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✡スピカ✡  作者: 小泉ハヤト
12/12

推しキャラ

  望ましい人生を謳歌出来る人は、 いったいどれ程いるだろうか?!

現在の自分や、 その境遇に 満足している人は、 どれ程いるだろうか?!

 シアワセとは? 


       神の加護


  親睦会


 男爵家は、 普通に貧乏だ。

貴族の位としては、 中堅の最下位であり 何なら、 2つ下の位 騎士爵家の方が、 貴族の付き合いが少ない分 家計にゆとりがある。


社交界では、 見栄の張り合いが普通であり 制服がある騎士爵家と違い、 服装何ぞ いかに金をかけているかが、 プライドの素になる。


 プチシューの大活躍で、 思いがけず 伯爵家に招待された、 勇者のタマゴ(アーサー)の両親は、 一帳羅を着込み 大緊張中な伯爵家のパーティー。

 目の前で、 屈託なく大笑いしている 大商人、 コタローの両親の 心臓の強さに、 呆れたり 呆れたり…呆れたり である。


 「ダン殿(アーサーの父親)、 もう 我々は ある意味でファミリーなのだ! 伯爵様も 無礼講だと言われたし そんなに しゃっちょこばっておっては、 ご馳走も味わえんよ?!」 「そうですわ! マリア様 これからは、 家族ぐるみで 手を取り合い、 プチシューを 応援いたしましょう?!」


 平民のコタローの両親は、 男爵家の夫婦に 酒やご馳走を どんどんススメテいる。  



 セーラの両親である、 伯爵家の大邸宅には 帝王派の、 大貴族達が 大勢集まり、 セーラの両親に 絶賛社交辞令のかわしあい中だ。



 「ココだけの話し、 お貴族様方は 大変ですな! 挨拶だけで もう2時間近く、 ご馳走もまだ 殆ど食べられないとは!」

「あなたっ! ダン様も お貴族様ですよ?  いくら 無礼講でも、 失礼ですよ!」


「いやいや、 我々には お気遣いなく。 ファミリーとして お付き合いしていくのなら、 身分など 無関係に願います。」ダン男爵は、 出来る限り 平静を装い、 会話していた。


 大商人とは、 ハッキリ言えは 勝ち組の大金持ちだ。 貧乏貴族なんぞより 百倍エラい!

 普通に 世間とは、 そんなものだ。


ダン男爵夫婦は、 ずーっとパーティーの間中 緊張しっぱなしだった。




 パーティーが終り、 ダン男爵家に割り当てられた客室は、 個室が5つも付いた 平屋なみだった。 そして、 衣装部屋には 家族全員分の着がえ(正装や部屋着、 下着や靴等々!)まで、 新品が揃えてあった。


 「パパっ! お風呂気持ち良かったたね!」アーサーは、 大きな家族風呂に大満足で フッカフカのソファで、 冷たい果実水をゴクゴク飲んだ。

「明日も、 パーティーがあるんだって! セーラが スゴく、 張り切ってたよ! 勇者のタマゴ筆頭のキャスパル様も 招待されてるからね!」同じ勇者のタマゴなのに、 アーサーは マイペースだ。


「アーサー? お前は キャスパル殿を、 どう考えている? お前は、 勇者になりたいのか? なりたくないのか?」父親としては、 アーサーに 勇者になって貰いたいのだが・・


 「ハヤトがね、 プチシューは 僕の勇者パーティーじゃないって言ってた! 僕が 勇者パーティー仲間をみつける、 準備をする実力をつけ合う仲間なんだって!」アーサーの言葉に、 落胆するダン男爵。 メンバー的には 大辺境伯家の甥ハヤト、 大伯爵家の長女セーラ 大商人の三男コタローは、 理想的な勇者パーティーだと考えていたのだ。

 このメンバーなら、 何歩も前を行く 平民勇者パーティー(キャスパル)を かわして、 アーサーが 勇者になり上がれると考えていた。


「アーサー、 お前はまだ子どもだ。 しかし、 勇者になるのなら ちゃんと自分で考えるのだ。 ぼぉっとしていては、 勇者にはなれないぞ?! 世界最強なだけでは、 勇者にはなれないのだ。」勇者のタマゴの称号を持つ子ども、 の親達は 気苦労は、 ハンパない。


「セーラは、 キャスパル様が 絶対勇者になるって言ってたけど、 コタローは 僕を推してくれるって! アハハハっ、 ハヤトも応援してくれてるんだよ!」アーサーは、 まあ いつもマイペースだ。


「あなた、 結局 なるようにしかなりませんわ。 聖剣エクスカリバーは、 まだ 発見されていないし、 一番幸運な 勇者のタマゴが、 聖剣を手に入れるのでしょうし。」

「ママっ、 聖剣エクスカリバーが 勇者を選ぶんでしょ?! キッと僕を 選んでくれるよ!」ダン男爵夫妻は、 そっと聖剣に祈る。 アーサーを 導いて下さいと。


 アーサーは、 明日がとても楽しみだ! 勇者のタマゴ筆頭キャスパルに、 初めて会えるのだから!




