこそ昔の良き風習を忘れてはいけないわ…」
②「…はぁ~~ そお」
③「…なるほど」
①「ありがとうございます」
④「…で 返答はどうなった?」
①「はい 今はまだ返答待ちです。」
③「…では返答がくるまで待ちますか?」
①「はい」
②「じゃあ その間は休めるわね」
①「何言っているのよ! 取材よ 取材!」
②「えーっ!?」
③④「……」
その後もファニーラたち四人は取材を続けた。
その夜
緊急事態が発生した。
ファニーラはラーナや陸堂兄弟に緊急召集をかけた。
[ホテルのロビー]
ファニーラとラーナと陸堂瑛と陸堂翼がいた。
②「どうしたの? ファニ」
③「どうしました? ファニーラさん」
④「……」
①「た 大変です!取材中に『ラルムターナ』さんが "狙撃" されたと先程連絡がありました!」
②③「えっ!?」
④「…!」
②「そ それでその『絶世の美人』はどうなったの!?」
①「はい ボディーガードの方が身を挺して護ったのでなんとか無事ですがそのボディーガードは意識不明の重体だそうです。」
②「それで取材は…?」
①「当然取材は中止… その後の取材も中止… …予定も未定だそうです。」
②「ひぇ~ とんでもない事が起きたわね。」
③「ファニーラさん 取材はどうします?」
①「はい 今は本当に取材できないのか情報収集を行うつもりです。」
②「…できるの?」
①「…解らない…」
④「…危険だな」
①②「…!」
④「 "狙撃" と言ったな もしかしたらそいつはプロかもしれない…」
③「……」
①②「プロ?」
④「ああ 目的の為なら手段を選ばない… それ以上その『絶世の美人』に関わるとアンタにも危害がおよんでくるかもしれない…」
①「…!」
②③「……」
④「そいつは三流だが一度失敗しているから今度こそその『絶世の美人』を暗殺するつもりだ」
①「えっ!? それでは取材ができないわ!」
③④「……」
②「えっ!? そこ? アンタね~ 自分が置かれている状況が判っているの? 巻き込まれるかもしれないのよ!」
①「うっ!」
③「…と言う事は今回の取材は断念するしかないですかね。」
①「うぅ~ん」
②「今回は諦めな… アンタまで殺されるわよ!」
①「……」
④「……」
①「瑛さん お願いがあります。 依頼を変更して下さい。」
②③④「…!」
①「その暗殺のプロを倒して下さい。」
③「えっ!?」
②「…何を言っているの!?」
④「……」
①「その暗殺のプロを倒せば『ラルムターナ』さんも助かるし 私も取材ができるわ」
②「はぁ~ …呆れたわ…」
①「…ラーナには理解できないかもしれないけどジャーナリストにとって取材は命の次に大事なの 『ラルムターナ』さんの命も狙われているし 危険だから諦めますじゃ ジャーナリストとして死んでしまうわ…」
②「…ふっ そうね ファニは頑固者だったわね…」
③「…なるほど」
④「ジャーナリスト魂 プライドと言うやつか…」
①「……」
④「ふっ いいだろう わかった ただし アンタの護衛も続ける」
①②「えっ!?」
④「翼 お前はファニーラ・マグナルドスの護衛を続けてくれ。」
③「はい 判りました」
④「その三流をやるのに俺一人で十分だ」
①「そ そんな事…」
②「…判りました ファニの事は任せて下さい。」
①「…ラーナ」
②「…ファニ 彼の事は心配ないわ あたしにはわかるわ」
③「そうです 問題ありません」
①「…それでは宜しくお願いします。」
④「…ふふふ 了承した」
陸堂瑛は『ラルムターナ・ヴィドォン』を暗殺しようとしたその三流暗殺者を倒す為に行動する。
その日の夜[某町の病院]
『ラルムターナ・ヴィドォン』がいる病院の前に謎の男がやって来た。
⑤「ちぃっ! この俺とした事が失敗するとは… あのボディーガード… 本当にあの女を護るとは…」
謎の男は病院を見上げた。
⑤「だが次ははずさん ボディーガードもろとも『ラルムターナ・ヴィドォン』を殺す!」
④「やはり現れたか…」
⑤「!?」
謎の男は後ろを振り向くとそこには陸堂瑛がいた。
⑤「何者だ!?」
④「答える必要はない!」
⑤「何!?」
④「貴様はここで死ぬからだ!」
陸堂瑛は魔法を発動した。
【攻撃魔法】
《ドラグーンシステム》を使用
謎の男に攻撃した。
⑤「ぐあっ!」
謎の男はダメージを負った。
⑤「お おのれー」
謎の男は陸堂瑛に急接近し右拳を陸堂瑛の顔面にあてようとするが避けられ逆に陸堂瑛の右拳が謎の男の顔面に直撃した。
バァキィン!
⑤「ぶぐぉぅ!」
謎の男は吹っ飛んで倒された。
④「ふん 三流が!!」
⑤「くそっ!」
謎の男は立ち上がった。
⑤「貴様! どういうつもりだ!?」
④「何を言っているんだ! まさか自分は狙われないとでも思ったか!」
⑤「……」
④「貴様は自分でこれほどの知名度の高い人間を殺そうとしているのだぞ! 貴様自身だって無事ではすまないとは思わなかったのか?」
⑤「畜生ーがー!」
謎の男は再び陸堂瑛に急接近し右拳を陸堂瑛の顔面にあてようとするが避けられ今度は陸堂瑛の左拳が謎の男の顔面に直撃した。
バァキィン!
⑤「うぶぅあぁー」
謎の男はまた吹っ飛んで倒された。
⑤「こ こいつ強い…」
④「わかったか さぁ 殺されたくなかったら とっとと立ち去れ!」
⑤「…残念ながらそういう訳にはいかんのでな…」
謎の男は立ち上がった。
④「ふん バカめ!」
病院の屋上には〈アウターマウカー〉(ステージ2)がいた。
⑥「あいつ 何てこずっているのだ? 仕方ない 手伝ってやるか」
⑦「待ちな!」
⑥「!?」
〈アウターマウカー〉が後ろを振り向くと男が立っていた。
⑦「…残念だが君の相手はこのボクがする!」
⑥「貴様! 何者だ!?」
⑦「ははは ボクは彼と違って ちゃんと答えるよ」
⑥「何!?」
⑦「ボクの名前はアイザック・グラディデンスだ!」
つづく
【今回の経緯】
[簡易型]
『絶世の美人』の取材でエジプトにやって来たファニーラ・マグナルドスは取材が難航する中『絶世の美人』が何者かに狙撃される事件が起きるのだがボディーガードのおかげで難を逃れた。
しかし『絶世の美人』が狙われている事にはかわりなくファニーラは陸堂瑛に新たに『暗殺者打倒』を依頼した。
そして陸堂瑛は暗殺者と戦闘する中で再び〈アウターマウカー〉が登場しさらにアイザック・グラディデンスも登場した…
…これからどうなるのか… 注目である。
【陸堂サポートサービス】
[業務提携]
社長の陸堂瑛は主に「名家・財閥」と業務提携している。
そのお得意様は…
名家・佐久間財閥(愛知県)
名家・神崎財閥(徳島県)
名家・六甲院財閥(島根県)
名家・黒澤財閥(鳥取県)
名家・西九条財閥(熊本県)
などなどある。(他にもあるが紹介はいずれまた)
また陸堂瑛が【ゼロ】になった事で世界中の財閥や王家にもお得意様が集まる様になりますます信頼度が高くなり陸堂家の「名家・財閥」入りも検討されているという…
全く凄い限りだ…




