表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

転生(?)先は裏切り者でした

よろしくお願いします!!

「どうしよう…」


僕は途方にくれていた。

さかのぼること3日前、僕は兄上と槍の試合をしていた。

結果はボロ負け。最後はこっぴどく頭を打たれて意識を失った。

そしたら思い出したんだ!僕が日本の高校生でここが僕が大好きだった三國志の英雄達が生きている時代だってことに!!

そりゃ最初は喜んださ。

だって日本にいた頃の僕の唯一の楽しみは三国志の本を読んだり、ゲームをしたりすること。

そんな僕が三国志の世界にいる。

最っっ高じゃないか!!!

めちゃくちゃ浮かれてました。




……つい数分前までは……



糜芳(びほう)という人物を知っているだろうか?

彼を一言でいうなら『裏切り者』。

糜芳は英雄、関羽(かんう)の配下の武将だった。

ある時、敵が関羽の城に攻めてくる。

関羽に不満を抱いていた糜芳はを裏切って城を明け渡してしまう。

結果、関羽は敵に捕縛され処刑される。


数年後、関羽の兄貴分劉備(りゅうび)が仇討ちに攻め込んでくる。

劉備の勢いに恐れをなした糜芳は再び裏切り、自分の上官の首を手土産に劉備に降伏する。

当然だけど劉備は激怒。その場でぎったぎったに斬り刻まれてしまいましとさ。



ここの場面スカッとしな~!

今思い出してもスカッとしちゃうよ



…自分が糜芳じゃなきゃね…


どうやら僕は糜芳に転生(?)してしまったらしい。

(?)なのは高校生だった僕が死んだ記憶がないから。もしかしたら憑依の方が正しいのかな…でも糜芳としての記憶は普通にあるし…

ってそんなことはどうでも良い。

だって糜芳の最後は処刑。それもぎったぎったのミンチ状にされてしまう。

最悪だ…


「どうしよう…」

「どうしたのだ子方(しほう)。頭を抱えたりして?」


兄上が心配そうに話しかけてきた。

あ!今食事中だった。

あっそうそう!子方っていうのは僕の(あざな)ね。

なんか、ここ中国では名前を呼ぶのはものすっごく失礼なことなんだって。だから字つまり通称をつけるんだよ。

例えば、三国志一の天才軍師、諸葛孔明(しょかつこうめい)は、

姓は諸葛(しょかつ)、名は(りょう)、字を孔明(こうめい)ってな感じ。

ちなみに、僕は姓は()、名は(ほう)、字が子方(しほう)

 兄上は、姓は()、名は(じく)、字は子仲(しちゅう)

 覚えておいてね!


「いえ、大丈夫です兄上。少し考え事をしていただけです」

「そうか、ならばいい」

「…子方兄様、本当に大丈夫ですか?」


妹が訝しげに聞いてくる。今日も変わらず可愛いな…

あれ?妹?……妹!!

忘れてたよ妹おるやん!

確か糜芳の妹って、劉備の第二夫人なるんだけど、最後は戦に巻き込まれて死んでたよね……?

それも糜芳が死ぬのよりも大分早い時期に死んでるはず…

嘘でしょ…こんな可愛い妹が戦に巻き込まれて死んじゃうなんて…

絶対嫌だ!!!


よ~しこんな歴史を変えてやる!!!

妹の命と僕の命絶対に守ってみせる!!!!

面白い、また読みたいと思ってくれた方はブックマーク&評価よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 失礼します。 目上な兄であっても弟を字で呼ぶのですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