2-3 おまけ パインの一日未満
◎視点 パイン・ブルーム
ブルーム王城 世界地図の間(1階)
とってもおおきないろんなちず。しかくいのにまるいの。
そして、ちきゅうぎ。ちきゅうじゃないはずだけどちきゅうぎ。
「おにーさん、ブルームおうこくどこ?」
ちかくのひとにきく。
「ああ、それならここだ」
そのひとは、ちきゅうぎをくるくるまわして、とめた。
かっこつけないで。
「この北半球のところだな。海のようなフレア湖はこの国の中心だ」
あ、いったことある!
「そこにおられるフォリック殿下の国、妖連邦ミラージュはその南だな」
へー。ほかのくにのことはぜんぜんしらないからおぼえないと。
「今度、ゼクス様とこちら、西のゼロスサンに向かっていただきます。この国の北、エルダーアース狂国の件で……って、そんな難しいことは別によいでしょう」
わかんない。じょうほうりょう。
「ドリアード子爵」
「フォリック殿下?アテス殿は?」
「それより、ここに妖術使いは招いたか?」
「いえ、そんなことはないですが」
なにかある。
……………わかんなすぎる。ヤなかんじがないからだいじょうぶだろうけど。
「っそこだ!」
「なぁ!?」
だれかでてきた!にげた!まてーー!
「My wisdom teach me how to use the mana!
lightning lightning lightning dance!
lightning lightning lightning dance!」
おいかけっこしながらいうのたいへん。
「lightning dance!lightning dance!
lightning lightning lightning dance!
majic time start now!」
でもできた!
わたしのひっさつわざぁーー!
「いっけぇーー!ライトニングドラゴン!!」
「ちょ、ちょちょちょい待ってててて強すぎでしょお!?」
どっかぁーん!!!
「はぁ……はぁ……何で見つかったの?」
あ、ノインおばさんだ。おねーちゃんでもいいかな?うーん、まいっか。
「兎神獣の天眼を持っているので」
としじゅーのでんげんってなんかすごそう?
としんじゅーのてんげんってきこえたからいったけど、なんていってたのかな?
「なにそれやばい」
「栗鼠神獣の魅惑、犬神獣の天耳、猫神獣の気斬、狐神獣の離体、狼神獣の他心、熊神獣の神足と、私の持つそれをふくめた七つの先祖の力が一つ。まぁ、確かにやばい」
うさぎ、りす、いぬ、ねこ、きつね、おおかみ、くま。
じゅーじんはこのななつだったね。そういうことみたい。あいだがないせつめいだけど。
こういうのを「ひやく」っていうんだよね。
ところででんか、いつからあなたはいたの?それしだいではゆるされないよね?
「やばいじゃねぇだろお前ら城ぶっ壊して!?」
「ひゃあ!!?」
「あーあー、本当だわ。え、どうしよ……」
「ああ、ゼクスさん。念話出ませんでしたね?」
さんしゃさんようってかんじ。
そんなことかんがえてるばあいじゃない!おこられちゃう~。
「ああ、すまんな、用件分かってたし、出にくかったもんで」
「場が悪かったですか。申し訳ない。…私は退散してよろしいですか?」
「待ってくれ」
「はい」
あうう………。
「パイン、とりあえずこいつにあやまりなさい」
「はい。ノインおねーちゃん、まほうぶつけてごめんなさい」
ごめんなさい。
「私はだいじょーぶよ」
「ありがとう」
ゆるしてくれて。
「パイン、フォリックについてってくれ。フォリック、昼ご飯は頼む」
「分かりました。さ、いこう!」
フォリックでんかのかおしょーめんからみるのはじめて!
「うん!」
さしだしてくれたてをにぎって、いっしょにあるくの。
おひるごはんなにかなー?
「なんでこうなった!?」
「私が知りたいよ!?あと、うん、ごめんね、後が面倒だよね」
「いや、被害状況は誤差だけども…」
すでにこわれてたきはするけど、でもわたしがかなりこわしちゃったのはかわりなくて。
……うぅ。
◎来賓個室L-2(現在フォリックの部屋)
きをとりなおして、ごはん。
「おにぎりだ」
「はい。食べたことあるんですっけ」
「うん」
なかみ、なんだろ。
「「いただきます」」
いったりいわなかったりする。
「いつからここにいるの?」
「昨晩からだね」
「じゃあいいや」
なにもわるくなーい。
「なにもわかんないけど。もっとまえからいたなら、なにごともなくすんだきがしたんだ」
「……そうかもしれない」
み゛ぁ!?
