文化祭の飲食物を全部食べますわ!
ご機嫌ようみなさま! 私の名前は櫻井美羽ですわ!
本日は、文化祭のメニューを全部食べますわ!
果たしてどんなメニューがあるのか? ⋯⋯ワクワクが止まらないですわ!
「美羽ちゃん! どこから行こっか?」
「ことね。 そうですわね⋯⋯とりあえず全部ですわ!」
「わあ! さすが、美羽ちゃん! すごいね!」
「すごいね⋯⋯じゃないだろ! ことね! 美羽をよいしょするな!」
「え~、湊。 美羽ちゃんに冷たいね!」
「湊くん、ご安心くださいまし! じゃじゃんですわ!」
「はあ、なんだこれは?」
「ミウミウ特別券ですわ!」
説明するのですわ! このミウミウ特別券はご飯をタダ、なんとタダで手に入れられる文化祭専用の特別チケットですわ! 条件を満たせば、タダでゲットですのよ!
「これを使ってタダで食べるのですわ!」
「⋯⋯おい、こんなもん用意した奴は」
「はい、こんにちは、生徒会長です!」
いつもは、憎い生徒会長の倉石瑞稀ですわ! でも今日は女神ですわ!
「おい、どう言うつもりだ瑞稀! 美羽にこんなの渡したら⋯⋯」
「大丈夫! 私に任せなさい、このチケットの条件は特殊だから、店員さんがOKって言わないと貰えないから!」
「はい! 美羽ちゃん。 さっそく持って来たよ! メニュー全部だね!」
「ありがとうですわ! ことね!」
「ことね? なんで、ことね?」
ふふ、作戦成功ですわね! 川端ことねーーこれがこの土地の神子の実力ですわ!
「反則だ! ミウミウ! ことねを使って購入は禁止!」
「え! そんなルール書いてませんですの!」
「瑞稀! 美羽はこう言う奴だぞ⋯⋯美羽。 俺が心配しているのは、お前の体のことなんだ。 美羽のお父さんも心配してたぞ、体が大丈夫なのかって」
「ハフ、うんぐ、上手いですわ!」
「まったく聴いてない⋯⋯」
美味しいご飯で準備運動ですわ! 今日はたくさん食べますわよ!
「たこ焼き作り過ぎたな⋯⋯処分だな」
「はい! ください」
「⋯⋯いいのか? お嬢ちゃん? だいぶ前に作った奴だけど⋯⋯」
「当然です! 捨てるなってもったいないです!」
「ありがとうよ、お嬢ちゃん。 助かったぜ!」
私は、たこ焼きを片手に次のターゲットを見つけるのですわ。
ーーことね様は湊と一緒に何処に消えましたし、生徒会長は今頃、サボってそうだし? そう考えると、この文化祭って誰が運営してますの?
まあ、気にしては負けですわねーー
さてさて、生徒たちの視線は私が集めた、戦利品に夢中ですわね。
これでも、コツコツ集めましたのよ!
みなさまに私のテクを披露したいところですわ!
「うん、美味しいですわ! 粉もん、中華、ハンバーガー、和菓子、イタリアン」
「ミウミウ、美味しいそうなもん食べてるね」
「竜也! 私も食べたい!」
「善子⋯⋯よし、俺たちもガンガン食べるぞ!」
文化祭実行委員長の立川竜也さんと副委員長の新田善子さんですわ!
あの二人もサボってラブラブしていますわ。 さすが、選挙活動演説で告白しただけありますわね!
いよいよ、誰がこの文化祭を仕切っているのか気になって来ましたわ?
「お! 美羽ちゃん! ここ空いてる?」
「今川先生! どうぞですわ!」
今川先生はとっても親切な保険室の先生ですわ、私がパパや人間関係で困っていた時にアドバイスをくれましたの!
『そのままの、美味しいく食べている君をみんなに見せてやれ!』ですわ!
私、人見知りだから、初対面の方とどう接したらいいのかわからなかったの。
でも、その話を聞いてから、初対面の方の前で、食事をすることにしましたの。
すると! 驚きですの! みんなが私を驚きの目で見てきますのよ!
そして、必ず聴くの『それ、全部食べるの?』って。 だから私、もちろんですわって毎回、答えるの。 すると、相手は笑い始めるのですわ!
これこそが、完璧なコミニケーションなんですわね!
「ミウミウ、お父さんとはどうだい?」
「パパとは、相変わらずですわね。 会話は出来ますけど、食の話しになるとうるさくて、今日も湊くんに頼んでたみたいですの」
「まあ、そうだろうね。 しかし、いるって言うのは大切なことだよ。 いなかったら、伝えたいことも、しっかり届いているか、わからないままだからね⋯⋯」
そう言うと、今川先生は空を見上げましたわ! 先生にも複雑な事情があるのですわね。
さて、空になったのですわ! 次はどこのご飯にするか迷いますわねーー
「あ、いた! ミウミウ、出番だぞ!」
「⋯⋯! 今行きますわ!」
忘れるところでしたわ! 特別券の条件に文化祭の特設ステージでヒーローショーの出演も入ってましたわ!
「常世の闇に集いし我ら! エターナルパーフェクト教団!」
「さあ、今から邪神ーーエターナルパーフェクトがこの学校を崩壊させるぞ!」
「みんな~、大変~、だよ~、助けを~、呼ぼう~、せーの~」
『ミウミウ』
「グブ、ブグ」『必殺! のんびり推活ファイヤー!』
「こうして、平和が訪れた。 ありがとうミウミウ。 君は平和の戦士だ!」
動いたら、お腹が空いてしまいましたわ! ドンドン食べますわよ!
廃棄処分? その前に全部私にお渡しくださいまし!
私の胃袋はブラックホールですわ!
「今回の文化祭の店側の廃棄物ゼロです」
「うん。 さすが、ミウミウだね。 私の計算通り! ⋯⋯まあ、初手にことね姫を使うとは思わなかったけど」
「⋯⋯ところで、お主どこに行っておったのか? 残った我らで文化祭の運営をさせて⋯⋯自分だけサボったなんてことはないよね?」
「先輩! 中ニ病セリフはどこいったんですか? 先輩の大切なアイデンティティでしょう!」
「話しを聞いてますか、生徒会長?」
「はい、すみませんでした」
「湊くん、美羽の文化祭の食費はいくらだ?」
「それが⋯⋯タダでして」
「なんだと! あの美羽がなにも食べなかったのか!?」
「いいえ、ミウミウ特別券でタダになりました」
「ミウミウ特別券? ⋯⋯なんだねそれは?」
「学校のマスコットの証ですね」