✧キャスパルの情報の把握は デキましたか?✧ スピカは 危惧していた。


✦うん、 明日は 勇者のタマゴが3人も揃うしね? でも、 事件なんか起きないダロ? 正義が会合するなら 正義でしょ?✦ハヤトは、 スピカが集めた情報の多さに うんざりしていた。


✧本人達(勇者のタマゴ)は、 正義でも マワリの人間達は、 正義とは限りません! 明日のパーティーは 必ず事件が起きます。✧スピカさん 盛大なフラグたて、 勘弁して?


✦あー、 嫌な予感してきたよ…はぁっ…。 で? 対策は?✦スピカを信頼しているハヤト。


✧シアワセコロンを 用意しました!✧


✦あー、 アレかぁ ふふふっ✦ちょっと楽しくなったハヤト。


✙ぶぶぶぶぶっ!✙エンシェントドラゴンのタマゴ、 ソロソロ喋らないかなぁ?


✦このタマゴ いつかえるの?✦ 


✧データ不足です!✧


✦だよねー? 知ってた(笑) タマゴだけど、せめて話せるといいんだけど。✦タマゴが くっついて二ヶ月ほどになっていた。




 「我がアレクシス様は、 戦争の女神様の加護をお持ちです! 今年 冒険者のCクラスになられ、 シルバーカードも眩い ドラゴンスレイヤーになられました!」ツバを飛ばして、 捲し立てる貴族乙。

「勇者のタマゴなら、 ダンジョンに潜りレベル上げをして、 帝国中を冒険し 聖剣エクスカリバーを手に入れねばっ! ガハハハっ! 我等がアレクシス様のパーティーなら、 近く必ず聖剣の方から 転がり込んできますぞ!!」大声が煩い貴族乙。 



2日目のパーティーは、 一応盛況だった。



 「あー…、 キャスパル様…。」セーラは、 パーティーが始まって ずーっとキャスパルを眺めては、 タメ息をついていた。


「セーラ? 腹が痛いのか? ご馳走食ってないよな?」コタローが、 トンチンカンな心配を言葉にする。


(( っ! コタローっ!))ハヤトとアーサーは、 コタローからめを外らす。


「もがっ! ぐもごもっ!!」

セーラの攻撃! コタローは、 一瞬で 口に唐揚げを詰め込まれ、 同時に ハイヒールで、 シコタマ足の甲を 踏まれていた!


床に沈むコタロー!!


(( 絶対 セーラには、逆らうまい!))ハヤトとアーサーの気持ちはシンクロした。


「コタローは、 思慮がたりません!」 

「アハハハっ! 我が子ながら いつでも、 オモシロイ奴だな!」コタローの両親は、 この子にして この親ありだった。



 勇者のタマゴの称号を持つアレクシスは、 21歳。 この年齢で、 聖剣を持たない冒険者Cクラスだ。 もう、 勇者にはなれないだろう…、 本人が 一番自覚していた。

 伯爵家のパーティー参加など、 恥の上塗りでしかない。 イライラするアレクシス。

 そんな時、 アレクシスのパーティーでの聖女ローズが 魔法大学院で元同期だったキャスパルと、 楽しげに談笑しているのを 睨めつけてしまう。 大人気無い事だ。


 キャスパルは、 気づかないフリをして 聖女ローズを、 上手くかわし 庭園に出た。

 キャスパルは、 勇者になる未来は 全く考えていない。 キャスパルは、 魔王を倒す勇者ではなく 家族や国を護れる、 英雄になりたいと 子どもの頃から、 考えていた。

キャスパルは、 愛の女神の加護持ちなので 本当なら、 魔物討伐なら問題ないが 盗賊団でも、 人殺しなぞ 出来れば回避したいと考えるタイプ。 殺さないで 悪を制圧出来る強さを求め、 一生懸命努力しているのだった。


✧不穏な集団が 伯爵家に接近中✧スピカが、 報告して来た。

  

 


  


 

 読んでくださりありがとうございます。

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