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テトの正体

どのくらいだっただろうか。

しばらく抱きしめ合っていたが明日香が力を緩めたので自然と離れた。

「なんか、ごめんな。」

俺は照れくささからそう言うと、

「ううん、大丈夫。」

と言って皿を片付けた。明日香も照れくさいのかその顔がほんのり赤い。

その後なにも会話もないまま明日香の家を出た。

家に帰ったが今日は色んなことがあり過ぎて疲れてしまったのでチャットにはいかなかった。


次の日、今日も家を早めに出ると明日香と会った。

「おはよう」

俺がそう言うと、明日香は、

「おはよ。」

と、短い挨拶をして、さっさといってしまった。

授業を終え昼休みになったが明日香は来なかった。

「あれ?今日は明日香ちゃん来ないですね。」

アリアは心配そうに言った。

「おまえ、ついに明日香ちゃんに愛想尽かされたんじゃねぇの?」

近藤が嬉しそうに言う、昨日あんなことしたから近藤の言うように嫌われたのだろうか。


結局、朝以外一回も明日香と会うこともなく家に帰った。

昨日行かなかったのでテトがチャットに来ているか分からなかったが、チャットに入る。

五分後テトはやってきた。

(こん)

(こん)

短い挨拶を交わした後昨日の出来事と今日の事を話した。

テトは俺が話した後もずっと黙っている。

俺が不思議に思いテト?と聞くと何?と返してきたので、俺は今日の朝から思っていたことを言った。

(やっぱり嫌だったのかな?)

俺は今日近藤に言われた事を思い出した。

(そんなことは絶対ないよ。きっと恥ずかしがってるだけだよ。)

テトは励ましてくれた。

(そうだといいけどなぁ・・・。)

(それよりさ、男の人が抱きしめてくる時ってどんな時なの?)

テトが聞いてきた。

(俺の場合はありがとうという気持ちと好きだという気持ちがごっちゃになって気がついたら抱きしめてた)

(そうなんだ)

(じゃあ私明日早いから)

そう言うと、テトは出てしまった。


次の日また明日香と朝会った。

「おはよう」

俺が挨拶すると、

「前行った喫茶店で待ってるから。」

と言い逃げるように走って行ってしまった。


放課後、明日香に言われ通り喫茶店へ行くと奥の席に明日香が座っいるのが見えた。

とりあえず席に座りホットコーヒーを頼む。

「で?こんな所に呼び出してどうした?」

俺が尋ねると。

明日香がうつむきもじもじし出した。

しばらくするとうつむいていた明日香がこちらをチラッと見た後、ようやく口を開いた。

「あのさ・・・、龍一君ってさ、チャットとかしたりするの?」

突然明日香がよく分からないことを聞いてきた。

「まぁ、割とよく行くけど、何で?」

と俺が聞くと顔を真っ赤にして、

「そのチャットなんて言う所?」

と言うので名前を教えると、さらに顔を真っ赤にして

「名前は?」

と聞いてきた。

「アンパン」

と答えると、

「きゃぁーやっぱり」

と言って喫茶店を飛び出した。

俺は訳が分からなくなり、とりあえず会計を済ませ明日香を追いかけることにした。

やっとここまできました。

次で完結にしようと思いますm(__)m。


別の話しになりますが新しくMARIONETTEと言う小説を始めました。

こちらも読んでみて下さい(≧∀≦)

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