第7話:体育祭の季節って春と秋のどっちかだよね。
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4月も中ごろになった。授業も終わって、6限になった瞬間クラスの雰囲気がピリピリとしつつどこか楽しげな雰囲気が教室を包み込んでいた。
先生が教室に入って、話始める。
「じゃあ、5月の体育祭、6月の林間学校の委員決めるぞ。決めた後、体育祭の委員は出る競技についても分配していってくれ。あぁ、クラス全員が出る種目に玉入れと綱引き、棒倒しがあるからよろしく。以上、じゃあ、体育祭の委員決めるから後、学級委員よろしく。」
先生が言い終えた後、クラスのほとんどが叫び声をあげる。例に漏れず、俺もかざりも仁もだ。三宮だけ、別の奇声を上げているが、気にしたら負けだと思った。
「さて、三瓶先生から話をされた通り、体育祭と林間学校の実行委員を決めるぞ。はい、竜胆と小笹。そこ、いちゃつかない。」
「決して、いちゃついてはない!!くっついてきてるだけだ!!かざりが。」
「ん。」
「じゃあ、監督責任だ!!竜胆と小笹、夫婦そろって体育祭の実行委員やれ!!」
「横暴だ!!そもそも、俺とかざりはまだ夫婦じゃない!!」
「”まだ”………ふぅん。」
「っ!?お、お前、謀ったな!!松葉っ、武田っ!!」
「えっ!?私にまで被弾する流れなん、それ!?」
「なんもかんも、学級委員が揚げ足取るのが悪い。」
「私、存在空気だったのに!?」
「連帯責任って、知ってる?」
松葉と俺が痴話喧嘩しながら、体育祭の実行委員が決まっていく。何故か俺とかざりになった。理不尽は目の前に存在した。ちなみに、林間学校は仁と三宮だった。何か滅茶苦茶嫌な予感がする。
「……じゃあ、出る種目。決める。」
「「「「うぉおおおおおお!!!」」」」
「ん。じゃあ、リレーから。」
かざり主導で、競技種目が決まっていく。ちなみに、俺は騎馬戦とリレー、借り物競争。そして、かざりは、障害物競走と、クラス対抗ドロケイに参加が決まっていた。
まぁ、そこからは消化試合で、ポンポンと体育祭の競技決めから、実はクラス内で屋台を一つ経営するということから、屋台決めもし、こちらの結果はたい焼きになった。何かクラスメートの家にたい焼き屋がいた、何でそんなニッチな店の息子娘がいるのかは、分からん。
「あとは、クラスT。デザイン、考える。」
「あぁ、そうだな。クラスTシャツのことも考えなくちゃいけないか。デザインはクラスメート全員に描いてもらって、一番いい奴採用でいいか?」
「「「「「異議なしっ!!」」」」」
「ってことで、競技も屋台も決まってこれから忙しいことばっかだけど、とりあえず乗り越えていこう!!」
「「「「「おぉー!!!」」」」」
と言った感じで、体育祭に向けての準備やその他もろもろの動きが徐々に始まっていった。
「あ~、お前らがテンション上がっているところ悪いんだが。残念ながら、金曜日からゴールデンウィークだ。学校に出入りはできるが基本的に教室には入れないぞ?」
先生、流石に今言わないでよ~。まぁ、テンションが下火になった所で、今日の授業は終了となっていた。
「…………さて、頑張らないとな。色々と。」
俺は拳を作る。同時に、気持ちを少しだけ引き締めた。ちょっと先の未来をよくするために。
ちょこっとだけ、真面目回にはいったりもします。
基本的にはのんびり回ですけど・。