喫茶店にて
今日は、1日中そわそわしていた。授業など頭に入る訳がない。
放課後、校門で、待っているように言われていたので待っていると。
「ゴメン待った?」
「いえ、全然待ってません、大丈夫です」
いきなり現れた美少女に、またガチガチに緊張しながら答えた。
「ふふっやっぱりおもしろいね、君。」
また、笑ってくれた。笑った顔はいつも以上に可愛い。
「じゃあ行こっか!」
そう言うと俺の服の袖を引っ張っり歩いていった。
喫茶店につくと彼女はアイスコーヒーとアイスクリーム、俺はホットコーヒーと、アイスクリーム。ちなみに、俺はチョコ、彼女がバニラだ。
「この店はね、アイスクリームがすごく美味しいの」
と、彼女が言うので、頼んでみたが、俺には、他のアイスクリームと何が違うのか分からなかった。
「じゃあ改めて、ありがとうございました。」
「えっ?あぁ、あの事ですか?」
「はい!その、なんか格好良かったです。」
美少女からそんな事を言われ、緊張がピークに達した。
「そっそそそそんなことないですよ。それに、ボコボコにされましたし」
「クスックスクス、アハハハ。」
なぜか、急に笑い出した彼女を見てますます訳が分からなくなってきた。
「ふふっ、ごめんなさいでもあなたやっぱりあの人に似てる。」
「あの人?」
「ううん、なんでもない。そう言えばまだ自己紹介してなかったわね。私、神崎明日香 (かんざきあすか)よろしくね。」
「お、俺は斉藤龍一 (さいとうりゅういち)こっこちらこそよろしく」
この後、たわいもない話をしたあと店を出ることになり、自分の分ぐらい自分で払うといったのだがお礼だからと言われ結局おごってもらうことに。
店を出てからは、そんなに会話もなく別れた。
今日は、人生で最高の日となったと、思いながら改めてテトに心から感謝した。