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2-1 事件の始まり、そして出会い

なんかあんまり消すのよくないって言われたから一つだけ増やすことにしました。


ちなみにこちらは改稿頻度が異様に高くなると思います。増やしすぎはよくないから。

2-1 事件の始まり、そして出会い


 君は、魔法が使えるなら、なにをしたい?せっかくだし、人を楽しませてみる?お掃除(そうじ)ぱっぱと済ませたりする?それとも、ビームでも()ちますか?

 まぁ、どれにしたって、神様と相談!

 さ、始めようか。僕はウイッチ。この世界の案内人……というかはっきり言うとね、僕がこの廻金世界の法神の一人……一匹?なんだよねー。ま、いーや。また後でねー。



 ◎物語の始まり アルマ・アローラ あらため アルマ・ブルーム 視点

  ブルーム王城、(ぎょく)()の間



 私、アルマ・アローラは、ちょっとヤバい目にあってます。

 すーはー、よし。

「いまここに、新たなる王の戴冠(たいかん)を執り行う」

 えっと、おじいちゃんが死んじゃって、お母さんと伯父(おじ)さんがどっか(さら)われてっちゃって。

「―――う7代目女王」

 そして、目の前の重大な問題。の前にシャメル、通信が切れかけてるよー。

「アルマ・ブルームのブルーム王国王へ―――」

 私、女王様になるそう。

 あほか。そんな能力持ってねーから。私の席じゃねーから!!


 ◎数時間前

  アルマの家


 朝、とてつもない音が響き、それで目が覚めた。その前に起きることは許されなかった(・・・・・・・)

 あのとき、お母さんは攫われてった。

 一応子供の私でも、戦う力は十分にあったが、あれは強い。

 本気で抵抗しようなんてしたら訳もわからず ぬほかありえないということだけは理解している。

 そうして、玄関で立って、泣いているような、怒ったような顔をして考え事をしていたお父さんに(ねん)()で知らせが届いたらしく、王城へ向かった。

 そこで、偉ーい人、えーと公爵(こうしゃく)は貴族の中で一番上なんだよね、の、えー、カウント公爵と、ラファエル伯爵(はくしゃく)の子で、お母さんの友達のシャメルさんがいた。割と久しぶりに見たな。

 その二人が言うには、おじいちゃんが死んじゃって、そこにいたはずのユークレース伯父さんがいなかったそう。いつ帰ってきてたんだろうね、ユークおじさん。まぁそもそも会った記憶ないぐらいなんだし知らなくてもしょうがないんだけど。

 お父さんの話と合わせて、それが誘拐(ゆうかい)だとみんながわかった訳だけど。


 ◎で、はじめに(もど)る。


 さて、真面目な話、王家の人間って少ないんだよね。だから私なのもしょうがないんだろうけど。

 心を読む魔法を使ってるシャメルに読ませる形いろいろ伝えながら話が終わるのを待っていたわけですが。思ったより早く終わり、玉座に座ることになった。

 後は夕方までここで挨拶に来る高いくらいの貴族を眺めつつ待つのみと。なんかいろいろやってるけど見てるだけでいいってさ。だからここ((ぎょくざ))、私の席じゃねーって感じる。

 あと今夜、交流会やるらしい。朝から晩まで忙しいこと。主にお父さんとマリルが。頑張ってね。

 仕事だらけかと思ったらそうでも無かった。11才に仕事振りまくるわけないか?

 ……じゃ仕事振られる7才は何だよ。

 そう考えるとマリルはある意味化け物。


 ◎ 視点 マリル・アローラ あらため マリル・ブルーム 視点

  ブルーム王城、廊下(ろうか)



「アルマおねーちゃん、なにしてるのかなー?」

 パインが、そう聞いてきた。

「知らなーい、何してるんだろ?あ、パイン、静かにしててね」

 そう言うと、パインは右手を高く上げて

「はーい」

と、こたえてくれた。あーもー、パインはかわいーなー!よしよし。っと、来た。

「初めまして、マリル様。(わたくし)、モノス・カウントと申します」

 いたよ公爵さん。貴方そんなにあっさり出てきていいの?

「お出迎え感謝(かんしゃ)します、カウント公爵。しかし、下下(しもじも)の―――」

「こーしゃく?おじさん、それってすごいのー?」

「ああ、すごいぞー」

 えああわああ!?

「あわわ、えっと、し、失礼しました」

 パイン、この人すーっごいえらい人なんだよー!?

