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アウターマウカー ~セイント.ワールド.ゼロ.オブ.ゴッド.フォー~  作者: 南かずしげ
D.【オシリスとアイシス編】
100/105

100.D【凶夢:23】

ようやく100話到達!

    ◎【23】◎



  〔オシリスとアイシス〕





 ●【アナザーワールド.2】●



 その後も色々な方面から、様々な作戦会議をしたけど、結局は何も思いつかずに、残念ながら地球の護り神〈アクナディオス〉の(おび)()せ作戦は、()()えずは保留となった。



 また別の違う話し合いでは、"この少女をどうするか問題" であり、今回は陸堂瑛と陸堂翼の陸堂兄弟の計らいで知人の五喬院(ごきょういん)(あきら)が、例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』を預かることになった。

 また学校についても、見た目がまだ小学生なので、何処(どこ)かの小学校に編入させるべきか、早急に検討することになった。



 ここで集合した全員が一旦別れることにした。



 そこにまず陸堂兄弟が、六甲院美咲と六甲院美幸の六甲院姉妹や、例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』を連れて五人で、日本の京都府まで来ていた。

 ちなみに八陀院凌と八陀院蒼依の二人は、既に別の違う場所に移動している。






 その途中で美幸が美咲に小声で話しかけてきた。


「よろしいのですか、お姉様。 あの少女を五喬院晶さんに預けてしまっても……?」

「ええ、いいですわ。 これは瑛様のご指示ですし、こちらとしても、ずぅーとあの()(かか)()む訳にはいけませんわ。」

「ですが……?」

「あなたの言いたいことは判りますわ。 これでも私としても、結構危惧してますのよ。 もしかしたら、これで瑛様と五喬院晶さんが頻繁に密会するキッカケになるかもしれませんからね。」

「でしたら何故……?」

「瑛様のお母様は五喬院家の人間……しかも晶さんのお母様と瑛様のお母様は姉妹だと聞いております。 いくら晶さんが瑛様のことが好きでも、果たして結婚までいきますかね? 美幸」

「………」

「まぁ、その前に瑛様が晶さんのことを好きだと思えませんわ。 お二人は親戚同士ですし、その点、全くの()()()()である私の方が瑛様と()()()()()()確率が高いのではないですか? 美幸」

「……そ、そうですね、お姉様……」

「そうですよ、美幸。 おーほっほっほぉーー♪」

「………」


 などと…なにやらこの二人が、今回の例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』の件とは、全く違う別の話題を話してる。


 一体何を話しているのかっ!?


 ちなみに美咲は瑛のことが大好きである。 また晶も瑛のことが大好きである。 でも瑛は一体誰が好きなのか、よく解らないところである。






 ここは日本の京都府の某所


  ある日の夕方頃


 とある某高級ホテルの一階ロビー


 ここには陸堂兄弟と六甲院姉妹に、例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』がロビー隅のソファーの所にいた。

 ここで彼女と待ち合わせしている。


 ―――五喬院(ごきょういん)(あきら)

 瑛たちと同学年であり、名門のお嬢様女子校・セイントアリオス女子高等学院の生徒会長。

 成績優秀、容姿端麗、美しいプロポーション・スタイル抜群の完璧美少女であり、陸堂瑛のことがとても好き。

 たとえ、親戚同士でも瑛と結婚したいと思ってる彼女は、この六甲院美咲にとって手強いライバルのひとりである。


 だがしかし、今日は張り合うつもりはなく、穏便に済ませたいところである。






 やがて透明自動ドアから、あの五喬院晶が歩いてやって来た。

 すぐに瑛や美咲たちのいるロビー隅のソファーの所までやって来た。



 そして、瑛や美咲たちの目の前まで来た晶が、皆の前で一礼して―――


「皆さん、お待たせしました。」

「ああ、来たか。 晶よ」

「はい、どうもです。 晶さん」

「………」


「こちらこそ、どうもです。」

「お待ちしておりましたわ。 晶さん」


「こちらこそ、お待たせしました。 美咲さん」


 ここで晶と美咲の二人が、お互いに見つめあっている。 その両者の目の中間には、実際には見えないけど、激しい火花が散ってると予想される。

 まさに女の戦いが水面下で(おこな)われてる瞬間である。



 その両者を引き戻したのが、やっぱりこの男・瑛であった。


「それで晶、話があるんだが?」

「「はい! 瑛様!」」


 ここで瑛が話し出すと、晶も美咲も、すぐに瑛の方を向いて話を聞く。


「晶よ。 この()は『(あかつき)(めぐみ)』と言うんだが、しばらくの間、お前の家で預かってもらえないか?」


 そこで瑛が例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』の頭の上に、ポンと手を置いた。


「あっ、はい……それは構いませんけど、一体どのくらいの期間、預かればよろしいでしょうか?」

「それはわからん。 だがしかし、この()をお前の家に預けるに従って、この瑛と翼もしばらくの間、お前の家に居させてもらうことになる。」

「―――えっ!? それは本当ですかっ!? 瑛様!」

「…? 本当だが何か……?」

「!!?」


 ここで晶が、すぐに美咲の方を見たけど、美咲は顔を伏せて視線を()らした。

 どうやら悔しさが滲み出てる様だが、ある程度は納得してる模様。


「これは皆で決めたことだ。 この()を一人にしては、非常に危険だ。 俺が預かる以上は、俺が責任もって護衛する。 お前にも理解してもらいたいんだが、晶よ」

「………」

「わ、私は当然よろしいですわ、瑛様! それでは瑛様と翼様と、この『(あかつき)(めぐみ)』ちゃんの三人のお部屋をご用意すればよろしいですね? 瑛様」

「ああ、そうだ。 宜しく頼む」

「スミマセン、宜しくお願いします。 晶さん」

「はい、判りましたわ。 喜んでご用意致しますわ。」


「………」


 この例の謎の少女『(あかつき)(めぐみ)』が六甲院美咲の手から離れて、今度は五喬院晶のもとに行くことになる。

 それに伴い、陸堂瑛と陸堂翼の二人も、この『(あかつき)(めぐみ)』の護衛の為、五喬院家に居候することになる。

 また瑛と翼にとって、五喬院家に行くことは、初めてのことになる。






 ここは日本の京都府にある某ホテル


  ほぼ同時刻―――


 この某ホテルとは、瑛たちがいる高級ホテルとは、また別の違うホテルである。


 ここにあのハリー・ダグラスが宿泊しており、いつの間にか、また日本に来日していた。

 だがしかし、そのハリー・ダグラスは無言の緊張感で、常に背後を警戒している。

 何故なら、あの斎藤要一もいつの間にか、この某ホテルに宿泊していたからだ。



 この二人が一体何の目的で、この日本の京都府まで来ているのか、今はまだ誰にも解らない…?



     ━-━-━



 ●【アナザーワールド.2】●


 これは複数ある物語のひとつであり、今回の主要視点は陸堂瑛であり、主要場所も京都府になってる。

 また物語の内容も他のモノとは、全く違うモノになってる。



お久しぶりです。

読んで頂いて、ありがとうございます。

もしよければ、ブクマ・感想・評価・誤字脱字などありましたら、宜しくお願いします。


では次回に続きます。

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