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時にはナーロッパの味を

ナーロッパ庶民の味お試しレポートです。

 今回は特別編として、料理の話ではなくお酒の話を。


 なろうにおける異世界でよく飲まれるお酒ってなんでしょう?


 ワイン?

 ビール?


 蒸留酒は醸造酒より歴史が浅いですが、それでも紀元前のメソポタミアからありますから、ナーロッパですと当たり前にウイスキーなんかも登場しますよね。


 そんな中で、異世界のお酒としては割と格の低い扱いをされがちなお酒、蜂蜜酒(ミード)。庶民の酒と位置付けられている作品もちらほら。


 こちらの世界でも、ミードは世界最古のお酒です。なんなら、蜂の巣にたまった雨水と蜂蜜と自然界にいる酵母で勝手に発酵したものなので、人の手が加えられたものでもありませんでした。


 蜂蜜って、発酵しやすいんですよね。単体だとそのまんまですが、水分が入ると。パン作りでもイースト菌が過醗酵になりがちだし、梅蜂蜜シロップもほっとくと発酵しちゃってシュワシュワいってます。まあ、糖分が発酵に使われちゃいますけど、仕上がりが甘過ぎなくて美味しいので個人的に梅は氷砂糖より蜂蜜で漬ける方が好きです。楽しいし。瓶のフタ開ける時に「ボンッ!」っていったりしてたまにビビりますけどね。いつか瓶ごと爆発させそう。


 もうひとつ、庶民の酒でよくありがちなエール。ビールの一種ではありますが、エールの方が歴史が古いため、広く飲まれているというイメージでしょうか。現実では中世にはラガービールが登場していますが、主流になったのは19世紀以降。日本のビールメーカーのメインはラガーですが、近年ですと地ビール人気が一時期あった影響か、大手のエールも店頭に並んでいますね。


 ミードに話を戻します。


 ミード。お店で見たことあります?スーパーやコンビニで置いてありますか?なかなかないですよね。最近なろう以外でも名前を見かけるようになりましたが、やはりなろうユーザーとしてはナーロッパを舞台にする作品を書く上でも読む上でも、一度は飲んでみたいミード。


 我が家の御用達である近所の酒屋が取り扱いを始めました!


 ならば早速飲んでみよう!気になる!


 げっ!高い!


 500mlで2000円以上!?うわ、4000円オーバーもあるじゃん!!


 あ、飲み切りサイズだけど安いのあるじゃん!お試しにはちょうどいい!しかもベアレン(岩手の地ビールメーカー)やんけ!コレにしよコレ!


 と、夫(なろう、ラノベ、一切興味ナシの酒飲み)といそいそと購入。


 お店の方には「ロックとかソーダで割って飲まれる方が多いですね〜。ハイ、飲み方の説明書」とご親切に手作りのチラシをいただきました。


 純水の氷を入れたグラスに注げば、美しい琥珀色。上等な洋酒のようです。香りはビールの中にほのかに蜂蜜を感じさせるものでした。


 が。


 ロック、うっす!氷入れたビールやん!ガッツリ冷やしてストレートでいいよストレートで!ソーダ割?炭酸は自前の発酵で充分じゃん!


 ファーストインパクトは味以前の問題。仕切り直します。


 ストレート、ぐびり。


 夫の感想「ビール味の蜂蜜梅酒」

 私の感想「ほぼビールで後味に蜂蜜」


 私たち夫婦は必ず原材料をチェックする夫婦なので、瓶のラベルを確認すると、【蜂蜜(岩手県産)・ホップ】とありました。なるほど。ホップ入ってるからビールっぽいのか。ベアレンだしなと納得。

 他のミードだと、ホップがない代わりにハーブや果物?が記載されていたのは店で確認しています。ふむ。風味づけか。考え方はエールと同じだな。


 そもそも蜂蜜って、何の花から蜜を集めるかでかなり味が違います。今まで食してヤバかったのは、蕎麦と栗の花。およそ人の食べ物とは思えない味と香り。だって、蕎麦はともかく栗の花ってアレあの匂いって言うじゃん!高かったけどどうしても消費出来なくて捨てた記憶があります。十年くらい前の話ですが。ちなみに明治屋でコーヒー蜂蜜というのがあって、本当にコーヒーっぽい風味がしました。


