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天使 至宝  -過去から今へ-(後)

ちょっと、更新遅れてしまいましたね・・・


 ごめんなさい・・・。

後篇デス(^O^)/


 俺は・・・


 偽世の暗殺の瞬間を目にした。

こんなにも、残酷なものだったのか・・・?

俺は、少しだけこの光景に後悔した。 あの、偽世がこんなことを・・・?


しかし、唖然とした俺の顔には少し笑みがこぼれていた。








帰り道。

「ごめん。 やっぱり至宝にはムリだったかな??」

「・・・いや。 初めての光景に少し驚いただけだ」

「・・・・やっぱり、至宝は普通の子だ。 暗殺なんてしちゃいけないよ・・・私のせいであんな光景見せちゃってゴメン。 もう、私の事は忘れてほしい。 私から暗殺部隊に誘っといてこんな形になっちゃって・・・ホントにごめんっ!!」

 偽世は力強くこっちを見つめると、その場を去って行った。








その日の夜

「なにがあったんだ・・・。 偽世はどこに行ったんだ」

俺はあの言葉を言われて悲しくなった。 あんなにも、仲良くなれたのに今さら忘れろ? そんなの無理だ。

「また、会えるのか・・・?」

俺は偽世に会いたかったのだ。 いつの間にか、あいつにひかれていたんだ。 俺が会いたいなんて思うのは久しぶりだ。

俺はケータイを手にすると、ありとあらゆる方法で偽世について調べた。


調べ始めてから3日間。

俺は『黒摩利』という1人の男の事を知った。

そいつは、暗殺組織の会長みたいなものらしい。

『こいつに会えば偽世にあえるかもしれない』

そう思った俺は夜中にも関わらず、家を出た。




そして、たどり着いたのが怪しそうなビル。 中に入ってみると真っ暗だった。

その中で、受付のあたりに人の気配を感じた。

「すいません、そこの人。 黒摩利という男に合わせてくれないか? ここにいるんだろ?」

「・・・ワタクシが見えるのですか?」

「? あぁ。見える。明らかな人の気配だ」

「そうですか。 ワタクシは暗殺組織の一員のものです。気配を完全に消したワタクシを見抜けるとは・・・すごいですね。 黒摩利様は今7階の会議室でございます。 案内いたしましょう」

