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恋愛恐怖症

作者: 遊兎

なんであの子にできて

あたしにはできないのかな

なんであの子とは話していて

あたしとは全然話さないのかな


ひとりになったら自問自答

繰り返される脳内会議

結局のところ堂々巡り

やっぱ終着点は君の笑顔


まさか、そんなはずがないって

打ち消した考えは捨てきれないの

だって想像してたよりも純粋で

どことなくあたたかかったから


君を目で追うだけの自分が

かっこ悪くて情けなくて

どうせあたしなんてって

卑屈になって君を遠ざけた

ノックの音は聞こえていても

あたしから開ける勇気はなくて


ほんとなの?疑いたくなるくらいの

優しい言葉が今は痛い

素直じゃなくてごめん、なんて

謝るのも傲慢だね


期待するなんてバカみたい

わかってるよそんなこと

もう知ってるよ

その涙は嫌ってほど


いつ突き放されるかわからないような

幻想なんて描いてみたところで

哀しくなるのがわかっていたから

真っ黒く塗りつぶしたんだ


許してしまったら終わりだって

気づいたの 今になって

じゃあもう許してしまった気持ちは

どうしたらいいの?


どこにも行き場がないんだって

閉じ込められたみたく怖くなって

誰が助けてくれるわけでもないときに

君を信じられるほど

そんなにあたしは強くないよ


君を目で追うだけの自分が

かっこ悪くて大嫌いで

どうせあたしなんてって

卑屈になって君から逃げた


君を好きでいるだけの自分が

どうしようもなく悔しくて

君が幸せならいいよと

言えるほどまだ愛せてなかった


きっと君があたしの名前を呼んで

あたしがかけた扉の鍵を

開けてしまったその日には

あたしは嬉しくて泣いてしまう



ただ嬉しくて泣いてしまうんだ きっと


だって 今あたしはこんなに

君のことが好きだから

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