「大丈夫ですよ。そもそも、今立場が上なのはそちらの方なのですし」

 あ、そっか。

「おねーちゃん、しもしもってなに?」

「あー、しもじも、ね。えっと、部下とかにあたる人とかのこと、かな。今は、執事(しつじ)さんとかに任せなくてよかったのかなってことを言いたかったんだけど」

 言い切れなかったよ。

 本人が来る必要ないよね。

「あまり今の立場になれていないのですよ。なぜかあまりにも(とが)められないですが…」

「な、なるほど…」

 私も立場すごい高くなるし、気をつけよう。パインは……どうする?

「さて、女王陛下と同じく、正装を「「「いたー!!!」」」おぉ!?」

 うわぁ!?3人の…そっくり!?女の子3人…やっぱりそっくり!?

「ファーでーす」

「セーカよ」

「シャリーですー」

 ふとパインの方を見ると、固まってた。カチコチ。これは、びくーっ、の「っ」だね。

「ったく…あと、頼んだぜ」

 すっかり素がでてるよ?すー。ん?

 すんすん。この匂い?どーぶつのにおい?

 おっさんみたいな感じ。なにこれ?

 獣人でもいるのかな?

「行きましょ?」

「はい、そうします」

 とことことついて回り、仕事内容と場所を確認するのです。

 やるぞー!お姉ちゃんに任せてられないからね!


 ◎その後、夕方のこと


 更衣室です。ドレスは自力で着られないので助けてもらってます。

「おはよー」

「うん、おはよう。パイン」

「もうすぐ夜だよ?」

 そういえばお姉ちゃん朝から見てなかったね。

 そして延々とぶーたれる。

 だるいよ?

「どうしてこんな風になったのか」

 まだいうー?

「アルマおねーちゃんそれ何回目ー?」

「8回目」

 しょーゆー問題じゃない!

「“雀炎”、かー」

 優秀な魔法使いには、名前…通り名がつく。あれ誰が考えてるのかな?まぁだれでもいいけど。

 で、お姉ちゃんの通り名が“雀炎(ざくえん)”って訳。

 ちなみに、パインは、“演雷(えんらい)”、わたしは“援命(えんめい)”。え、ここ水じゃないのかって?

 現実そー単純じゃないんです。そー複雑でもないと思うけど。

 さて、ドレスきて、晩餐会(ばんさんかい)のはじまりだー。

「パーティーパーティー!」

 やっぱりパインかわいい。

 この薄紫のドレス、ちょっと大人びすぎてないかなと思ったけど、すごく違和感なく着こなしてる。

 まぁ、うん、5才で着こなすと言われても基準がなんかあやふやだけど、うん。パインかわいいんだもん。だからいいんだよ。かわいいは正義なんだ。


 ◎視点 ゼクス・アローラ

  ブルーム王城、大広間1


 始まるパーティー。

 アルマもパインも、リズ(ゆず)りか、適応はやいなぁ。

 マリルは……どうして交渉(こうしょう)のプロたる貴族と舌戦をしているのか、そして勝ってるのか。7才とは思えない。

 俺には無理。単純に脳筋だからなぁー。障害は全部闇討ちお命ちょうだいスタイル。

「で、シャメル?いつ後ろに」

「マリルがどうとか考えてるときです」

 心読むなよ。今のはさすがに恥ずかしい。

「まぁそれはいいや。マリルのこと、シャメルはどう思う?」

「さすがリズと貴方の(むすめ)だなと」

 いやいやいやいや、それだけかよ。

「もういいや。とりあえずパインはもう()かせるか」

「私もそれがいいかと。というか、アルマちゃんとマリルちゃんも」

 シャメルは、ちゃんづけでよぶのは変わらんのな。

 あ、そうだ。後は任せる。

「当たり前だって」

 素が出てるぞ?こいつら割と野蛮だよな。

 しかし、なんとまぁ。

 リズベット・ブルームとユークレース・ブルームの二人がいない中、貴族たちはアルマに、というかおれに押しつけるかぁ…。よくやるよ、全く。

 白銀((あっち))では、ありえない話だろうな。他国の犯罪者と言っても過言じゃないんだぞ?