「かっら!?」
「あ、しょうがと明太子」
は!?なぜ!?どゆこと!?
「なんでそんなものを?はいお水」
「……がど」
いたい。すっごいいたい。
「これ、いらない」
「そりゃあそうだよね。えっと……はい、これ鮭」
「わーい!」
「ふぅ。よし………うわかっら!?」
だよね!!
しゃけはちょっとしょっぱめ。
もういっこもらった。これはおかか。かつお。なんでかはしらないけど、なんかのかいにおいかけられるらしい。
たべおわった。おいしかった。
◎ブルーム王城 東の中庭
「にゃ、ばれちゃったかにゃ?」
しゃ、しゃ、
「「しゃべったぁーーーー!?」」
アルマおねえちゃんとおどろいた。そしてわたしのほうをむく。どしたの?
とりあえずしゃがんでにゃこをみる。
「パイン、そもそもこれどうしてこうなったの?」
あう。
「あのね、ノインおばさんがふしんしゃあつかいされて、きずかなくて、ついまほーどっかーんしちゃったの」
おばさんじゃなくておねえさんのほうがいいきもする。おとうさんとちがってみためわかいからなやむ。
「ノインおばさんみたいなひとが、はんにんなんでしょ?」
おねえちゃんはきいているのにこたえない。
「……いじわる」
しってたよ。わかってるけどきいてないんでしょ?
「ねこちゃん、おなまえなんですか?」
もーねこちゃんかまおー。
「名前はないよ、つけてくれるかい?」
はーい。ちょっとみせてねー。
もちあげ、られない。
「えーと、くろいから『くろ』?しっぽふたつで『ふたちゃん』?あ、おなかしろい、『しろは』?」
ぜんぶ、なんか、ちがう。これでもいいけど。
ひとにこのてのなまえ、あまりつけないから。しゃべれるこのこにつけるのはおかしいとおもうの。
「なかなかいいのないのかな?」
むむむむむむ…。
むずかしい!
まじょ!witch!たぶんおすだけど!
「まほーのねこだからウィッチで!これならいいね」
「じゃ、僕はウィッチだね。よろしく!ところで、魔法のネコってどういうことだい?」
そーれーはー!
ででーん!
「ウィッチはまほーでうまれたいきものなんでしょー!」
ふふーん。
「わざとらしくなるよ」
「うぐ…」
まぁしってたよね。アルマおねえちゃんだもんね。
「いわゆる使い魔、だね。正解!魔法の解説でも聞きながら、紅茶の時間にでもしたらどうだい?」
ところで、どっかとおくのだれかにみられてない?きのせい?
◎ブルーム王城 王族の間2 パインの部屋
午後3時ごろ
話はあまり聞いていなかった。
ミルクティーとケーキ。とってもおいしい。
「僕はこの、使い魔なんだけど、ほかと大きく違うのは、特別することがないということ。基本、やって欲しいことがあって創られ、終わったら消えるから」
へー、ウィッチってつかいまなんだー。……いや、わたしがさっきいってたね?
もぐもぐ。たべおわっちゃった。
「あとは、魔法を起動するときの言葉、わかる?」
もちろん!しってる!
「My wisdom teach me how to use the mana.―――だよね?」
「そう。それが魔術の起動にいるわけだ」
やったー!
「禁術はMy instinct understand me how to use the life.(私の本能が私にライフの使い方を教える。)なのは私しってるけど、妖術はなんだっけ?」
えっと、もういっこケーキたべたぁーいー。
「ちょ、身を乗り出すとあぶないよ?アルマとってやっ…」
あっ、テーブルが――
「あぶなっ」
ばこーん、となる。
おねーちゃんがおさえてくれたからたおれなかったけど、ガタッとゆれたからウィッチはおりちゃった。
「ごめんなさい」
めいわくだったね。いまの。
「うん、これからは気をつけてよ?」
アルマおねーちゃん。
「うん!」
あと。
「ウィッチにも、ごめんなさい」
だいじ。
「だいじょうぶにゃよ、パイン」
ありがと。わぁっ。おひざにのられた。
「あ、ウィッチ、ケーキたべる?」
「いや、それはいらないにゃ。たぶんあまいのだめにゃ」
そっかー。
のこりたべてティータイムはおわり。あれ?
ようじゅつのきどうのことば、なぁに?
……アルマおねえちゃんこたえろー。
だめみたいですね。きんじゅつはあぶないからだめっていわれてる。
それはわかったけど、ようじゅつもだめなのかな?