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16.A【難航】

 【アウターマウカー】



登場人物

①ファニーラ・マグナルドス

②ラーナ・フォルス

③陸堂 翼

④陸堂 瑛

⑤謎の男



6月

アフリカ地域

【エジプト】

ある日の昼[空港]

ファニーラ・マグナルドスとラーナ・フォルスと陸堂瑛と陸堂翼の四人はエジプトに到着した。

①「ふう やっとエジプトに着いたわ」

②「ええ あたし… エジプトって初めて来たわ。」

①「ええ 私も初めて来たわ エジプト」

②「えっ? そうなの?」

①「そうよ」

②「へぇ~ 仕事柄 色々な国に飛び回っているのかと思ったわ。」

①「さすがにアフリカはそんなにないわ。」

②「そうなんだー」

ファニーラとラーナが話しているすぐ(そば)で陸堂瑛と陸堂翼が立っていた。

③「へぇ~ ここがエジプトですか…」

④「……」

陸堂瑛は「何か」を感じ取った。

③「…どうしました? 瑛…」

④「ん? 何でもない…」

③「…そうですか…」

①「…皆 それじゃそろそろホテルに行きましょうか。」

②「うん」

③「はい」

④「ああ」

ファニーラとラーナと陸堂瑛と陸堂翼の四人はあらかじめ予約していたホテルに直行した。


ある日の夕方[ホテル]

ファニーラたち四人はホテルに到着してロビーにいた。

②「ねぇ ファニ これからどうするの?」

①「うん 今日はもう遅いから取材は明日からと言う事になるわね。」

②「今日はもう終わり?」

①「そうね 今日はゆっくり休みましょうか。」

②「やった そうでなくっちゃ」

①「お二人はどうします?」

③「僕たちの事はお構いなく あくまでボディーガードの任務中なので…」

①「…そうですか」

②「ふ~ぅん」

④「……」

①「瑛さん 翼さん では明日のスケジュールを教えておきますね。」

③「はい」

④「ああ」

ファニーラは陸堂兄弟に明日の予定の詳細を教えてあげた。

③「何かありましたらすぐ連絡下さい。」

①「はい 判りました。」

③「それではおやすみなさい」

①「おやすみなさい」

②「おやすみ~」

④「……」

ファニーラとラーナは陸堂兄弟と別れた。


ファニーラとラーナは同じ部屋に泊まり陸堂兄弟はファニーラとラーナが泊まるホテルのすぐ(そば)の格安ホテルの同じ部屋に泊まっていて四人は部屋でゆっくり休んでいた。


ある日の夜[某所(別の所)]

ある二人の男が秘密の部屋で(ひそ)かに会っていた。

「…来たか 待っていたぞ」

⑤「…仕事の内容を聞こう」

「…ああ これを見てほしい…」

⑤「…写真か…」

依頼主の男は「一人の女」が写った一枚の写真を取り出して謎の男に見せた。

⑤「……」

「…知っているのか…?」

⑤「ふっ 今 (ちまた)で有名だろ? 『絶世の美人』と… 名前は知らんがな…」

「彼女の名前は『ラルムターナ・ヴィドォン』と言うそうだ…」

⑤「…『ラルムターナ』だと…?」

「そうだ その『ラルムターナ・ヴィドォン』と言う女を殺してほしい…」

⑤「…殺しの依頼か…」

「…ああ… そうだ」

⑤「…わかった…」

謎の男は依頼主の男から渡された女の写った写真を受け取った。

⑤「…引き受けよう…」

「宜しく頼む」

⑤「…ああ… 吉報を待て…」

「……」

謎の男が立ち去り依頼主の男は "それ" を見送った。


翌日の朝[ホテル]

ファニーラ・マグナルドスとラーナ・フォルスはすでに出掛ける準備をしてロビーで待機しているとそこに陸堂瑛と陸堂翼が現れた。

①「あっ 瑛さん 翼さん おはようございます。」

②「おはよう~」

③「おはようございます。 お待たせしました。」

④「……」

①「それじゃ 例の美人の取材に行きますか。」

②「その美人に直接会って取材するの?」

①「まさか できる訳ないでしょ まずは周りから取材していくのよ まぁ 裏取りと言うやつかな…」

③「ではまずは彼女の情報収集からですか?」

①「ええ そうなりますね」

②「はぁ~ 面倒臭いのね」

①「まぁね でも大切な事よ 記事(ネタ)は足で稼がないとね」

②③「なるほど」

④「……」

①「あっ 瑛さんと翼さんも一緒に行きます?」

③「はい 同行します ボディーガードの任務中ですから…」

④「無論(むろん)だ 護衛が依頼人に同行しないでどうやって依頼人を護る…」

①「…そ そうですね…」

②「…ははは…」

こうしてファニーラとラーナと陸堂瑛と陸堂翼の四人はホテルを出ていき町中を歩き回った。


ファニーラは町中で取材をした結果 例の美人の名前が判明した。

ファニーラたち四人は近くの喫茶店で休んでいた。

①「…ふう…」

②「はぁ~ 疲れた…」

③④「……」

①「例の美人の名前がわかったわ」

②「あれだけ歩き回って名前だけ~?」

①「いえ 後は所在地も判りました。」

③「ではその美人に取材すれば仕事も終わりですか?」

①「…取材できればの話しですけど…」

④「…難しいのか?」

①「ええ 彼女は結構有名で多忙だと聞いてまして取材拒否された人もいるらしいです。」

②「えっ? そうなの? じゃあ ムダ足か…」

①「何言っているのよ! そう簡単に(あきら)めたらジャーナリストはやっていけないわ。」

②「えーーっ!?」

①「これからが本番よ! 方法はあるんだから」

③④「……」

①「あっ …お二人はお時間まだ大丈夫ですか?」

③「ええ 大丈夫ですよ」

④「問題ない アンタの好きな様にやればいい…」

①「ありがとうございます。 頑張ります!」

②「…仕方ない あたしも付き合うよ」

①「ふふ ありがとね ラーナ」

②「…そうだ その美人の名前は何て言うの?」

③「…取材対象の女性ですか?」

②「うん 教えて」

④「……」

①「えっ? ああ… 彼女の名前は… 『ラルムターナ・ヴィドォン』よ!」



       つづく



 【今回の経緯(いきさつ)

   [簡易型]

ファニーラ・マグナルドスは編集長から『絶世の美人』がエジプトにいるので取材をする様に言われてエジプトに向かって行った。

現地に到着したファニーラ一行はすぐに取材を試みるが直接取材は難航している。

一方では謎の男が現れ依頼主の男からその『絶世の美人』の殺害依頼をされて引き受けた。

そしてエジプトの地でそれぞれの思惑が交差する。

その『絶世の美人』の名前は『ラルムターナ・ヴィドォン』 …果たして彼女は生き残れるのか…?



 【陸堂サポートサービス】

    [会社紹介]

陸堂瑛が立ち上げた事業で自身は会社の社長にあたる。

従業員は陸堂翼と影森慶慈の二人。(他は不明)

仕事内容はその種類が暗殺・護衛・雑用などとさまざまであるが基本は顧客から依頼された事柄をおおよそ解決に導く事が主である。

顧客の種類もさまざまで日本のみならず世界中からの個人・団体・財界・政界・軍などのお客様がいて顧客からの人気度・満足度は上々である。

報酬金額は同業者が軒並み高額であるにもかかわらず一般家庭でも頼めるお手軽な料金設定となっている。

資金は不明だが結構有るらしい。

  

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