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11.A【尾行】

 【アウターマウカー】



5月

アイザックとアルヴァロスの二人は共に強敵〈アウターマウカー〉と激突して何とか撃ち破った後の出来事である。

アイザックは「その戦い」の後でアルヴァロスと別れている。



登場人物

①アイザック・グラディデンス

②アプリア・ロア・アルドニア

③シャリナ(アイザックの侍女1)

④ディゼナ(アイザックの侍女2)

⑤ヴィーナ(アイザックの侍女3)



アフリカ地域

【エジプト】

ある日の朝[カイロのある豪邸]

アイザックは自分の部屋で紅茶を飲みながら読書をしていた。

すると突然…

ピピッピピッ!

アイザックの[MCD]が鳴り出した。

①「ん?」

アイザックは[MCD]を取り出した。

②「…アイザック?」

どうやらアプリア・ロア・アルドニアからかかってきた様だ。

①「やぁ 久しぶり アプリア」

②「久しぶり ところでそこにアルヴァロスは居る?」

①「いや 帰ったよ 調べたい事があるからってね…」

②「いないの? …ったく!」

①「それで一体どうしたんだい?」

②「うん あなたでもいいわ 手伝ってくれないかしら?」

①「…何を?」

②「仕事の依頼よ」

①「…仕事かい?」

②「私の国に来てくれる? 詳細は会って教えてあげる。」

①「ああ わかったよ」

アイザックは[MCD]を切って侍女たちを呼びシャリナとディゼナとヴィーナの三人がやって来た。

③「お呼びですか? アイザック様」

④「あいよ 何だい? アイザック」

⑤「お呼びですか? アイザック殿」

①「来たか ボクはまた出掛けるからシャリナとディゼナは留守を頼むよ。」

③「はい 判りました。 お気をつけて下さい。」

④「あいよ 行ってらっしゃいな。」

①「ヴィーナ キミは出掛ける準備を…」

⑤「はい すぐ準備します。」

ヴィーナは出掛ける準備をしてアイザックの侍女として同行して【アルドニア連合王国】に向かった。



登場人物

①アプリア・ロア・アルドニア

②マイエル・サルカディ

③ヴァルザッデ(アプリアの侍女)

④アイザック・グラディデンス

⑤ヴィーナ(アイザックの侍女)

⑥謎の女



中東地域

【アルドニア連合王国】

首都「デュレット」

ある日の昼[王宮殿内]

アプリアの部屋にて

アプリアは何かの資料を読んでいた。

コンコンコン!

ドアを叩く音がしてドア越しからマイエルが現れた。

②「マイエルです。 アプリア様 アイザック様がお見えになりました。」

①「わかったわ 通しなさい」

②「はい 判りました。」

マイエルはアイザックたちがいる部屋に戻った。

②「アイザック様 どうぞこちらです。」

④「ああ ヴィーナ キミはここで待ちなさい。」

⑤「はい お待ちします」

アイザックはヴィーナを残してアプリアの部屋に通された。

④「やぁ アプリア 何だい? 仕事とは…?」

①「はい 今から場所を移動します。」

④「ん?」

①「依頼を受けた仕事は欧州にある国なんです。」

④「ほう そこはイギリスかい? フランスかい? イタリアかい?」

①「いいえ オランダです。」

④「オランダだ? まさか『世界魔法評議会』が今回の依頼主かい?」

①「いいえ 違いますよ。 依頼主は個人です。」

④「依頼主は今はオランダに居るのかい?」

①「ええ 今からオランダに行き直接用件を伺います。」

④「ほほう ひとつ重要な確認をさせてくれ。 依頼主は女性かい?」

①「……女性です……」

④「ふむ なるほどね」

①「……よろしいですか? 彼女が言うには最近おかしな事が起こっているらしいです。」

④「なるほど だがそんなコトは警察にでも相談すればいいのでは…?」

①「事件性がないからなかなか無理ですね。」

④「やれやれ 可憐な乙女の願いを叶えるのが紳士の役目だろうが!」

①「……あなたが紳士かどうかは置いといてとにかく依頼主の女性に会って話しを聞かないといけないのです。」

④「わかった 同行しよう。」

①「そうしたら早速(さっそく)行きましょう。」

アプリアはマイエルを呼んだ。

コンコンコン!

ドアを叩く音がしてドア越しからマイエルが現れた。

②「マイエルです。 お呼びですか? アプリア様」

①「私たちはこれからオランダに出掛けます。 あなたは留守を頼みます。」

②「はっ! 判りました。」

①「それとヴァルザッデを呼んで下さい。」

②「はっ! 判りました。」

マイエルは立ち去った。

コンコンコン!