 ってかユークといえば。

「あれ、ユークの子供は?」

「同じく誘拐されたとみられています」

 ……犯人の確信は持っているから呼んだのだろう。それを考えれば実質確定情報なんだろうな。

 その他国、なんだろ。……猫、探すか。

「マリル、もうそろそろ部屋に戻ろう。パイン連れてきてくれるか?」

「ええ、それではごきげんよう」

 アルマはどこだろ。


 ◎ 視点 アルマ・ブルーム

  ブルーム王城、大広間前


 とりあえず広間から出た。もう寝る時間、かな。

 あぁーもー(つか)れたー。

 あいさつだけでマナー何十とあるんだもん。お母さんに教わってなかったら大変だったよー?

 みんな計画性なかったんじゃないかと思っちゃったよ。

「おねーちゃん、うえにこわーいの」

 へ?前じゃなくて?今前に現れた獣人のおっさんじゃなくて?

「もうよいでしょう?お降りになってくださいな」

 あれ怖いか……?じゃないか。こいつのことじゃない。

 ついでに言えば、飾り立てられた花もこの男の行動としては似合わない気がする。

 そもそも何で花をばらまいてるのかわからない。この人が手配して、私たち以外のために用意してそう。

「ああ、申し遅れました、わたしはアテス・ディライト。そして…」

 そのとき、すとん。と男の子が降りてきた。すごい着地。パインはさっとマリルの後ろにまわり込み、お父さんは目を見開く。

「フォリック・ミラージュスです。以後よろしくおねがいいたします」

 太陽をみた。

 私の赤い目は、彼の金色の(ひとみ)を見ているのだとすぐ気づいたが。む、目の赤いってやばい表現だから普段避けてるんだけどなぁ…。

 しかし、それほど彼に見とれていた。こいつ……すごいぞ。

「……………………………………………………………」

 あっ、なんて言われたかわからない…。

 あの子はフォリック。よろしくってさ。

 ああ、それだけ?


 ◎視点 フォリック・ミラージュス

  少しだけさかのぼる


「おねーちゃん、うえにこわーいの」

 その声で、あの気配―――ノインという人とかを観察していて忘れていたことを思い出せた。

 下に居るのが、ノインの従弟(いとこ)とその娘達だろう。

 とぉ、と声を残して僕は2階分の高さだろうか、飛び降りた。

 すとん、と音は立ててしまったがまだ静かな方だろう。

「フォリック・ミラージュスです。以後よろしくおねがいいたします」

 金、というより黄色の目を見開く少年じみた男。獣人は少し珍しいか?

 次に見たのは先ほど声を出していた幼い子供。とはいえ僕も12才なので子供だが。金髪(きんぱつ)と父親に似た黄色い大きな瞳が特徴か。

「少し破天荒(はてんこう)な王子だこと」

 その子の前に立つ、水色の髪の小さな少女は警戒し気味。青い瞳が口以上に語る。何この子、と。ごもっともです。

 そして、桃色(ももいろ)の髪の少女。この人が女王だったか。赤いルビーのような瞳、しかも聞くところによると片目に花弁の火の傷、ブルーム王族の証があるとか。それと、答えてくれないのですが、どうしましたかね?

「アルマ」

 かなりの小声で男が指摘した。

「フォリック殿下、わたしは、アルマ・ブルームと申します。えっと、よろしくお願いいたします」

 この焦りよう。とはいえ今はどうにもできないな。親しく話すだけで(さわ)ぐ人もそこにいるし。でも今フォローできないのが悔しいよね。

 誰だっけあれ?フィロなんとか。

「申し訳ありませんが、夜も遅いのでこれで。また後ほど、会いましょう」

 立ち直りはっや。

 さて、帰ろー。眠いし。

「あれ?そもそも何をよろしくするの?」

「……なぁ、俺もマリルも一応いるけどさ、アルマだけで出来なくてフォローできない時ってあるだろ?」

 後ろで解説中の模様。

「そういうときのことをあの王子に(たの)むんだよ」

「ああ、そういやおねえちゃんが殿下っていってた」

 そういやって…。

「お姉ちゃんの力があるんだし別にいらないと思うけど」

「あれに頼りきりだと頭いかれちまうだろ…。わからんけど」

 ……?

「ってかお姉ちゃんどこで知ったの」

「さっき教えられたんだろう」

「おふ」

 なんかおかしいような。今の教えられたって受動的な意味合いじゃなくて可能性的なあれでは。気のせい?

検索にかからないので以降も読んでくださる方はお気をつけを…。

後、投稿する日付を3月中は合わせたいです。完成してないのでできるかわかりませんが。

追記、4月は投稿しない予定です。間に合わなかった分すらどうにかできる保証ができないです。

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