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『聖剣さんと、私の物語』

作者:シエル
あの場所にたどり着いたのは……
まだ文字もちゃんと読めないくらいの小さい頃、春の日のことでした。

道に迷って、泣きながら森の中をさまよって、気づいたらそこにいた。
木漏れ日がふわりと降りそそぐ、静かな、静かな場所。
真ん中には、古びた剣がぽつんと立っていました。

まるで、ずっと昔からそこにいて、ずっと誰かを待っていたみたいに。

私は怖くなかった。
むしろ、あの剣を見たとき、不思議と安心したのを覚えています。
風も音もやさしくて、あたたかくて……泣いていたことさえ忘れてしまったほどです。

それから、私は毎日のように通うようになりました。
その剣に、私は名前をつけました。
「聖剣さん」って。

喋ったり、動いたりはしないけれど、私にとっては大切な、大切な友だちでした。
嬉しいことがあっても、悲しいことがあっても、何も言わずにそばにいてくれた。
あの頃、私が一番話をしたのは、家族でも友だちでもなく、聖剣さんだったと思います。

……そんな聖剣さんとの日々を、私は物語にしたいと思いました。
これは、子どもだった私と、朽ちた聖剣との、ささやかで特別な時間の記録です。

私、桜木ひよりが書く、
『聖剣さんと、私の物語』。
よかったら、少しだけでも、読んでいってください。
春 6歳
2025/08/24 13:00
梅雨 8歳
2025/08/25 12:58
夏 10歳
2025/08/26 13:00
秋 12歳
2025/08/27 13:00
初雪 14歳
2025/08/28 13:00
冬 16歳
2025/08/29 13:22
雪解け 18歳
2025/08/30 13:00
最後の春 20歳
2025/08/31 13:00
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