ドアを叩く音がしてドア越しからヴァルザッデが現れた。

③「ヴァルザッデです。 お呼びですか? アプリア様」

①「これから出掛けますから同行しなさい。」

③「はっ! 喜んでお供します。」

④「へぇ~ よく統率がとれてるな。」

①「まぁね 凄いでしょ!」

④「ああ では行くか?」

①「ええ お願いします。」

アプリアとアイザックの二人が部屋を出ていくとヴァルザッデが待っていて三人はヴィーナと合流して【オランダ】に向かった。



欧州地域

【オランダ】

ある日の夕方[空港]

アプリアとヴァルザッデとアイザックとヴィーナの四人は【オランダ】に到着した。

①「ふう 着いたわね」

③「早速(さっそく)ホテルに向かいましょう。」

①「ええ わかったわ」

④「…」

アプリアとヴァルザッデとアイザックとヴィーナの四人は[ホテル]に向かった。


ある日の夜[某町のホテル]

アプリアとヴァルザッデとアイザックとヴィーナの四人は[ホテル]に到着した。

③「アプリア様 お部屋にご案内します。」

①「ええ お願いね」

③「はっ!」

アプリアとヴァルザッデの二人は自分たちが予約している部屋に向かった。

⑤「アイザック殿も部屋に行きますか?」

④「いや ボクは外の空気でも吸っているよ。 キミは部屋で休みなさい。」

⑤「はい 判りました。 では何かありましたらすぐに呼んで下さい。」

④「ああ わかったよ」

ヴィーナは自分が予約している部屋に向かった。

アイザックは外に出て夜空を眺めていた。

④「…綺麗な星々だ…」

闇の向こうからアイザックを覗き見る様な視線をアイザックは感じていた。

④「なるほどね あれで隠れているつもりらしい。 空港から感じていた視線はあれか? どうやら尾行されていたらしい…な…」

アイザックは視線の先の方に向けて声を掛けた。

④「隠れていないで出てきなさい!!」

⑥「…っ!?」

その視線の先には謎の女が居た。

④「そこに居る事は判っている!!」

⑥「……」

謎の女は気配と姿を消した。

④「…!? 消えたか?」

アイザックは謎の女が居た方向を眺めていた。

④「ふふふ どうやらこの仕事…まだ何か裏がありそうだな…」

アイザックは[ホテル]の自分の部屋に戻って行った…


こうして【オランダ】に到着して1日目は無事終えた。



       つづく



 【今回の経緯(いきさつ)

今回のアイザック・グラディデンスの移動経路。

[アフリカ地域]

【エジプト】[自宅の豪邸]

   ↓ (飛行機)

[中東地域]

【アルドニア連合王国】[首都「デュレット」]

   ↓ (飛行機)

[欧州地域]

【オランダ】[某町]



 『登場人物紹介』

【ヴァルザッデ・ディアチナ】

年齢:30歳

身長:166cm

3サイズ:B85/W57/H88

アルドニア連合王国出身

『アルドニア連合王国』の王室近衛親衛隊.副隊長の女兵士。

首都「デュレット」防衛展開主任隊長。

緊急時の首都防衛の指揮をとる事もできる地位にある。

格闘技や剣術・剣技が大変優秀であり攻撃魔法も近接用・遠距離用が使用できる万能タイプ。

『アルドニア連合王国』の王室近衛親衛隊である事に誇りを持ち王家に対する忠誠心は絶大である。



【ヴィーナ・L・ヴァレンタイン】

年齢:22歳

身長:163cm

3サイズ:B87/W58/H89

ポルトガル出身

(侍女 No.3)

戦士の家系の末裔である。

彼女の一族はかつて王族を護った守備隊の名残があり剣術・剣技に長けている。

また魔法にも精通していてなかなかの実力の持ち主である。

ただアイザックに雇われているだけなのだがアイザックの事を雇い主ではなく王族に見立てている節があり仕えている侍女。

性格は純粋・従順でアイザック好みである。


《重要登場人物紹介》


【アプリア・ロア・アルドニア】

年齢:22歳

身長:160cm

3サイズ:B90/W58/H89

アルドニア連合王国出身

『アルドニア連合王国』現国王の娘であり第一王女で王位継承権第二位のお姫様。

普段は首都「デュレット」の王宮殿に暮らしている。

瞳の色は真紅色。

性格は温厚でお淑やかで頭が良く品性が高い高貴な人柄であり民衆の支持も高い。

魔法の知識が高く魔法の研究していて技術・能力の研鑽を積んでおり日本の魔法創学技術士の資格を取得している魔法のスペシャリスト。

魔法は全種類(一部を除く)を使用できて飛行・攻撃・防御共に完璧である。

格闘能力は低いが剣術・剣技に優れていて近接戦にも対応でき遠距離戦闘用の攻撃魔法を多数使用していて得意である。

最強の一翼を担っている。

【七聖剣】のひとつ

『エクスカリバー』(地魔法)を所有している。

『ゼロ』の称号を持つ世界最高の魔法の実力者にして『魔法女王』とも呼ばれている。

最大四名に与えられる称号『世界魔法四天王』のNo.3。


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