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北風系ヤンデレと太陽系ヤンデレ  作者: 赤茄子橄
第1章 北風系ヤンデレとの日々〜脱出
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第11話 北風系ヤンデレと限界1

「なぁくんはもう二度と学校に行かなくていいよ。明日には退学扱いにしてもらうように取り計らっておくから。これからは一生、おうちで彩咲にペット(・・・)として飼われる人生を送るんだよ」


「......え?」


なんて言った?

退学? 一生ペット?



「だからぁ、今日なぁくんは彩咲(ささ)以外の女の子に告白されました。彩咲がいるのに告白されるなんてありえない裏切り行為だよね。これまでは色々目をつぶってあげてたのにこんな仕打ち。彩咲はもうなぁくんのこと信用できなくなっちゃいました。これ以上学校に通わせてたら、また別の女の子をたぶらかすかもしれないでしょ? 学校だけじゃない。外に出したらなぁくんがどこで浮気のマネごとをしようとするかわかったものじゃないよね。彩咲が傷つくことなんてなぁくんも望んでないでしょ? だからこれからは部屋から出さない。一生そのベッドに繋がれたまま、彩咲のペットとしての人生をまっとうさせてあげるの。大丈夫、お金とかは彩咲のお家がいっぱい持ってるし、心配いらないよ。退学の手続きとかももろもろ彩咲がちゃんとやっておいてあげるからね。だからなぁくんはもうなんにも考えなくていいの。今晩から彩咲と子作りすることだけ考えておけばいいよ♡」



息継ぎ一つせずに言い切ってみせた彩咲の表情は恍惚に染まって狂気をにじませている。


「あ......え......?」


正直、彩咲が何を言ってるのかわからない。


理解したくないという心の防衛機構が脳の処理を阻害しているのかもしれない。


もともと高校を卒業したらヒモ生活って話ではあったけど、普通に婿として、人間としての生活はおくれるはずじゃなかっただろうか。

それが......ペット......?


思考のまとまらない僕に、更に彩咲が続ける。


「当然、ペットにはお洋服もいらないよね。なにか服を着るのも今日が最後だよ。なぁくんは明日から、いや、今晩から彩咲のペットだからね? わかった?」


わからない。

わかりたくもない。


彩咲はさっき「今まで色々目をつぶってきたのに裏切った」なんて言ってたけど、これまでの仕打ちに目をつぶってきたのはどう考えたって僕の方だ。

彩咲の束縛にも拷問にもずっと耐えてきた。



僕はこれまで日常生活の中でも、数時間も彩咲から離れることを許してもらえたことはない。

一挙手一投足を彩咲の機嫌を見ながらとってきた。


自分で自分のアレを慰めるのは許されてこなかった。

薬で性欲が限界まで高められてるのに。

僕だって一応思春期男子。なんにもなくたって欲求は高まるのに。


だけど彩咲には手を出さないと決めていた。

それが最後の一線で、僕が自我を保てるようにしておくための最後の防衛ラインだと信じてたから。


そんな僕の振る舞いに対して彩咲自身も、自分から僕の下半身に直接なにかしてくることはなかった。

僕から手を出させることで完全に僕を堕とそうとしていたかららしい。



そんな状況だった。だから仕方ないだろう。必然的に夢精せざるを得なかった。


ほとんど毎朝、半分乾いていて半分湿ったままのパンツを、無様にも彩咲に報告させられる。

言わないでバレたら恐いから正直に報告する。


そのたびに「今日も無様に夢精しちゃったの? もしかして、彩咲にそのおパンツを洗わせるためにわざとしてる〜?」なんてからかわれて、さらに自尊心も男としてのプライドも粉々に砕かれてきた。


それをネタにお仕置きされることも数しれずだった。

ずっと続けられてきたそんな生活に、僕のプライドなんてものはすでに粉々に砕け散っていて、彩咲には服従するだけの情けないやつに成り下がってきた。

成り下げられてきた。



そんな束縛と調教の日々。


どの口で「目をつぶっていた」とか言ってるんだろうか。


僕のことを「信用できなくなった」だって?

そうやって「僕が悪いから仕方なくそうする」って論理を組みたいだけだよね。


これから「服を着るのも禁止」だって?

なるほど、そうやってまた僕の男としてのプライドを粉砕してくるわけか......。




いい加減、限界だ。

そんなの、僕の人権とか気持ちとか、一切考えてないじゃないか。


文字通り、「人」じゃなくて「動物(ペット)」として扱うつもりなんだ。


彩咲は僕のことを好きなんじゃない。単に1匹の動物を所有したいだけなんだ。

こんな仕打ち。そこに愛があるなんて思えない。


これまでは愛情があるかもしれないって気持ちが僅かに残ってたし、僕も少なくとも1度は愛した人だったからなんとか我慢もできてたけど、もう無理。我慢も限界だ。



長らく彩咲に感じることのなかった怒りの感情が久々に湧いてきて、自然と言葉が口をついてでる。






「そんなの......そんなのおかしいだろ! 僕は彩咲のおもちゃじゃない! 学校もやめさせて家から出さないなんていくら彩咲でも横暴すぎるよ! 僕のことを信用できないだって!? それは彩咲が僕のことを信じようとしないだけだろ!? いい加減にしてくれよ!」


限界を迎えた僕は、心の中を想いのままぶち撒け始めた。

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