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1.9

それは本番が始まる前の少しの休憩のとき。


わたしは、自販機から出てきたお茶を手に取る。

やっぱお茶だよねー。

無駄に糖分を摂ったって、肥えるだけって知ってるもんね!

それにぬるくてもおいしく飲める。

いいよね。

ほんと。


「好きだよ、わたし、お茶(きみ)のこと」

「うぇ!?」


何やら声がして、思考から覚醒する。

わたしが空想に耽っていると。

ゆずも飲み物を買いに来ていたみたいだ。

全然気づかなかったわ。


てか、頬が紅潮してる!

気合も入っていたし、一球入魂ってタイプなんだろうな。

集中力すごそう。


わたしは、すごすごとレーンに戻ろうとすると。


「ちょ、ちょっと待って、さくちゃ……!」

「?」

「いやなんでもない、なんでもないや……」


なんかゆずが挙動不審になっている。

珍しいな。



そしてわたしたちは運命の本番を迎えることになる。


みんなでわいわいやるのも楽しいけれど、真剣勝負でぶつかるのもまた違った楽しさがあっていいね。


増えるスコア、跳ねる心臓、祈るわたし。

試合結果は思いもよらない結末へと、至る。

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