第6話:可愛いとカップリングは正義とかほざくやつ。
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「ふぁ~~~~wwwwwいいです!とってもいいですっ!!」
クラス内に、とんでもない奇声?と笑い声交じりの叫びが響き渡り、全員が発生源を見ると
「グヘへっ、グヘへへへ//////」
三宮が、到底放送してはいけないような表情で同人誌《BL本》を読んでは興奮していた。俺や仁、かざりは一応話す仲ではあるが、他人のふりをしてみて見ぬふりをしていた。
「な、なぁ。昇。ウェイト場行かないか?」
「……賛成だ。こういう時は、トレーニングするに限るな。」
俺と仁は、存在感を消して、学校内にあるトレーニングルームへ向かった。
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トレーニングルームに入り、数十分、俺と仁は話すことなく、各々筋肉と対話をする。俺らの間にあるのはただ自分自身の肉体を痛めつけるための忍耐力と、ドMになるための妄信だけだった。(筋トレしてる人へホントごめん。悪気は無いんだよ。マジ。)
ちなみに、かざりは眠っていた。まぁ、終わってなかった課題を終わらせていたからな。偉い偉い。後で、頭撫でよう。まぁ、俺が撫でたいんだけど。
「なぁ、昇。お前、小笹と付き合ってるのか?」
「えっ?急に何でだ?」
「いや、お前らいつもべったりくっついているし。恋人だったりするのかなと。」
「…………付き合っては無いな。同居はしてるけど。」
「そ、そうなのかっ!?お前、小笹と同棲してるのか。」
「待て待て待て。どうしたら、そんな曲解になる。」
「いや、普通に男女2人が同居。何も起きないはずもなく。」
「……………」
「お前、絶対何かあっただろ。」
「何も……ねぇよ。」
「いや、図星じゃねえか。」
仕方ないだろ!!かざりが全部可愛すぎるのが悪い!!だって、しょうがないだろ、距離感バグっていつも、ポヤポヤしていて、可愛い以外何の言葉が出て来るって言うんだ!!
「お前、絶対小笹のこと好きだろ。」
「…………何か言い残すことはあるか?」
「ちょ!?昇、流石に、50キロダンベルを振りかざすのはやめてくれねぇか!?」
「問答無用っ!!」
仁は気絶した。すまないな。まだ、話の展開的に、好意を出すのだけは許されてないんだよ。(もう出てるよ、手遅れだよ。昇くん。)
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一方で、昇と仁が筋トレをしている間、近くの扉からまたも、とんでもない表情でペンとメモを持つ少女が、よだれを垂らしながら、そこに除いていた。
「ぴゃあああああ!!やっぱり、生モノ!!生モノBLは嗜好。私の楽園はここにありますわ~~~!!!」
まぁ、触れてはいけないモノって、世の中に存在するわけだが、三宮みやびは、重度の腐女子であり、昇を攻め、仁を受けで……と言うか、ほとんどのクラスメートの男子をBLの対象として見ているという、まぁ、ヤバい奴だ。まぁ、それに連なるクラスメートの女子がいることも忘れてはいけない。つか、学校全体が。
まぁ、それ以上に恐ろしいのはかざりなのだが、それは追々話していくとして、みやびは2人の筋トレ風景を邪念まみれで見ている訳で、まぁ、彼女に発言を許そうと思えば、カクヨムさんからのまぁ、ガイドライン規約違反に入りそうな勢いなので割愛だ。割愛。無理。
まぁ、最後に一言だけなら。
「のぼじん、最高ですわぁ~!!!」
何故、いいとこのお嬢様がこのようになってしまったのか。追々、語られるだろ。不本意だが。ちなみに、これに恋をしている仁も仁で頭がおかしい。どうして、こんな特急呪物を好きになったんだお前。
みやびちゃん、及び、今作の女性キャラは皆癖が強い。(男は脳味噌が筋肉で支配されていて不憫な人達。合掌。)