プロローグ
むかしむかしあるところに。■■■という名の、ひとりの少年がおりました。
少年はいたって平凡でした。普通に生きて普通に死ぬ。そんな普通の人生を思い描いているような、何処にでもいる誰か。
でも、ある時少年の人生を一変させる出来事が起こりました。
なんと少年は異世界に召喚されてしまったのです!
異世界の人々が何を言っているのか、少年には全く理解できません。
それもそのはず、異なる世界なのですから当然言葉も違っていたのです。
少年は、必死に言語を勉強しました。そして1年後には、片言ではありますが異世界の人々とも会話ができるようになりました。
そうして初めて、その世界の現状を知ることになります。
その世界には悪い獣が存在しており。その存在に困り果てた人々が異世界より喚んだ勇者、それが■■■だということを。
自分の喚んだこの世界のことを憐れんだ■■■は、ある約束を人々とかわし、魔獣を倒すことを決意します。
その世界には魔法が存在している、いわゆる剣と魔法の世界でした。
■■■は必死に訓練を重ね、強くなりました。その国では敵なしと言われるほどに。
そして彼が異世界に訪れて5年の後、ついに彼は魔獣を倒すため、旅に出るのでした。