第4話:休日の2人とゲーム1
こうしん
さて、今週もいろいろあったな~(遠い目)クラスのみんなが血を吐いたり、三宮さんが土下座してきたり、クラスメートが気絶したり。………何か、これ普通なのか?(普通な訳無いよ。)
「かざり、ゲームしようぜ。」
「ん。分かった。」
「じゃあ、負けたほうが今日の夕飯作るってことで。」
「了解。じゃあ、勝ったほうは、明日一日好きなように何でもしていい権利。」
「分かった。やるか。」
俺は、かざりとゲームで勝負することになった。使用するゲームは、あの赤い配管工がスクロールしながら冒険するゲームのパーティー版だ。……もう少し、言いまわしあっただろ。
「それじゃあ、スゴロクで星を多くとったほうが勝ちでいいか?」
「それと、ミニゲームの勝敗数とイベントマスを多く踏むのも条件。」
「了解、じゃあ、その3本で多く条件を満たしたほうが勝ちだな。」
「ん。問題なし。」
「それじゃあ、始めるぞ。」
そう言って、スゴロクのステージ選択を終えて、ゲームの説明が流れていく。順番決めでは以下の通りとなった
1:俺
2:CPU
3:CPU
4:かざり
ちなみに、ゲームの軽い説明だ。初期コイン10枚でスタート、スターとの交換はコイン30枚。尚、残りターン数が5ターンになると必要枚数は10枚となる。
そして、サイコロは1から6進める。アイテムとしては、キノコ、虹色キノコ、羽根、雷、ワープポータル、大砲、土管とまぁ、多岐にある。これらを駆使しながら一位を目指す形になっている。
以上、説明終了。俺のターンだ。サイコロを振ると出た数字は4。無難に進んでコイン3枚を獲得。2番手も4、3番手は5で何もないマスへ。そしてかざりは
「ん。2。」
2マス進んで?マスに止まる。そうするといい方向に転び、ご褒美ルーレットが発生。結果は。
「うっそでしょ!?」
「へへん。」
スターの獲得だった。いや、ずる過ぎでしょ。そもそもだが、?マスに関しては悪い方向に行く確率が8割でそこからスターが当たるルーレットは1割に満たない確率になっている。
「こりゃあ、きついなぁ。」
初手で、すでに2つ優勢を取られて、少し焦っていると、ミニゲームの準備画面に来た。
「って、ここにきても、運ゲーかよ!」
「絶対勝つ。」
はい、結果。俺もかざりもCPUに負けた。泣きたい。そこから俺は、ことごとく、上手くいかずコインばかりがたまるばかり。アイテムは?マスを踏むたびにすべて失い、遂に気が付けば残り5ターンとなっていた。
現状の順位
1位かざり スター3個 コイン70枚
2位CPUスター3個コイン13枚
3位CPUスター1個コイン102枚
4位俺 スター0個コイン93枚
さて、俺の勝ち筋はあるのだろうか。アイテムは何もなく、スターまでは残り19マス。トリプルサイコロでも足りない。?マスの運の良さを信じるしかないな。
「南無三!!」
念仏を唱えながら振ったダイスの出目は5、通算4度目の?マス。そして、そこはラッキーマスではなく。
「嘘、だろ?」
某赤い帽子のおじさんが倒すラスボスのでっかい亀怪獣の部屋だった。
そして、強制ルーレットが始まる。………………結果は。
「あっ、終わった。」
俺のコイン全没収及び、次回以降のミニゲームにおいて基本デバフを背負っての開始だった。いやぁ、勝ち目無いんですが??
「ムフフ、私の勝ちはほぼ決まったね。」
「くっそ~!!」
ちなみに、こっからひっくり返せるものは何もなかった。いや、無理だよ。ちなみに、ミニゲームに関しては俺とかざりはCPUによって阻まれて一位をあまりとれていない。さらに、イベントマスはかざりが俺よりも多く踏んでいる。スターの数は言わずもがな。
気づけば大敗だった。
次回早ければ今日の夜
遅くて明後日
何も無ければ明日。