 高い方のミードには、蜂蜜の産地にこだわりがあるようで、元から苦味が残る蜂蜜を使っているようでした。あ、500ml2000円の方です。商品名?忘れた。二種類あったよ。


 ベアレンのミードは岩手県産としか記載がないので百花蜜(花は無差別の蜂蜜)だと思われます。岩手(夫は岩手出身)に行くと百花蜜以外にも特定の花の蜂蜜が売ってたりするので帰省したときに道の駅などでよく買うのですが、養蜂が結構行われているようです。


 それでコレかぁ。百花蜜だけあって飲む人を選ばない味でした。


 美味しいのか美味しくないのかって?


 美味しいですよ!エール飲める方ならオススメです!大昔のヨーロッパではホップが入ってるのがビール、ホップ以外の風味づけがあるのがエールだったそうなので、イメージとしてはエールな感じがします。今回飲んだのはホップ入りでしたけど。


 夫はベアレンのミードはしっかり冷やして瓶から飲んだ方が美味しいと感じたそうです。私は炭酸が強いとすぐ酔っ払うので、グラスに移してから飲みましたけど、一口瓶から試して同じ感想を持ちました。


 というわけで、ナーロッパ庶民の味、ミード。


 興味を持っていただけたでしょうか?


 当たり前のことですが、二十歳未満の飲酒は法律で禁じられておりますので、どんなにナーロッパに憧れがあったとしてもティーンな方はお飲みにならないようお願いいたします。


 え?ナーロッパじゃ未成年も酒飲んでるだろって?生水が危ないから?


 ここは豊水の国・日本ですからね!日本の水道水の味は世界一なんですよ!しかもあっちは硬水、こっちは軟水!日本は水に恵まれてるからいいの!そこんとこお忘れなく!



追記(2024.9.4)

 9月に書いといて7月の話なんですが、上記のミード扱ってる酒屋(店主さん、dancyuとかにも出ちゃう人)で有名な日本酒の天狗舞を出している車多酒造さんより発売されたミードを飲みました。ミード、種類増えてたよ。

 原材料(しつこい?)がハンガリー産アカシア蜂蜜と米麹っていう、日本酒の酒造らしい一品。いや、逸品でした。飲みやすい!

 ハンガリー産アカシア蜂蜜はクセが少なくて私も好んで使ってます。いや、ハンガリー産でもアルゼンチン産でも国産でも味の違い分かんないんですけど。単にアカシア蜂蜜が使いやすいってだけかも。

 米麹で発酵させてるのに、ベアレンのミードで感じた〝ビールっぽさ〟がありつつ、万人受けしそうなとっても優しいお味。


 ハッキリ言って、ミード初心者の方にはオススメです!二十歳以上のお酒好きな方、是非、飲んでみてください!




追記(2025.2.24)

例の店で、アンテロープというところのミードを購入し、飲みました。何種類か出ている中で〝This is it〟というのを選びました。蜂蜜のみで醸したシンプルなミード、とサイトにはありました。ポウ!


バカラのグラスに注いで、ストレートでぐび。


優しいシュワシュワと蜂蜜の甘さが残る感じが、飲みやすさを後押ししてくれます。苦味もほんのりで、食中酒としては最高にいいです、ミード 。

今のところクセのある蜂蜜は避けてるので、そう感じるだけかもしれません。


しかし、最初に飲んだベアレンのミードって発泡強かったんだなと。天狗舞もですが、ホント微発泡。ワタシはやっぱりストレートかロックが好き。


あと、アンテロープさん。


酒ごとにテーマソングがあるっぽく。


つべのリンク貼ってありました。


なんで。

オマケ

つまみはオールラウンドでイケます。

ビールと合うものは大体合います。

しょっぱめのつまみの方が蜂蜜感が残っていいかも。

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