時には金柑の洋風甘露煮を
今年度は末娘の幼稚園で役員をやっており、謝恩会の準備にバタバタしています。長男(新高1)と娘(新小1)の進学準備どころか、三月初旬にある長男と次男の宿泊行事の準備すら手をつけてません。次男はともかく、長男の方は海外へホームステイに行くのに、スーツケースすら用意してない始末。夫のスーツケースじゃ小さいかもしれんのよ……。どーしよ。
そんな中、役員の相方さんからふるさと納税で届いた金柑をお裾分けいただきました。金柑、母の好物。ドンと袋ごと机に置いてたら、
「ちょっともらうわよ」
「いいよ」
いいよって言っても限度があると思うんです。母のちょっとはちょっとじゃなかった。結構な量をもらったのに、半分近く持っていかれました。まあ、普段色々助けてもらってるので文句は言いません。言わないよ、倍の文句で返ってくるもんね。
かなり量が減った金柑ですが、三粒ほど生で食していたところ、変えたばかりのスマホに相方さんからトラブル発生のLINEが。思わず白目になるレベル。
そこで私は金柑を煮ることにしました。
人はこれを現実逃避と言います。
LINEに返信しながら洗った金柑のヘタを取って爪楊枝でブスブス刺していきます。包丁で筋入れてもいいんですけど、包丁洗うのが面倒だったんです。昔、上の子二人が小さいときに、ワンオペ育児の疲労のあまり包丁でスポンジごと手を切ったことがあって、ちょっとトラウマなんですよ……包丁洗うの。
その間に小鍋にお湯を沸かします。LINEのトークがどんどん進みます。よく知らん人たちと一緒に仕事するって難しいですね。報連相ってもっと一般に浸透した意識だと思ってましたよ。相方さんはお堅い仕事に就いていたそうなので、その辺はすごくしっかりしていて、本当にありがたく思ってます。ママ友は友だちじゃないって言うけど、キミとはズッ友だよ!
ちなみに上の子たちのママ友にもズッ友ママが一人います。北川景子さん似の超絶美人です。昔から「お前、女友だち顔で選んでる?」って男友だちに聞かれること多いです。なんででしょうね。大学も芸術系の学科だったんで、綺麗なのが人も物も好きなのかもしれません。人となりで選んでる……っていうか、残ってると思ってるんですがね。無意識なんですかね。
沸騰したお湯に穴あき金柑をぶち込んで、三分ほど茹でてアク抜きします。煮ながらアク取りめんどいし。金柑が箸でつかんでブニョッとしたらオッケーです。
金柑:砂糖を3:2の割合で投入し(今回は半端に余ったはちみつを入れました!照り出るし)、白ワインを金柑が浸かる程度に入れます。あのワイン、ヤケクソで使ったけど、そこそこの値段だったんだよな〜。そこそこの値段だけある仕上がりになったな〜。ハハッ。
LINEで互いに愚痴りながら、沸騰したら落とし蓋代わりのキッチンペーパーをのっけて、10分くらい弱火で煮込んで終わり。あとは熱が冷めると味が染み込む自然現象に任せます。でも、出来立てをヒョイぱくっ。はあ、甘さに癒される。夜中だけど。
粗熱取れたら、保存容器に入れて冷蔵庫に入れてください。砂糖の量はお好みで増減あってもいいと思います。甘けりゃ保存も延びますし。金柑の苦味と柑橘らしい香り、そして砂糖の甘みが、疲れた心に沁みますよ。シロップも飲むことをオススメします。特に今の時期、喉やられやすいですからね。
皆さまも体調にはお気をつけて。どうぞご自愛くださいませ。
体も心もね。
はあ。早く終わって、小説の続きをゆっくり書きたいよ。