そう言うと受付の女は俺をエレベーターへ連れていくと7階のボタンを押した。


「暗殺組織とはなんなんだ?」

「お教えできません」

「・・・じゃぁ、なんのために暗殺なんてするんだ・・・?」

「お教えできません」

「・・・・」

「暗殺組織の一員であるもの以外、組織のことは一切お教えられません」

「・・・・」

エレベーターの中で沈黙がしばらく続いたあと、7階の扉が開いた。


「こちらです」

俺は何も言わずついて行った。


コンコン

受付がたくさんある扉のなかから。 1つの扉を軽くたたく。

「入れ」

聞こえてきたのは男の声。 しかし、声が聞こえてきたのはたたいた扉ではないほうだった。

ガチャ

そうすると、受付がパスワードを入れる。

すると、扉ではなく地面に扉ができた。

「どうぞ」

俺はすこし抵抗を持ちながら部屋に入って行った。

「ごゆっくり・・・」

受付はそう言うと扉を閉めた。

『あいつはついてこないのか?』

そう思いながら奥へ奥へと進む。 すると一つの椅子に男が座っていた。

「君は・・・天使至宝君かね?」

驚いた。 まさか、俺の事を知っているなんて。

「なぜ、ここへ来たのです?」

「俺も暗殺組織に入れて欲しい」

「・・・それは無理です」

「!? そう簡単には入れないということか・・・?」

「そうですね。 人間を殺すのです。 そんな簡単に採用できるわけありませんね」

「じゃぁ、何をしたらいい・・・?」

「それはお教えできませんね。お教えしたらつまらないでしょう?」

黒摩利はニコリとほほ笑みながら言った。 笑っているのに怖い。 そんな感じがした。

「・・・じゃぁ俺にミッションをくれ。 俺がそれをクリアしたらこの組織に入れてもらう」

「フフフ。 いいでしょう。 強気な女の子だ。・・・・あの子と一緒で」

「?」

俺は黒摩利の最後のセリフがあまりよく聞き取れなかった。

「では、ミッションをお伝えします――――!!」



 黒摩利からもらったミッションは、殺人鬼の暗殺。

最近でてきた暗殺鬼だそうで、罪のない人を切っては殺しているらしい。

場所からなにまで1から自分で探して殺すらしい。

『俺のケータイにかかれば、場所は特定できるな。 しかし、相手は殺人鬼。 俺にできるのか?』

そう思ったが、組織に入るため。 俺は動き出した。




「神域サン。 あの女の子どこで拾ってきたのです?」」

「・・・至宝の事?」

「はい。 ほかに誰が?」

黒摩利がニコリとほほ笑む。

「えっと~。 私の目に狂いはないと思うよ。 でもあとは至宝しだい」

「あんな別れ方をしたのも計画道理と?」

「計画道理なわけないよ。暗殺の場面に連れて行って、至宝は巻き込まないほうがいいと思ったの」

「何故です? まさか」

「「あまりにも暗殺を楽しんでいたから」」

「とか、言わないですよね?」

「あっちゃ~。 やっぱり黒摩利のおじさんにはかなわないや」

「フフ。 私はおじさんではありませんよ。 まだ26です。 呼ぶならお兄さんでは?」

「御冗談を」

神域は苦笑いをしながら黒摩利のもとを離れた。




「よし、見つけた」

俺は今、殺人鬼を見つけた。目の前に居るあいつをどう殺そうかと思うと不思議とウズウズしてきた。

こんな気持ちは初めてかもしれない。


「おい、そこの殺人鬼!!」

「??」

殺人鬼の男はこちらを向くと、不思議そうな顔でこちらを見てきた。

「あぁ? そうかぁ? お前はぁ俺にぃ? 殺されにきたのかぁ??」

ヤバい。 こいつ超病んでる。 気持ち悪いな早く終わらせよう。

殺人鬼はそう思っている間にこちらへ突進してきた。 手にはナイフ。 こりゃ危ない。

『とりあえずあのナイフ奪うか』

と、思ったがなかなかうまくいかない。 やはりあの偽世のようにはいかない。

体がうまく動かない。

俺は捨て身に出ることにした。

『組織に入れるのなら、手1本貫かれても構わない』

そう思い、殺人鬼のナイフを素手で受け止めた。 

「くっ・・・痛ぇ・・・」

受け止めたと言っても、手は貫かれているが。

地面に血が垂れる。 俺の血だ。

しかし、動揺してる暇はない。俺は思いっきり相手の腹部へ殴りかかろうとした。

「!!」

が、急にめまいがした。

『なんだ・・・コレ??』

「あぁ~あぁ。 キレイで若いのにもったいない俺の毒ぬりナイフに刺さっちゃうとはよぉ」

『毒ぬりナイフ・・・? しまったそういうことか!!』

しかし、もう遅すぎた。 毒が既に回ってしまっている。

「うっ」

俺は意識が朦朧もうろうとして、倒れた。

[ハハハぁ! 死ねぇ!!」

殺人鬼がナイフを振り上げる。


『ん・・・痛くない。 こういうもんなのか?』

そう思い目を開けると偽世が俺と同じく手でナイフを受け止めていた。

「偽・・世・・?」

「至宝、大丈夫?」

「それ・・・毒付きだ・・・」

俺は苦し紛れにそう言い放った。

「えっ!? マジ!? サンキュー教えてくれて! じゃぁ、毒がまわる前に、殺す」






 偽世はそう言い放った後、殺人鬼を躊躇なく刺した。

そのあとに、俺に解毒を注射した後、自分にも解毒をした。

即効薬のようで、だんだん俺のしびれも取れていった。

「サンきゅ・・・偽世。 助かった」

「いいよ・・・。 私も至宝の忠告がなきゃ倒れてたもん」

「でも、至宝。 ムリしちゃだめだよ!いきなりミッションなんて・・・」

「あぁ・・・すまない」

「至宝は私にとって親友であり仲間なんだから! 死んじゃやだよ!」

「仲間・・・?」

「うんっ! これから至宝は闇鳥の仲間デスっ!」

「・・・そうか。 よかった」

俺は笑った。 偽世・・・いや。神域に向けて。

「・・・今日助けてもらったお礼に俺はこれから神域を助けつづけるよ・・・」

「うん・・・ありがと」

神域は今までで、1番優しく笑った。









俺は人が嫌いだ。 正確に言うと恨んでいる。

しかし、俺は少しその考えを変えていこうと思う。

たとえ、それがどんな道であろうとも、神域と一緒なら。



                           Fin

長ぇぇぇぇぇぇ!!

神域の時より長いけど、その辺は気にしないでください!


 至宝の話はどの部分もはしょれなかったんですよ!!

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